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ミニ人物紹介(301 誘拐(12) ~ 350 三種の利器)

 毎日更新と並行して進めている改稿作業も、サブタイトル350まで来ましたので、七回目のミニ人物紹介を入れます。

 登場人物の所属は、このパートでのものになります。

 なお、ここまでのネタバレがありますので、ご注意ください。



中原ちゅうげん

 この物語の舞台となる世界。

 別名を『豊穣神エナンの箱庭』というように、肥沃ひよく穀倉こくそう地帯。

 西のはしはスカンポ河、北はベルギス大山脈、東はガルム大森林、南はアルアリ大湿原しつげんに囲まれている。

 大湿原の南側にあるスーサス山脈のさらに南に沿海えんかい諸国がある。

 スカンポ河の西側には辺境が広がっている。

 この中原のほぼ全域ぜんいきが、かつて古代バロード聖王国の版図はんとであった。

 千年前に聖王国が滅ぶと、群雄割拠ぐんゆうかっきょし、多くの国が栄枯盛衰えいこせいすいり返している。

 中原は、乾燥かんそうした西部と湿潤しつじゅんな東部、肥沃ひよくな北部とせ地の南部、という二つのじくによって、西北・西南・東北・東南の四つの地域にわけることができる。



【魔道について】

 中原には魔道という技術体系が存在する。

 人間が本来持っている理気力ロゴスを使うものとされている。

 また、マオール帝国には、独自に発達した東方魔道がある。


 波動:てのひらからロゴスを放出し、相手に衝撃を与える。


 発火:指先を口元に当て、息を吹きかけることで火を出す。


 隠形おんぎょう:周囲の色彩にけ込み、姿を消すわざ。上級者になると、かすかな気配すら感じさせない。


 浮身ふしん:文字どおり身体からだを浮かせる技であるが、垂直水平の移動だけでなく、所謂いわゆる飛行までを含む。


 跳躍リープ:瞬間移動。ただし、大きな距離を移動すると航跡こうせきが残るため、中継点を取って、ジグザクに進むことが多いため、時間がかかる場合がある。


 転送ポート:人や物を瞬間移動させる。


 結界けっかい:一定の区域内を進入禁止にしたり、中の話し声が外に聞こえないようにする。


 時渡ときわたり:時間移動。ただし、禁じられている。


 隔力サイコキネシス:空間的に離れた相手をつかんだり、物を持ち上げたりできる。


 鬼火おにび:指先に炎を出して周囲を照らす。上級者になると、指先から離して移動させることもできる。


 言霊縛ことだましばり:言葉の暗示により、相手の行動に制限を掛けるわざ。技を掛けた人間が解除しない限り、無効にすることはできない。


 潜時術せんじじゅつ:サンジェルマヌスが得意とする術で、時の狭間はざまもぐり、自由に活動できる。

 ただし、上下左右が閉鎖された場所でしか使えない。

 尚、ここでの出来事は、術を掛けている本人以外、記憶に残らない。



うしなわれた種族】

 二千年前、一夜にして海中に没したダフィニア島に住んでいた。

 海没かいぼつのがれ、大部分は対岸の沿海諸国に渡り、当時は原始的な暮らしをする人間だけが住んでいた中原に広がった。

 なお、普通の人間より寿命が長く、特殊な能力を持つが、混血が進むほど、普通の人間に近くなる。


 両性アンドロギノス族:寿命数百年。両性具有りょうせいぐゆうで、一人の身体からだに男女両方の人格を持つ。

 尚、女性形の方が魔道の力が強い。


 長命メトス族:寿命三千年。見た目は普通の人間と変わらないが、様々な能力を持つ。

 ただし、孤立をこのむため、人間との混血は少ない。


 妖精アールヴ族:寿命千年。サラサラの直毛、先のとがった耳などの特徴を持つ。

 人懐ひとなつこく、一番人間との混血が進んでいる。


 主知ノシス族:太古の時代、中原を支配していたというが、外の世界から落ちて来た巨大な乗り物の影響で、一時的に中原に住めなくなり、ダフィニア島へ渡った。

 自分たちが失われた種族すべての共通の先祖であると主張している。

 ダフィニア島海没後、他の種族と共に、周辺地域から流入した原始的な暮らしをする人間が住むようになっていた中原に渡ったが、アルゴドラスに弾圧され、地下に取り残されて赤目族になったという。


 妖蛇ガンド族:寿命二千年。大蛇に変身する。



魔道神バルルの三種の利器りき

 古代ノシス族が持っていたとされる超文明の道具のようなもの。


 機械魔神デウスエクスマキナ:巨人のような機械。

 口から火をき、目から熱光線を出す。


 干渉機オムニポテンテオルガノンのちの『アルゴドラスの聖剣』


 有翼獣神ケルビム:実際に見た者はいない。ゾイアのことであるらしい。



【出身国不明】


 ゾイア:本編の主人公。天空から飛来した光の球体が、タロスと合体したことにより、この世界に登場した。

 超絶的な剣のわざを持ち、獣人じゅうじん鳥人ちょうじんに変身する。

 通称、獣人将軍。

 何らかのきっかけで、最初の光の球体に戻ることがあり、サイカ包囲戦では、タロスと再合体して元に戻った。

 現在は、初期状態に戻る途中でゲルヌらにめてもらったが、不具合ふぐあいしょうじて変身できなくなっている。



【古代バロード聖王国】

 二千年前にアルゴドラスによって建国され、中原を統一したが、千年前にほろんだことにより、戦乱の世をまねいた。


 アルゴドラス:聖王。両性アンドロギノス族。禁断の時渡ときわたりを行い、二千年の時を越えて現代によみがえった。

 現在は、カルス王の母ドーラ(女性形)、または、伯父おじドーン(男性形)を名乗っている。

 ドーラの姿の時には魔道を使うことができる。



【新バロード王国 ⇒ バロード共和国 ⇒ 新バロード聖王国】

 古代バロード聖王国の子孫が建てた国。王都バロン。

 ガルマニア帝国支配下の自治領から独立し、共和国となったが、カルス王の復帰によって、王政復古おうせいふっこした。


 カルス:王。両性族。カルボンきょう謀叛むほんによって死んだと思われていたが、変身して北方ほっぽうのがれ、蛮族の帝王カーンとして戻って来た。

 バロードを奪い返し、王に復帰したが、謀叛に加担かたんした者たちを粛清しゅくせいし、圧政あっせいく。

 自分の妻を殺させたのが、母のドーラではないかと疑い始めている。


 カンナ:カルスの女性形(妹)。魔道が使える。


 ウィナ:王妃おうひ。カルボン卿の謀叛で殺された。


 ウルス:王子。両性族。男性形(弟)。ウルスラと同じ肉体を共有。現在十一歳。

 カルボン卿の謀叛の際、タロスと共に国外へ逃亡。

 アーロン辺境伯領へんきょうはくりょう北長城きたちょうじょう沿海えんかい諸国とめぐり、一旦はガルマニア帝国の捕虜ほりょのような立場にもなったが、姉ウルスラの力で脱出。

 その後、一時プシュケー教団の聖地シンガリアに身を寄せていたが、母国には帰らず、現在はサイカにいる。


 ウルスラ:王女。両性族。女性形(姉)。ウルスと同じ肉体を共有。魔道が使える。

 生後まもなくウルスラの存在を知った両親は、それをかくし、本人が物心ものごころついてからも、表面に出ないようにめいじていた。

 凡庸ぼんような弟に比べ、利発りはつで大人びているが、やや感情的なところがある。

 ほこり高く、母国を救いたいと、女王として即位することを望んでいる。


 タロス:ウルスとウルスラの従者じゅうしゃ。ゾイアとの合体のショックで記憶をうしない、野盗『荒野あれのの兄弟』の闘士ウォリアティルスとして暮らしていたが、記憶が戻り、逆にティルスの記憶を失った。

 ところが、初期化されたゾイアを元の姿に戻すため、再度合体した際、タロスの記憶を失くし、再びティルスとなった。

 その後、自分をかばって親友ベゼルが死んだショックで、再びティルスとしての記憶を失くし、タロスに戻った。

 現在は、ニノフのもとで、軍をひきいる準備中。


 カルボンきょう:元宮宰きゅうさい。ガルマニア帝国に寝返ったが、さらに独立して共和国総裁となった。

 王政復古により、『アルゴドラスの聖剣』を持って国外へのがれたが、赤目族に憑依ひょういされてしまう。

 その後、次第しだいに人格が融合し、赤目族の人格ズールを支配するようになり、勝手な行動が多くなったため、仲間に粛清しゅくせいされたと思われていた。

 実は追放されていただけだったが、再び赤目族を支配しようと画策かくさくしたため、永久凍結された。


 ニノフ:カルス王の落とし子。両性族。男性形(兄)。バロード共和国機動軍の将軍であった。

 王政復古により居場所を失い、機動軍と共にアーロン辺境伯のクルム城に居候いそうろう状態であったが、中原に渡河とかし、暁の女神エオスを中心にした国造くにづくりを目指している。


 ニーナ:ニノフの女性形(妹)。癒しヒーリングの力がある。


 ボロー:機動軍副将。ニノフの親友。常にニノフと行動を共にしている。

 ワルテールの会戦で大怪我おおけがうが、ニーナの癒しの力で救われる。


 クジュケ:元魔道師。共和国の外交担当参与さんよであったが、王政復古により国外へのがれ、ニノフの参謀さんぼう的な立場になった。

 現在は、逃亡中のゲルヌと共にいるらしい。


 ロム:サイカ包囲戦でガネス将軍の副将をつとめたが、実は、カルス王の圧政と蛮族支配に抵抗する秘密組織『自由の風』の指導者。

 サイカ包囲戦の後、一万の兵をバロードから離脱させ、放棄ほうきされた自由都市の復活を目指している。



廃都はいとヤナン】

 バロードの昔の王都であったが、現在は廃墟はいきょとなっている。

 地上にガイ族が移住しようとしていたが、王政復古により頓挫とんざした。

 二千年前から、地下の神殿には赤目族が住んでいた。

 赤目族は、ドーラに居場所を察知さっちされたと勘違かんちがいし、全員エイサの地下にある古代神殿に移住した。


 ズール:赤目族のおさ。最初ロックに憑依していたが、『アルゴドラスの聖剣』を手に入れるため、カルボン卿に乗りえる。

 ところが、カルボンに支配されるようになり、自分の肉体も失ってしまう。

 現在は、カルボンと共に永久凍結されている。


 第一発言者:ズールの後継者。常に薄い板のようなものを持っている。



【魔道師のみやこエイサ ⇒ 新帝都ゲルポリス ⇒ エイサ】

 千年の間、中立を保っていたが、ガルマニア帝国に占領された。

 なお、その市内の荘園しょうえんの一つが、かつてバロードの直轄領ちょっかつりょうであったバローニャ。

 ガルマニア帝国のゲール皇帝によって、新帝都しんていとゲルポリスとして整備されたが、ブロシウスの謀叛によって再び名前をエイサに戻された。

 ブロシウスによって、イサニアン帝国の首都とされたが、ガルマニア帝国に奪い返された。

 占領下の植民都市となっていたが、ゲルヌが『神聖ガルマニア帝国』を宣言。但し、実態はまだ何もない。

 また、その地下には古代神殿があり、赤目族の新たな拠点となっている。


 ケロニウス:魔道師の都であった頃のエイサのおさ。ウルスラ王女の魔道の師。

 エイサ焼きち後、バロードに身を寄せていたが、王政復古により、クジュケと共にニノフの参謀的な立場になっている。



【ガルマニア帝国】

 ガルム大森林の野人やじんとも言われるガルマニア人が建てた国。帝都ていとゲオグスト。

 一旦いったん、中原中央のエイサを新帝都ゲルポリスとしたが、ブロシウスの謀叛により、元に戻った。


 ゲール:皇帝。大剣グレートソード二本をあやつ双剣術そうけんじゅつの達人。

 ゲルポリス滞在中にブロシウスの謀叛にい、奮戦したのち自死じし


 ゲーリッヒ:ゲールの長男。母が野人であるため、野人太子と呼ばれる。

 チャドスに生命いのちねらわれるのがわずらわしいと、みずから皇太子の地位をりた。

 現在、カリオテ大公国で操船そうせんを習っている。


 ゲルカッツェ:ゲールの次男。正妻の子。太っており、成人しているのに甘えん坊。

 チャドスらにあやつられてブロシウスを討伐とうばつし、皇帝に即位。

 美女軍団をはべらせていたが、現在は、ドーラが変身した舞姫まいひめドランに夢中になっている。


 ゲルヌ:ゲールの三男。ウルスと同じ年齢。ブロシウスの謀叛の際、魔道師カノンと共にサイカへのがれた。

 おさないながら、軍略ぐんりゃくさいがあり、包囲戦を勝利にみちびく。

 チャドスの配下の東方魔道師にエイサに誘拐ゆうかいされたが、クジュケらに助け出される。

 そこで出会った赤目族に、クジュケと共にエイサの地下にある古代神殿に案内され、この世界の秘密の一端いったんを知る。

 額に第三の赤い目が現れ、赤目族から『魔道神バルルのみ使い』と尊称そんしょうされる。

 エイサで『神聖ガルマニア帝国』を宣言するが、次兄じけいゲルカッツェの報復に市民が巻き込まれることをおそれ、クジュケと共に身をかくした。


 チャドス:現在の宰相。マオール人。かつての宰相ザギムを陰謀いんぼうによっておとしいれ、その座をうばった。

 ブロシウスの謀叛も、実は、裏でお膳立ぜんだてをした。

 皇太子ゲーリッヒの暗殺もくわだてたが、ゲーリッヒ自身がくらいりたため、目論見もくろみどおり次男のゲルカッツェを擁立ようりつ

 だが、次第しだい我儘わがままになるゲルカッツェに手を焼いている。


 チャロア:暗黒都市マオロンの警備団長。東方魔道師をひきいている。

 植民都市エイサも管轄かんかつしていたが、ゲルヌにエイサをうばわれたため、帝都ゲオグストで直接チャドスにつかえることになった。


 タンリン:長身で目つきの鋭い東方魔道師。マオールの皇帝ヌルギスに直属し、チャドスらの内偵ないていをしていた。

 ドーラをわなに掛けようとしたが、逆に『魔のたま』によって北方へ強制転送される。

 そこで、白魔ドゥルブと接触したらしい。生死は不明。


 シャンロウ:小太りの東方魔道師。他のマオール人と違い、被征服民族ひせいふくみんぞく南人なんじん

 タンリンに捨てられ、ゾイアたちの味方になる。


 ツァラト:通称つうしょう赤髭あかひげ将軍。生粋きっすいのガルマニア人。

 じょうあついが、義理堅ぎりがたく、むなく現在の皇帝ゲルカッツェに従っている。



辺境伯領へんきょうはくりょう

 古代バロード聖王国に北方警備を命ぜられて、この地を領有するようになった。中心はクルム城。

 バロード共和国とは同盟関係にあったが、王政復古後、関係が断絶。

 一時期、廃城となった北長城の北方警備軍と、ニノフらの機動軍を受け入れていた。

 かれらが中原に渡河とかし、暁の女神エオスで建国を進めているのを支援していたが、愈々いよいよ北方の異変が迫って来ている。


 アーロン:現在の辺境伯。クルム城主。温厚おんこうで人がい。



北長城きたちょうじょう

 およそ千五百年前、北方に住む蛮族などの侵入を防ぐため、辺境伯領の北をふさぐようにつくられた。

 しかし、蛮族が渡河とかして中原へ移動し、さら腐死者ンザビの群れにおそわれ、現在は廃城はいじょうとなった。


 マリシ:北長城をまもる北方警備軍の将軍。ンザビに腕をまれたため、みずかり落とした。

 現在は、アーロン辺境伯のもと療養中りょうようちゅう


 ツイム:マリシの部下。カリオテの出身。元海賊。マリシに命じられウルス・ウルスラに同行して旅に出た。

 ウルスと共に誘拐されたゲルヌの救出に向かい、ヨルム青年と協力してエイサに侵入した。

 その後、ウルスと共にサイカに戻った。


 ロック:元コソ泥。カリオテの出身。幼い頃、ツイムに生命いのちを救われた。

 赤目族が憑依ひょういしていたが、カルボンがあらたな対象となったため、離脱。

 一時的に記憶喪失となったが、その後、回復した。

 暁の女神エオスで、ニノフの手伝いをしていたが、現在はサイカで義勇軍の準備をしている。


 マーサ姫:マリシの娘。甲冑かっちゅうを身にまとい、皆から姫御前ひめごぜと呼ばれている。

 怪我をした父マリシと共に、現在はアーロン辺境伯のクルム城にいる。


 ペテオ:北方警備軍の元哨戒兵レンジャー

 将軍となったゾイアの副将ふくしょうを務めていたが、現在はニノフを手伝っている。

 タロスに軍を率いて欲しいと説得した。



北方ほっぽう

 辺境伯領の北の地域。ここに住んでいた蛮族たちは、カルス王と共に、中原へ渡り、現在はバロードの支配階級となっている。


 クビラ族:北方蛮族の一つ。武器は戦大鎌ウオーサイス。通称は北方の死神。


 マゴラ族:北方蛮族の一つ。全身を刺青いれずみおおっている。食人しょくじん族。


 シトラ族:北方蛮族の一つ。唯一中原と交易こうえきを行っている。


 メギラ族:北方蛮族の一つ。武器は半月刀はんげつとう。通称は北方の処刑人。


 レナ:シトラ族の娘。北方を探査たんさしたゾイアたちに助け出された。

 間諜スパイとして辺境伯領のクルム城に潜入していたが、バレそうになって逃走。

 実は、カルス王の愛人で、身籠みごもっている。



荒野あれのの兄弟】

 野盗やとうであったが、現在は、辺境伯アーロンやニノフらと同盟関係にある。


 ルキッフ:首領。常に片目に黒い眼帯をしているが、実はその目だけ色が違う。

 実は、ツイムの長兄ちょうけいルイームであるが、自分のせいで母が不義ふぎうたがわれたため、国を出た。


 ティルス:実は記憶を失ったタロス。

 一旦いったん記憶が回復し、ウルスのもとに戻ったが、ゾイアとの再合体で、再びティルスになった。

 ベゼルの死でティルスも消え、タロスに戻った。


 ベゼル:古参こさんの闘士。ティルスの親友であった。

 ティルスが記憶を取り戻し、タロスとなったことに失望して去ったが、再びティルスに戻ったため、共に連れ帰った。

 追いめられたバポロがティルスを刺そうとするのを、ていしてふせぎ、死亡。



あかつきの軍団】

 野盗であったが、壊滅かいめつした。


 バポロ:団長であったが、すべてを失い、放浪中ほうろうちゅう

 記憶を失ったゾイアをだまし、リゲスに売り渡した。

 その後、カルス王の指示でルキッフらを味方に引き入れようとして失敗、逆上してティルスを殺すつもりが、ベゼルを刺してしまう。

 ろうに入れられていたが、カルス王に暗殺された。


 リゲス:ロックの従兄いとこほほに大きな刀創かたなきずがある。

 擬闘士グラップラとして買ったゾイアに逃げられ、報復ほうふくしようとわなを仕掛けるが、結局、つかまえることはできなかった。

 かつて頬の刀創をつけた因縁いんねんの相手として、ツイムの生命いのちねらっている。



沿海えんかい諸国】

 南の大海に面した小国の集まり。カリオテが最大、ダフィネが最古の国。


 ファイム:カリオテ海軍の提督ていとく。ツイムの次兄じけい


 スーラ大公:カリオテの元首げんしゅ



【ダフィニア島】

 二千年前、一夜にして海中にぼっしたという。


 サンジェルマヌス伯爵:長命メトス族。年齢は三千さい。大魔道師とも呼ばれる。

 時間の狭間はざまもぐる『潜時術せんじじゅつ』を使う。

 アルゴドラス聖王とは親友、同体の妹アルゴドーラは初恋の相手であったが、聖剣をめぐる攻防で決裂けつれつし、ウルスラに命じて『アルゴドーラの魔剣』を消滅させた。

『アルゴドラスの聖剣』をあずかったまま、行方ゆくえくらませていたが、白魔ドゥルブの活動を一時停止するために、ウルスラの前に現れた。



【自由都市サイカ】

 商人がつくり、みずか統治とうちしている都市国家。

 包囲戦に勝利したものの、戦後の復興に手間取てまどっている。


 ライナ:サイカの実質的な支配者。女性。


 ギータ:情報屋。小人ボップ族。剣も上手うまい。

 ゲルヌの誘拐事件で、敵であったシャンロウを味方に引き入れた。



【ガイ族】

 暗殺部族。諜報ちょうほう活動を得意とする。

 黒尽くろずくめの衣装をまとい、顔も黒い布でおおっている。


 バドリヌ:女族長おんなぞくちょう。息子が一人いる。



【プシュケー教団】

 武装宗教団。中心は聖地シンガリア。


 サンサルス:教主きょうしゅ妖精アールヴ族。年齢は千歳。クジュケの曾祖父そうそふに当たる。

 ウルス王子・ウルスラ王女を教団の後継者にしたいと考えている。


 ヨルム:妖蛇ガンド族。サンサルスの弟子。いつも詰襟つめえりの制服をている青年。

 怒ると大蛇に変身する。ゲルヌの救出のため、ウルスに協力した。



【マオール帝国】

 別名暗黒帝国。ガルム大森林のさらに東側にあるという。


 ヌルギス:皇帝。



【魔物など】


 腐死者ンザビ:北方や辺境で死んだ者の屍体したいを焼却しないと、ンザビ化して動き出す。ンザビにまれた人間もンザビとなる。

 辺境では夜間だけ動くが、北方では日中でも動ける。

 現在、蛮族が去った北方を占拠せんきょし、徐々じょじょに辺境にせまりつつある。


 ガンク:ザリガニのような動物。スカンポ河の底にひそみ、人や他の動物、さらにはンザビをもおそう。

 実は、このガンクのおかげで、ンザビは中原に渡って来れない。


 ノスフェル:コウモリのような動物。吸血性だが、れたものは伝書鳩でんしょばとのような役割をする。


 龍馬りゅうば:全身をうろこおおわれた馬のような生き物。一日で千タイルを走る。


 白魔ドゥルブ:北方のさらに奥地にいるという謎の存在。

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