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VRMMOで運全振りになった結果  作者: 龍虎
高校、出会い編
22/55

運営の凝り性、許すマジ

今回は話のキリのよさの関係上ちょっと少ないです。

 だから経験値が高かったのか。全部回収してくれたならクエストも終了しているはずだし、そろそろ帰ろうかな。俺はおもむろにメニューを開くとリアルの時刻が表示される。『18:45』あ、これヤバいやつやん。


「もう、リアルの時刻が18時45分だよ。クエストもクリアできる量だし、冒険者ギルドに行って素材を買い取ってもらって帰ろう」

「そうだね。帰ろっか」


 丁度こちらでは夕日の出る頃になっており、草原が茜色に染められていた。とても綺麗である。トリーと手を繋いでいるのも相まってとてもドラマチックだった。その空間を魔物も汚したくないのか、魔物にはエンカウントしなかった。

 普通に幸運のおかげですよね知ってます。

 

 俺たちは初心者の草原を抜け、冒険者ギルドへと到着した。初心者の草原ってまんますぎやしませんかね。


 俺たちは冒険者ギルドに着くと、報告カウンターと書いてある受付に出来ている列に並んだ。報告カウンターというのも日本語や英語で書いてあるわけでもなく、しっかりどこの国か判らない言語で書いてあった。

 何で読めるのかって?知らんな。いや、本当に知らないのである。知らないがただ、日本語と同じように意味が読み取れる。NPCだけでもなくプレイヤーも並んでいるため、ゲーム側が意味を取れるようにでもしているのだろう。


 しばらく時間が経つと俺たちの番が回ってきた。すると、ノースさんがウィンドウを受付嬢に飛ばす。そして言った。


「このクエストを完了しました」

「わかりました。これを持って、買取カウンターの方へ進んでください」


 俺たちは札を持ち、今度は買取カウンターへ向かう。さっき、気づいたのだが、NPCの言葉と口元の動きがあってない。りすぎでしょ。運営凝り性かよ。このとき、俺は知らなかった。運営の凝り性は恐ろしく重症だったことを....

 

 はい、「何故か、冒険者が増えてね。ゴブリンの皮の価格が暴落しているのじゃが、美人なお嬢ちゃんにはサービスしよう」という言葉と共に、俺たちにはゴブリン四匹の分である100G、上位ゴブリン二匹の分である50G、計150Gを渡された。

 Oh.....


 ヘルプによると、1G=百円の価値である。要するに150Gとは一万五千円だ。一万五千円。命を賭けて短期バイトの日給ぐらいとかおかしいやろ!!!


「これは辛いね」

「私がやった時は全員ゴブリンだったけど、五匹で300G貰えたんだけどね....で、でも!!それなら安い宿屋には泊まれるから!!」

「そうだな!」


 俺はトリーに励まされて、別れの挨拶を言い、ログアウトした。おのれ運営。

展開が急すぎたので遅くしてみたら、遅くしすぎたかもしれない。


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零の魔法
魔力0の良いところの少年が、学園で成り上がり、魔獣と闘う
一言で表すとそんな物語です。近未来+学園+魔法+科学、そんな作者の新作に興味のあるかたは↓で飛べますのでどうぞ
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