ミニ人物紹介(201 弱者の同盟 ~ 250 サイカ包囲戦(18))
毎日更新と並行して進めている改稿作業も、サブタイトル250まで来ましたので、五回目のミニ人物紹介を入れます。最早ミニとは言えないほど長くなり、すみません。
登場人物の所属は、このパートでのものになります。
尚、ここまでのネタバレがありますので、ご注意ください。
【中原】
この物語の舞台となる世界。別名を『豊穣神の箱庭』というように、肥沃な穀倉地帯。
西の端はスカンポ河、北はベルギス大山脈、東はガルム大森林、南はアルアリ大湿原に囲まれている。
大湿原の南側にあるスーサス山脈のさらに南に沿海諸国がある。スカンポ河の西側には辺境が広がっている。
この中原のほぼ全域が、かつて古代バロード聖王国の版図であった。
千年前に聖王国が滅ぶと、群雄割拠し、多くの国が栄枯盛衰を繰り返している。
【魔道について】
中原には魔道という技術体系が存在する。
人間が本来持っている理気力を使うものとされている。
また、マオール帝国には、独自に発達した東方魔道がある。
波動:掌からロゴスを放出し、相手に衝撃を与える。
発火:指先を口元に当て、息を吹きかけることで火を出す。
隠形:周囲の色彩に溶け込み、姿を消す技。上級者になると、微かな気配すら感じさせない。
浮身:文字どおり身体を浮かせる技であるが、垂直水平の移動だけでなく、所謂飛行までを含む。
跳躍:瞬間移動。但し、大きな距離を移動すると航跡が残るため、中継点を取って、ジグザクに進むことが多いため、時間がかかる場合がある。
転送:人や物を瞬間移動させる。
結界:一定の区域内を進入禁止にしたり、中の話し声が外に聞こえないようにする。
時渡り:時間移動。但し、禁じられている。
言霊縛り:言葉の暗示により、相手の行動に制限を掛ける技。技を掛けた人間が解除しない限り、無効にすることはできない。
隔力:空間的に離れた相手を掴んだり、物を持ち上げたりできる。
【出身国不明】
ゾイア:本編の主人公。天空から飛来した光の球体が、タロスと合体したことにより、この世界に登場した。
超絶的な剣の技を持ち、獣人や鳥人に変身する。通称、獣人将軍。
赤目族によって無力化され、記憶を失っていたが、クジュケに救い出され、タロスと再合体して元の状態に戻った。詳細は、外伝短編『マオロンの超戦士』を参照。
【古代バロード聖王国】
二千年前にアルゴドラスによって建国され、中原を統一したが、千年前に滅んだことにより、戦乱の世を招いた。
アルゴドラス:聖王。両性族。禁断の時渡りを行い、二千年の時を越えて現代に甦った。
現在は、蛮族の帝王カーンの父ドーン、または、その女性形(妹)ドーラを名乗っている。ドーラの姿の時には魔道を使うことができる。
【新バロード王国 ⇒ バロード共和国 ⇒ 新バロード聖王国】
古代バロード聖王国の子孫が建てた国。王都バロン。
ガルマニア帝国支配下の自治領から独立し、共和国となったが、カルス王の復帰によって、王政復古した。
カルス:王。両性族。カルボン卿の謀叛によって死んだと思われていたが、変身して北方へ逃れ、蛮族の帝王カーンとして戻って来た。
バロードを奪い返し、王に復帰したが、謀叛に加担した者たちを粛清し、圧政を布いている。
カンナ:カルスの女性形(妹)。魔道が使える。
ウルス:王子。両性族。男性形(弟)。ウルスラと同じ肉体を共有。現在十歳。
カルボン卿の謀叛の際、タロスと共に国外へ逃亡。
アーロン辺境伯領、北長城、沿海諸国と巡り、一旦はガルマニア帝国の捕虜のような立場にもなったが、姉ウルスラの力で脱出。
その後、一時プシュケー教団の聖地シンガリアに身を寄せていたが、母国には帰らず、現在はサイカにいる。
ウルスラ:王女。両性族。女性形(姉)。ウルスと同じ肉体を共有。魔道が使える。
生後まもなくウルスラの存在を知った両親は、それを隠し、本人が物心ついてからも、表面に出ないように命じていた。
凡庸な弟に比べ、利発で大人びているが、やや感情的なところがある。
誇り高く、母国を救いたいと、女王として即位することを望んでいる。
タロス:ウルスとウルスラの従者。ゾイアとの合体のショックで記憶を失い、野盗『荒野の兄弟』の闘士ティルスとして暮らしていたが、記憶が戻り、逆にティルスの記憶を失った。
ところが、初期化されたゾイアを元の姿に戻すため、再度合体した際、タロスの記憶を失くし、再びティルスとなった。
カルボン卿:元宮宰。ガルマニア帝国に寝返ったが、更に独立して共和国総裁となった。
王政復古により、『アルゴドラスの聖剣』を持って国外へ逃れたが、赤目族に憑依されてしまう。
その後、次第に人格が融合し、赤目族の人格を支配するようになり、勝手な行動が多くなる。
ニノフ:カルス王の落とし子。両性族。男性形(兄)。バロード共和国の機動軍の将軍であった。
王政復古により居場所を失い、現在は機動軍と共にアーロン辺境伯の城に居候状態。
カルス王を牽制するため、中原に戻る準備をしている。
ニーナ:ニノフの女性形(妹)。癒しの力がある。
ボロー:機動軍副将。ニノフの親友。常にニノフと行動を共にしている。
ワルテールの会戦で大怪我を負うが、ニーナの癒しの力で救われる。
クジュケ:元魔道師。共和国の外交担当参与であったが、王政復古により国外へ逃れ、現在はニノフの参謀的な立場。
行方不明のゾイアを捜し出し、初期化の状態で連れ帰る。
ゾイアを元の姿に戻すため、タロスのいるサイカに合流。
クマール:古参の将軍。カルボン派に属する。蛮族の帝王カーンとして戻ったカルス王によって、戦死。
ガネス:クマールの甥であるが、逸早くカルス王を支持し、王政復古でも変わらず将軍となった。
ニノフがバロンに帰還せず、国外逃亡したことの責任を問われ、逼塞していたが、自らサイカ包囲戦を買って出る。
ロム:サイカ包囲戦でガネスの副将を務めたが、実は、王の圧政と蛮族支配に抵抗する秘密組織『自由の風』の指導者。
サイカにいるウルスを救うため、包囲軍から離脱する。
【廃都ヤナン】
バロードの昔の王都であったが、現在は廃墟となっている。
地上にガイ族が移住しようとしていたが、王政復古により頓挫した。
二千年前から、地下の神殿には謎の赤目族が住んでいる。
ズール:赤目族の長。最初ロックに憑依していたが、『アルゴドラスの聖剣』を手に入れるため、カルボン卿に乗り換える。
ところが、カルボンに支配されるようになり、自分の肉体も失ってしまう。
【魔道師の都エイサ ⇒ 新帝都ゲルポリス ⇒ エイサ】
千年の間、中立を保っていたが、ガルマニア帝国に占領された。
尚、その市内の荘園の一つが、かつてバロードの直轄領であったバローニャ。
ガルマニア帝国のゲール皇帝によって、新帝都ゲルポリスとして整備されたが、ブロシウスの謀叛によって再び名前をエイサに戻された。
ブロシウスによって、イサニアン帝国の首都とされたが、ガルマニア帝国に奪い返された。
現在、占領下の植民都市となっている。
ケロニウス:魔道師の都であった頃のエイサの長。ウルスラ王女の魔道の師。
エイサ焼き討ち後、バロードに身を寄せていたが、王政復古により、クジュケと共にニノフの参謀的な立場になっている。
カルス王と休戦協定を結ぶが、その際、ドーラによって魔道を封じる薬を飲まされる。
【ガルマニア帝国】
ガルム大森林の野人とも言われるガルマニア人が建てた国。帝都ゲオグスト。
一旦、中原中央のエイサを新帝都ゲルポリスとしたが、ブロシウスの謀叛により、元に戻った。
ゲール:皇帝。大剣二本を操る双剣術の達人。
ゲルポリス滞在中にブロシウスの謀叛に遭い、奮戦した後、自死。
ゲーリッヒ:ゲールの長男。母が野人であるため、野人太子と呼ばれる。自ら皇太子の地位を下りた。
ゲルカッツェ:ゲールの次男。正妻の子。太っており、成人しているのに甘えん坊。
チャドスらに操られてブロシウスを討伐し、皇帝に即位。
ゲルヌ:ゲールの三男。ウルスと同じぐらいの年齢。
ブロシウスの謀叛の際、魔道師カノンと共にサイカへ逃れる。幼いながら、軍略の才がある。
ブロシウス:軍師。元魔道師。ケロニウスの兄弟子であった。
謀叛を起こし、イサニアン帝国の皇帝を名乗ったが、僅か十三日で討たれる。
チャドス:現在の宰相。マオール人。かつての宰相ザギムを陰謀によって陥れ、その座を奪った。
ブロシウスの謀叛も、実は、裏でお膳立てをした。
皇太子ゲーリッヒの暗殺も企てたが、ゲーリッヒ自身が位を下りたため、目論見どおり次男のゲルカッツェを擁立。
チャダイ:チャドスの遠縁に当たる将軍。
チャロア:暗黒都市マオロンの警備団長。東方魔道師を率いている。
後に、植民都市エイサも管轄するようになった。
チャナール:暗黒都市マオロンの太守。
カノン:皇帝直属の魔道師。ブロシウスの動きを探るため、その身近に仕えていた。
謀叛の兆候を掴んでゲールに報せようとしたが、チャドスらの妨害で間に合わず、自身も大怪我を負う。
なんとかゲルヌをサイカに送り届けたが、その場で死んでしまう。
【辺境伯領】
古代バロード聖王国に北方警備を命ぜられて、この地を領有するようになった。中心はクルム城。
バロード共和国とは同盟関係にあったが、王政復古後、関係が断絶。
現在、北方警備軍とニノフの機動軍を受け入れている。
アーロン:現在の辺境伯。クルム城主。温厚で人が好い。
シメン:アーロンの傅役。頑固な老人で、ウルスラを魔女だと思い、嫌っている。
【北長城】
凡そ千五百年前、北方に住む蛮族などの侵入を防ぐため、辺境伯領の北を塞ぐように造られた。
しかし、蛮族が渡河して中原へ移動し、更に腐死者の群れに襲われ、現在は廃城となった。
マリシ:北長城を護る北方警備軍の将軍。ンザビに腕を噛まれたため、自ら斬り落とした。
現在は、アーロン辺境伯の許で療養中。
ツイム:マリシの部下。カリオテの出身。元海賊。
マリシに命じられウルス・ウルスラに同行して旅に出た。
現在は、サイカにいる。
ロック:元コソ泥。カリオテの出身。幼い頃、ツイムに生命を救われた。
赤目族が憑依していたが、カルボンが新たな対象となったため、離脱。一時的に記憶喪失となったが、現在は回復し、サイカにいる。
マーサ姫:マリシの娘。真っ赤な甲冑を身に纏い、皆から姫御前と呼ばれている。
怪我をした父マリシと共に、現在はアーロン辺境伯のクルム城にいる。
ペテオ:北方警備軍の元哨戒兵。
将軍となったゾイアの副将を務めていたが、現在はアーロン辺境伯のところに身を寄せている。
ヨゼフ:北方警備軍の工兵。言葉が不自由だが、機械の天才。
【北方】
辺境伯領の北の地域。ここに住んでいた蛮族たちは、カルス王と共に、中原へ渡り、現在はバロードの支配階級となっている。
クビラ族:北方蛮族の一つ。武器は戦大鎌。通称は北方の死神。
マゴラ族:北方蛮族の一つ。全身を刺青で覆っている。食人族。
シトラ族:北方蛮族の一つ。唯一中原と交易を行っている。
メギラ族:北方蛮族の一つ。武器は半月刀。通称は北方の処刑人。
カーン:自称、蛮族の帝王。実はカルス王であった。
ドーン:カーンの父。実はアルゴドラス聖王であった。
ドーラ:ドーンの女性形。正しくはアルゴドーラ。魔道を使う。
レナ:シトラ族の娘。北方を探査したゾイアたちに助け出された。
現在は、アーロン辺境伯のクルム城に住んでいる。
【荒野の兄弟】
野盗であったが、現在は辺境伯と同盟関係にある。
ルキッフ:首領。常に片目に黒い眼帯をしているが、実はその目だけ色が違う。
ティルス:新入りの闘士。実は記憶を失ったタロス。記憶が回復し、ウルスの許へ戻った。
その後、タロスとゾイアの再合体により、再びティルスとなり、サイカ包囲戦の一翼を担うことになった。
ベゼル:古参の闘士。ティルスの親友であった。
ティルスが記憶を取り戻し、タロスとなったことに失望して去ったが、再びティルスとなったことを知り、会いに行くことを決意する。
【暁の軍団】
野盗であったが、壊滅した。
バポロ:団長であったが、全てを失い、放浪中。
記憶を失ったゾイアを騙し、リゲスに売り渡した。
リゲス:ロックの従兄。頬に大きな刀創がある。
擬闘士として買ったゾイアに逃げられ、報復しようと罠を仕掛けるが、結局、捕まえることはできなかった。
【沿海諸国】
南の大海に面した小国の集まり。カリオテが最大、ダフィネが最古の国。
ファイム:カリオテ海軍の提督。ツイムの次兄。
スーラ大公:カリオテの元首。
【ダフィニア島】
二千年以上前、一夜にして海中に没したという。
サンジェルマヌス伯爵:長命族。年齢は三千歳。大魔道師とも呼ばれる。
時間の狭間に潜る『潜時術』を使う。
アルゴドラス聖王とは親友、同体の妹アルゴドーラは初恋の相手であったが、聖剣を巡る攻防で決裂し、ウルスラに命じて『アルゴドーラの魔剣』を消滅させた。
現在は、『アルゴドラスの聖剣』を預かったまま、行方を晦ませている。
【自由都市サイカ】
商人が創り、自ら統治している都市国家。
現在、バロード軍一万によって包囲されている。
ライナ:サイカの実質的な支配者。女性。
ギータ:情報屋。ボップ族。
【ガイ族】
暗殺部族。諜報活動を得意とする。
黒尽くめの衣装を纏い、顔も黒い布で覆っている。
バドリヌ:女族長。息子が一人いる。
【プシュケー教団】
武装宗教団。中心は聖地シンガリア。
サンサルス:教主。妖精族。年齢は千歳。クジュケの曾祖父に当たる。
ウルス王子・ウルスラ王女を教団の後継者にしたいと考えている。
ヨルム:サンサルスの弟子。秘書的な役割。
【マオール帝国】
別名暗黒帝国。ガルム大森林のさらに東側にあるという。
【魔物など】
腐死者:北方や辺境で死んだ者の屍体を焼却しないと、ンザビ化して動き出す。ンザビに噛まれた人間もンザビとなる。
辺境では夜間だけ動くが、北方では日中でも動ける。
現在、蛮族が去った北方を占拠し、徐々に辺境に迫りつつある。
ガンク:ザリガニのような動物。スカンポ河の底に潜み、人や他の動物、更にはンザビをも襲う。
実は、このガンクのお蔭で、ンザビは中原に渡って来れない。
ノスフェル:コウモリのような動物。吸血性だが、馴れたものは伝書鳩のような役割をする。
ギガン:巨人。身長が常人の三倍ほどある。
龍馬:全身を鱗に覆われた馬のような生き物。一日で千里を走る。
白魔:北方のさらに奥地にいるという謎の存在。




