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ミニ人物紹介(401 聖王奪還(15) ~ 450 ゲティスベルクの誓い)

 毎日更新と並行して進めている改稿作業も、サブタイトル450まで来ましたので、九回目のミニ人物紹介を入れます。

 登場人物の所属は、このパートでのものになります。

 なお、ここまでのネタバレがありますので、ご注意ください。



中原ちゅうげん

 この物語の舞台となる世界。

 別名を『豊穣神エナンの箱庭』というように、肥沃ひよく穀倉こくそう地帯。

 西のはしはスカンポ河、北はベルギス大山脈、東はガルム大森林、南はアルアリ大湿原しつげんに囲まれている。

 大湿原の南側にあるスーサス山脈のさらに南に沿海えんかい諸国がある。

 スカンポ河の西側には辺境が広がっている。

 中原は、乾燥かんそうした西部と湿潤しつじゅんな東部、肥沃ひよくな北部とせ地の南部、という二つのじくによって、西北・西南・東北・東南の四つの地域にわけることができる。



【魔道について】

 中原には魔道という技術体系が存在する。

 人間が本来持っている理気力ロゴスを使うものとされている。

 また、マオール帝国には、独自に発達した東方魔道がある。


 波動:てのひらからロゴスを放出し、相手に衝撃を与える。


 発火:指先を口元に当て、息を吹きかけることで火を出す。


 隠形おんぎょう:周囲の色彩にけ込み、姿を消すわざ。上級者になると、かすかな気配すら感じさせない。


 浮身ふしん:文字どおり身体からだを浮かせる技であるが、垂直水平の移動だけでなく、所謂いわゆる飛行までを含む。


 跳躍リープ:瞬間移動。ただし、大きな距離を移動すると航跡こうせきが残るため、中継点を取って、ジグザクに進むことが多いため、時間がかかる場合がある。


 転送ポート:人や物を瞬間移動させる。


 結界けっかい:一定の区域内を進入禁止にしたり、中の話し声が外に聞こえないようにする。


 時渡ときわたり:時間移動。ただし、禁じられている。


 隔力サイコキネシス:空間的に離れた相手をつかんだり、物を持ち上げたりできる。


 鬼火おにび:指先に炎を出して周囲を照らす。上級者になると、指先から離して移動させることもできる。


 言霊縛ことだましばり:言葉の暗示により、相手の行動に制限を掛けるわざ。技を掛けた人間が解除しない限り、無効にすることはできない。


 潜時術せんじじゅつ:サンジェルマヌスが得意とする術で、時の狭間はざまもぐり、自由に活動できる。

 ただし、上下左右が閉鎖された場所でしか使えない。

 尚、ここでの出来事は、術を掛けている本人以外、記憶に残らない。


 識閾下しきいきか回廊かいろう:上記と同じくサンジェルマヌスが得意とする。別名『夢のかよ』。通常と異なる次元の通路となっており、精神だけが移動できる。


 仮死術かしじゅつ:大きな怪我けがなどで動けない時、生命活動を極端に低下させ、仮死状態で仲間の救出を待つ技。

 但し、あらかじめ復活を設定して置かないと、本当に死んでしまう。



うしなわれた種族】

 太古、中原に高度な文明をきずいていた共通祖先(ノシス族?)に、天からの災厄さいやくおそい、生き残った人々は南の大海にあったダフィニア島に移住し、普通の人間より寿命が長く、特殊な能力を持つ十の種族となった。

 そのかん、徐々に中原にも人が住めるようになり、周辺地域から流入したが、原始的な生活のままであった。

 二千年前、一夜にしてダフィニア島が海中に没し、十種族の大部分は対岸の沿海諸国に渡り、中原にも広がった。

 一般的にはこれ以降の十種族のことを、失われた種族とう。

 なお、混血が進むほど普通の人間に近くなる。


 両性アンドロギノス族:寿命数百年。両性具有りょうせいぐゆうで、一人の身体からだに男女両方の人格を持つ。

 尚、女性形の方が魔道の力が強い。


 長命メトス族:寿命三千年。見た目は普通の人間と変わらないが、様々な能力を持つ。

 ただし、孤立をこのむため、人間との混血は少ない。


 妖精アールヴ族:寿命千年。サラサラの直毛、先のとがった耳などの特徴を持つ。

 人懐ひとなつこく、一番人間との混血が進んでいる。


 主知ノシス族:太古の時代、中原を支配していたという。

 自分たちが失われた種族すべての共通の先祖であると主張している。

 アルゴドラスに弾圧され、廃都はいとヤナンの地下に取り残されて赤目族になったという。⇒赤目族を参照。


 妖蛇ガンド族:寿命二千年。大蛇に変身する。


 霊癒サナト族:寿命は人間とあまり変わらない。別名、たみ癒しヒーリングができ、薬草等の知識もある。



魔道神バルルの三種の利器りき

 古代ノシス族が持っていたとされる超文明の道具のようなもの。


 機械魔神デウスエクスマキナ:巨人のような機械。

 口から火をき、目から熱光線を出す。


 干渉機オムニポテンテオルガノンのちの『アルゴドラスの聖剣』


 有翼獣神ケルビム:実際に見た者はいない。ゾイアのことであるらしい。



【出身国不明】


 ゾイア:本編の主人公。天空から飛来した光の球体が、タロスと合体したことにより、この世界に登場した。

 超絶的な剣のわざを持ち、獣人じゅうじん鳥人ちょうじんに変身する。

 通称、獣人将軍。

 何らかのきっかけで、最初の光の球体に戻ること(=初期化)があり、サイカ包囲戦では、タロスと再合体して元に戻った。

 この際、サンジェルマヌスがタロスにほどこしていた識閾下の回廊も転写コピーされ、ゾイアがドーラに身体を乗っ取られた時、心だけはタロスの身体にのがれることができた。

 尚、その後、聖剣の力でドーラをゾイアの身体から追い出すのと同時に、ゾイアとタロスをつなぐ回廊はふさがれた。



【古代バロード聖王国】

 二千年前にアルゴドラスによって建国され、中原を統一したが、千年前にほろんだことにより、戦乱の世をまねいた。


 アルゴドラス:聖王。両性アンドロギノス族。禁断の時渡ときわたりを行い、二千年の時を越えて現代によみがえった。

 現在は、カルス王の母ドーラ(女性形)、または、伯父おじドーン(男性形)を名乗っている。

 ドーラの姿の時には魔道を使うことができる。

 なお、ゾイアの身体を乗っ取った際、本体は普通の老婆となっていた。


 マルス:聖王。千五百年前、初めて聖剣でドゥルブを中和した。また、辺境伯を置き、北長城をつくらせた。


 ナルス:聖王。千三百年前、王都をヤナンからバロンに移した。通称、遷都王。


 ボルス:最後の聖王。最初で最後のバロン大公。最初のバローニャ公。



【新バロード聖王国】

 古代バロード聖王国の子孫が建てた国。王都バロン。

 ガルマニア帝国支配下の自治領から独立し、共和国となったが、カルス王の復帰によって、王政復古おうせいふっこした。

 その後、聖王国を宣言。


 カルス:王。両性族。カルボンきょう謀叛むほんによって死んだと思われていたが、変身して北方ほっぽうのがれ、蛮族の帝王カーンとして戻って来た。

 バロードを奪い返し、王に復帰したが、謀叛に加担かたんした者たちを粛清しゅくせいし、圧政あっせいく。

 母ドーラが妻の死を画策かくさくしたと知って対立し、自殺をはかろうとしたがらえらえ、幽閉ゆうへいされた。

 ニノフたちの活躍で幽閉から解放され、一旦いったんは王座に返りいたが、蛮族の長老レオンらの叛乱はんらんによって重傷をい、ウルスラたちに看取みとられながら死去した。


 カンナ:カルスの女性形(妹)。魔道が使える。


 ウィナ:王妃おうひ。カルボン卿の謀叛で殺された。


 ウルス:王子。両性族。男性形(弟)。ウルスラと同じ肉体を共有。現在十一歳。

 カルボン卿の謀叛の際、タロスと共に国外へ逃亡。

 アーロン辺境伯領へんきょうはくりょう北長城きたちょうじょう沿海えんかい諸国とめぐり、一旦はガルマニア帝国の捕虜ほりょのような立場にもなったが、姉ウルスラの力で脱出。

 その後、一時プシュケー教団の聖地シンガリアに身を寄せていたが、サイカ包囲戦の後、父カルスを救うためバロードに戻った。

 サンジェルマヌスの識閾下の回廊で、ゾイア、タロスと複雑に心と身体が入れ替わったが、クジュケたちの協力で元に戻り、ゲティスベルクで行われた父の葬儀そうぎでは、名演説を行った。


 ウルスラ:王女。両性族。女性形(姉)。ウルスと同じ肉体を共有。魔道が使える。

 生後まもなくウルスラの存在を知った両親は、それをかくし、本人が物心ものごころついてからも、表面に出ないようにめいじていた。

 凡庸ぼんような弟に比べ、利発りはつで大人びているが、やや感情的なところがある。

 ほこり高く、母国を救いたいと、女王として即位することを望んでいる。

 父カルスの死去の際、偶々たまたまゾイアと身体が入れ替わっていたため、母ウィナの姿となって最期さいごを見届けた。


 クジュケ:元魔道師。共和国の外交担当参与さんよであったが、王政復古により国外へのがれ、ニノフの参謀さんぼう的な立場になった。

 その後、逃亡中のゲルヌ皇子と共にいたが、ウルス・ウルスラのもとに戻った。


 ラクトス:バロード人の秘書官。王妃ウィナの死の真相を突き止めた。

 蛮族の叛乱の際、カルス王を脱出させるために奮戦ふんせんし、殉職じゅんしょく



暁の女神エオス

 元は野盗『暁の軍団』のとりでであった。

 その後ゾイアらによって陥落かんらくし、辺境からの難民受け入れの拠点となっている。


 ニノフ:カルス王の落とし子。両性族。男性形(兄)。バロード共和国機動軍の将軍であった。

 エオスを中心にした国造くにづくりを目指している。


 ニーナ:ニノフの女性形(妹)。癒しヒーリングの力がある。


 ボロー:機動軍副将。ニノフの親友。常にニノフと行動を共にしている。

 ワルテールの会戦で大怪我おおけがうが、ニーナの癒しの力で救われる。


 ケロニウス:魔道師の都であった頃のエイサのおさ。ウルスラ王女の魔道の師。

 現在、ニノフの参謀的な立場になっている。


 ペテオ:北方警備軍の元哨戒兵レンジャー

 将軍となったゾイアの副将ふくしょうを務めていたが、現在はニノフを手伝っている。



廃都はいとヤナン】

 バロードの昔の王都であったが、現在は廃墟はいきょとなっている。

 二千年前から、地下の神殿には赤目族が住んでいた。

 地上にガイ族が移住しようとしていたが、王政復古により頓挫とんざした。

 その後、カルス王の圧政をきらった市民が徐々に流入した。

 蛮族との偶発的な衝突から、『ヤナンの乱』が起き、ゾイアたちの活躍で勝利を収めたものの、現在は復興中。


 トニトルス:元バロード軍の軍曹。


 ピリカ:トニトルスの孫娘。実は、ニノフの異父妹いふまい。母がサナト族であったため、癒しヒーリングの力を持つ。


 ツイム:マリシの部下。カリオテの出身。元海賊。マリシに命じられウルス・ウルスラに同行して旅に出た。

 ゾイアと共に、ヤナンで義勇軍をひきいて戦った。


 ロック:元コソ泥。カリオテの出身。幼い頃、ツイムに生命いのちを救われた。

 ゾイア、ツイムと共に義勇軍を率いていたが、ピリカを助けようとメギラ族の族長ギルガと戦い、からくも勝利したものの負傷ふしょう

 ピリカから治療を受けて回復した。


 タロス:ウルスとウルスラの従者じゅうしゃ

 最初のゾイアとの合体で記憶をうしない、ティルスとして暮らしていたが、記憶が戻り、逆にティルスの記憶を失った。

 サイカ包囲戦でゾイアと再度合体し、またティルスとなった。

 その後、ティルスの親友ベゼルの死で、タロスに戻った。

 ゾイアがドーラに身体を乗っ取られた際には、ゾイアの心が逃げ込んで来て、ウルスラたちも含めて複雑に心と身体が入れわってしまった。

 現在、クジュケらの努力によって、心と身体は元に戻った。



【赤目族】

 元々失われた種族のノシス族であったが、アルゴドラスにイサニアから拉致らちされ、ヤナンに連れて行かれた。歴史上、これを『ヤナン虜囚りょしゅう』という。

 弾圧をのがれるため地下に移り住み、ヤナンが廃都はいととなったのち、地下生活のためか赤い目となった。

 赤目族はずっとヤナンの地下に住んでいたが、ドーラに居場所を察知さっちされたと勘違かんちがいし、全員エイサの地下にある古代神殿に移住した。


 第一発言者:常に薄い板のようなものを持っている。



【自由都市エイサ】

 魔道師のみやことして千年の間、中立を保っていたが、ガルマニア帝国に焼きちされた。

 なお、その市内の荘園しょうえんの一つが、かつてバロードの直轄領ちょっかつりょうであったバローニャ。

 ガルマニア帝国の新帝都しんていとゲルポリス、イサニアン帝国の首都エイサと変遷へんせんし、現在はガルマニア帝国の占領下にある。

 また、その地下には古代神殿があり、赤目族の新たな拠点となっている。


 ゲルヌ:ガルマニア帝国皇帝であったゲールの三男。ウルスと同じ年齢。

 おさないながら、軍略ぐんりゃくさいがあり、サイカ包囲戦を勝利にみちびく。

 チャドスの配下の東方魔道師にエイサに誘拐ゆうかいされたが、クジュケらに助け出される。

 そこで出会った赤目族に、クジュケと共にエイサの地下にある古代神殿に案内され、この世界の秘密の一端いったんを知る。

 額に第三の赤い目が現れ、赤目族から『魔道神バルルのみ使い』と尊称そんしょうされる。

 エイサで『神聖ガルマニア帝国』を宣言するが、次兄じけいゲルカッツェの報復に市民が巻き込まれることをおそれ、赤目族のもとで身をかくしていた。

 そこでの修行により、魔道が使えるようになった。


 シャンロウ:小太りの東方魔道師。他のマオール人と違い、被征服民族ひせいふくみんぞく南人なんじん

 ゲルヌ皇子おうじを誘拐する際、上司のタンリンに捨てられ、ゾイアたちの味方になる。



【ガルマニア帝国】

 ガルム大森林の野人やじんとも言われるガルマニア人が建てた国。帝都ていとゲオグスト。


 ゲール:皇帝。大剣グレートソード二本をあやつ双剣術そうけんじゅつの達人。

 新帝都ゲルポリス(=エイサ)滞在中にブロシウスの謀叛にい、奮戦ふんせんしたのち自死じし


 ゲーリッヒ:ゲールの長男。母が野人であるため、野人太子やじんたいしと呼ばれる。

 チャドスに生命いのちねらわれるのがわずらわしいと、みずから皇太子の地位をりた。

 現在、カリオテ大公国で操船そうせんを習っている。


 ゲルカッツェ:ゲールの次男。正妻の子。太っており、成人しているのに甘えん坊。

 チャドスらにあやつられてブロシウスを討伐とうばつし、皇帝に即位。

 美女軍団をはべらせていたが、現在は、ドーラが変身した舞姫まいひめドランに夢中になっている。


 チャドス:現在の宰相。マオール人。かつての宰相ザギムを陰謀いんぼうによっておとしいれ、その座をうばった。

 ブロシウスの謀叛も、実は、裏でお膳立ぜんだてをした。

 皇太子ゲーリッヒの暗殺もくわだてたが、ゲーリッヒ自身がくらいりたため、目論見もくろみどおり次男のゲルカッツェを擁立ようりつ

 だが、次第しだい我儘わがままになるゲルカッツェに手を焼いている。


 チャロア:東方魔道師。元は暗黒都市マオロンの警備団長。

 エイサも管轄かんかつしていたが、ゲルヌにエイサから追い出され、帝都ゲオグストで直接チャドスにつかえることになった。


 チャナール:暗黒都市マオロンの太守たいしゅ


 タンリン:長身で目つきの鋭い東方魔道師。マオールの皇帝ヌルギスに直属し、チャドスらの内偵ないていをしていた。

 ドーラをわなに掛けようとしたが、逆に『魔のたま』によって北方へ強制転送される。

 そこで、白魔ドゥルブと接触したらしい。

 死んだものと思われていたが、身体を機械のように改造された姿で、再びあらわれた。


 ツァラト:通称つうしょう赤髭あかひげ将軍。生粋きっすいのガルマニア人。

 じょうあついが、義理堅ぎりがたく、むなく現在の皇帝ゲルカッツェに従っている。



辺境伯領へんきょうはくりょう

 古代バロード聖王国に北方警備を命ぜられて、この地を領有するようになった。中心はクルム城。

 愈々いよいよ北方の異変が迫って来ており、全住民の中原移住が決定した。


 アーロン:現在の辺境伯。クルム城主。温厚おんこうで人がい。


 マリシ:北長城をまもる北方警備軍の将軍。ンザビに腕をまれたため、みずかり落とした。

 現在は、アーロン辺境伯のもと療養中りょうようちゅう


 マーサ姫:マリシの娘。甲冑かっちゅうを身にまとい、皆から姫御前ひめごぜと呼ばれている。



北方ほっぽう蛮族】

 辺境伯領の北の地域。ここに住んでいた蛮族たちは、カルス王と共に、中原へ渡り、現在はバロードの支配階級となっている。


 クビラ族:北方蛮族の一つ。武器は戦大鎌ウオーサイス。通称は北方の死神。


 マゴラ族:北方蛮族の一つ。全身を刺青いれずみおおっている。食人しょくじん族。


 シトラ族:北方蛮族の一つ。唯一中原と交易こうえきを行っている。


 メギラ族:北方蛮族の一つ。武器は半月刀はんげつとう。通称は北方の処刑人。


 レナ:シトラ族の娘。北方を探査たんさしたゾイアたちに助け出された。

 実は、カルス王の愛人で、レウス王子を出産。


 レオン:蛮族の長老でレナの祖父。レウス王子の誕生をに、カルス王に譲位じょういを迫って叛乱。

 結果的にバロード王家を乗っ取る。


 レウス:生まれたばかりの赤ん坊ながら、外曾祖父がいそうそふのレオンによって聖王に祭り上げられようとしている。



荒野あれのの兄弟】

 野盗やとうであったが、現在は、辺境伯アーロンやニノフらと同盟関係にある。


 ルキッフ:首領。常に片目に黒い眼帯をしているが、その目だけ色が違う。

 実は、ツイムの長兄ちょうけいルイームであるが、自分のせいで母が不義ふぎうたがわれたため、国を出た。



沿海えんかい諸国】

 南の大海に面した小国の集まり。カリオテが最大、ダフィネが最古の国。


 ファイム:カリオテ海軍の提督ていとく。ツイムの次兄じけい


 スーラ大公:カリオテの元首げんしゅ


 リゲス:ロックの従兄いとこほほに大きな刀創かたなきずがある。

 かつて頬の刀創をつけた因縁いんねんの相手として、ツイムの生命いのちねらっている。



【ダフィニア島】

 二千年前、一夜にして海中にぼっしたという。


 サンジェルマヌス伯爵:長命メトス族。年齢は三千さい。大魔道師とも呼ばれる。

 時間の狭間はざまもぐる『潜時術せんじじゅつ』を使う。

 アルゴドラス聖王とは親友、同体の妹アルゴドーラは初恋の相手であったが、聖剣をめぐる攻防で決裂けつれつし、ウルスラに命じて『アルゴドーラの魔剣』を消滅させた。

『アルゴドラスの聖剣』をあずかったまま、行方ゆくえくらませていたが、白魔ドゥルブの活動を一時停止するために、ウルスラの前に現れた。

 ウルスラに後事こうじたくし、死去。



【自由都市サイカ】

 商人がつくり、みずか統治とうちしている都市国家。

 包囲戦に勝利したものの、戦後の復興に手間取てまどっている。


 ライナ:サイカの実質的な支配者。女性。


 ギータ:情報屋。小人ボップ族。剣も上手うまい。

 ゲルヌの誘拐事件で、敵であったシャンロウを味方に引き入れた。



【自由都市リベラ】


 ロム:サイカ包囲戦でガネス将軍の副将をつとめたが、実は、カルス王の圧政と蛮族支配に抵抗する秘密組織『自由の風』の指導者。

 サイカ包囲戦の後、一万の兵をバロードから離脱させ、放棄ほうきされた自由都市を復活させ、リベラと名付けた。



【ガイ族】

 暗殺部族。諜報ちょうほう活動を得意とする。

 黒尽くろずくめの衣装をまとい、顔も黒い布でおおっている。


 バドリヌ:女族長おんなぞくちょう。幽閉していたカルス王に徐々に心惹こころひかれていたが、蛮族の叛乱の際、大怪我おおけがをしたカルスをヤナンの地下神殿跡地あとちかくまった。

 しかし、生命いのちを救うことができず、号泣ごうきゅうする。


 ハンゼ:バドリヌの息子。ピリカの患者として、ヤナンにかよっていた。ゾイアとのあいだに友情が芽生めばえている。



【プシュケー教団】

 武装宗教団。中心は聖地シンガリア。


 サンサルス:教主きょうしゅ妖精アールヴ族。年齢は千歳。クジュケの曾祖父そうそふに当たる。

 ウルス王子・ウルスラ王女を教団の後継者にしたいと考えている。


 ヨルム:妖蛇ガンド族。サンサルスの弟子。いつも詰襟つめえりの制服をている青年。

 怒ると大蛇に変身する。



【マオール帝国】

 別名暗黒帝国。ガルム大森林のさらに東側にあるという。


 ヌルギス:現在の皇帝。魔人と言われている。



【魔物など】


 腐死者ンザビ:北方や辺境で死んだ者の屍体したいを焼却しないと、ンザビ化して動き出す。ンザビにまれた人間もンザビとなる。

 辺境では夜間だけ動くが、北方では日中でも動ける。

 現在、蛮族が去った北方を占拠せんきょし、徐々じょじょに辺境にせまりつつある。


 ガンク:ザリガニのような動物。スカンポ河の底にひそみ、人や他の動物、さらにはンザビをもおそう。

 実は、このガンクのおかげで、ンザビは中原に渡って来れない。


 ノスフェル:コウモリのような動物。吸血性だが、れたものは伝書鳩でんしょばとのような役割をする。


 龍馬りゅうば:全身をうろこおおわれた馬のような生き物。一日で千タイルを走る。


 白魔ドゥルブ:北方のさらに奥地にいるという謎の存在。

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