表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
311/338

夏の始まりに夏の終わりを 切ない詩度★★★★★



夏が終わろうとしている。


周りは今から夏だと言うのに。


私の世界は夏が終わろうとしている。


夏は恋が始まりやすい時期って言われている。


けど同時に、夏は恋が終わりやすい時期でもある。


そう、私の恋は終わりを迎えようとしている。


恋人の彼から「今日会える?」ってメッセージが来て。


私はすぐに「いいよ!」って返事して。


彼と待ち合わせして彼と合流して。


彼とよく行くカフェに行って。


彼はブラックコーヒー、私はアイスティーを注文して。


私は飲み物が来るまで彼と他愛ない話をして。


でも、彼はずっと浮かない顔をして。


注文したブラックコーヒーとアイスティーが来て。


カラカラと。


私がアイスティーの氷をストローでかき混ぜていると。


彼が、切な気な顔をしながら言った。


「……別れよう」


って。


カラン……


ストローを回していた手を止めた。


暫く、彼の言葉が理解できなかった。


そして。


「……そっか。やっとかぁ」


って、私は言ってた。


知ってたから──彼には、私以外に好きな人がいるって。


私が言うと彼は驚いた顔してたけど……


分かりやすすぎるんだもん。


彼女と話している時の顔が、恋してる人間の顔だもん。


彼女もまた、恋してる顔してたし。


2人のその顔に気づいた時……なんかもう、いいやって。


思ってた。


けど……


実際、別れ話をされると……悲しくて。


まだ、彼のことが好きなんだって。


でも、彼のこころは彼女の方を向いている。


だから、私は諦めなくちゃって。


思う……けど。


「うん……別れよっか」


カラン、と氷がコップの中で音を立てる。


コップの中に、雫が一粒落ちた──





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ