表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
183/338

君はやさしい雨傘のお兄さん。 誰かへの手紙と言うかメッセージと言うか度★★★★★

一度短編として投稿しましたが、削除しちゃって再び詩集内に投稿しました。

ブクマしてくださっていた方、すみません。そして、ありがとうございましたm(_ _)m


 私の世界では、毎日のように雨が降っている。


 物心付く前から。


 私は大雨に濡れている。


 あまり素敵な雨じゃない。


 その大雨に、私は常に濡れている。


 でもまあ、それが私の当たり前で。


 幸せとかそんなのに興味ない。


 ただ、生きている。


 雨に濡れながら。


 何で雨に濡れながら生きなきゃならないのかわからず。


 ただ、生きていた。


 けどある日、君が現れて。


 君が雨傘を差してくれるようになって。


 私はあまり雨に濡れなくなっている。


 君の差す傘の中は居心地がよくて。


 幸せなんてよくわからないけど、君の傍にいると、


 「幸せだな」って思う。


 でも、私は臆病だから。


 その幸せが怖くなって。


 私はまた、大雨の世界に戻って雨に濡れようとする。


 けど君は、私が濡れてると傘を持って走ってきてくれて。


 君は私に傘を差してくれる。


 私にとって、君はやさしくて素敵な雨傘のお兄さん。


 


 


 ねえ、雨傘のお兄さん。


 何でかわからないけど、私また大雨に濡れちゃってて。


 君の傘にまた入れてほしいなって。


 迎えに来て─…なんて。


 ……だめかな。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ