Another World
明日からは毎日更新になります。本当にすみません!
俺は運営を恨んだ後、ご飯を食べて寝て、ご飯を食べて、学校に出発して着いた。端折り過ぎって言われてもな。特に何も無かったからね。ちなみに、食い終わった後にはAWをしなかった。なんか気持が萎えちゃったんだよね。
さっき誰と話していたかといえば、正直俺には誰かはわからない。誰かが俺にツッコミをしてくるのは間違いないだろう。俺、心の病気を患ってしまったかもしれない。
俺の席に座ると、左から視線を感じた。左隣は...石川さんか。相変わらず石川さんはジっと俺を見詰めているわけだな。本当に何か用でもあるのか?もしくは俺について気になることがあるとかか?
もしかしたら、AWをやってて俺に似た妖精男を目撃したから見てたりしてね。いや、石川さんハーフだしそれはないな。
世界初のCVRである『Another World』だが、日本人限定販売である。単純に日本で開発されたから、という理由なわけではない。現在の日本はイギリスと共に過去の繁栄国と称されるぐらいに経済が落ち込んでしまった。主な原因は日本の技術がロボットや世界中の国に奪われてしまったからである。
そんな中で、国の勢力を挙げて開発されたのがこのCVRだ。CVRは世界も開発争いの真っ最中であり、これが日本再興の最後のチャンスと言う人も居る。
であるからしてコピー対策がまだ万全ではなく、海外にコピーはされたくない。だが、世界初という称号を獲得して日本の地位向上を狙いたい。この二つの事情があり、日本人限定販売なのだ。
で、何が言いたいかといえば、ハーフである石川さんがAWを遊ぶことは出来ないのである。ちなみに石川さんは石川 アンジェリーナという今時珍しい西洋人とのハーフだ。
髪は黒だし、肌は白みがかった肌色だしで見た目は日本人だけどね。西洋人らしい所を強いて言うなら目が僅かに碧いぐらいか。
石川さんを見ながら考えていると石川さんが遂に、話しかけてきた!!
「放課後、体育館裏に来て」
「えっ?」
体育館裏といえば、不良なる者からリンチを受ける場所の定番だったとかでないとか聞いたことがあるな。あと、告白の定番とも。どっちだろうな。正直言ってどっちとも困るのだけれど、後者の方がいいかな。だって、断れば済む話だしね。
「どうしたの微妙にニヤケて?」
「あ、いや。何でもないよ。強いて言うなら昨日のことを思いだしてたからかも」
盛大な嘘である。人間褒めれば、嘘も通じやすくなるだろ(ゲス顔)ただ、一つ言わさせて欲しいことがある。告白を断るつもりだったということ。これは本当だ。本当だ。ただ、寡黙なショートカット美少女に告白されて悪い気持ちではなかっただけだ。
はい、すみません....急に罪悪感が襲ってきたので、俺は内心と、北上さんに謝っておく。別に浮気とかそんな次元ではまだないが、手を繋ぐほどの仲だ。やっぱり罪悪感はある。
俺はリンチか、告白か、どちらかずっと気になったまま過ごした。そして、放課後
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