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ミニ人物紹介(1201 風が吹けば(24) ~ 1250 魔の婚礼(21))

 改稿作業がサブタイトル1250まで来ましたので、二十五回目のミニ人物紹介を入れます。

 また、登場人物の所属はこのパートでのものになります。

 なお、ここまでのネタバレがありますので、ご注意ください。



中原ちゅうげん

 この物語の舞台となる世界。

 別名を『豊穣神エナンの箱庭』というように、肥沃ひよく穀倉こくそう地帯。

 西のはしはスカンポ河、北はベルギス大山脈、東はガルム大森林、南はアルアリ大湿原しつげんに囲まれている。

 大湿原の南側にあるスーサス山脈のさらに南に沿海えんかい諸国がある。

 スカンポ河の西側には辺境が広がっている。

 中原は、乾燥かんそうした西部と湿潤しつじゅんな東部、肥沃ひよくな北部とせ地の南部、という二つのじくによって、西北・西南・東北・東南の四つの地域にわけることができる。



【魔道について】

 中原には魔道という技術体系が存在する。

 人間が本来持っている理気力ロゴスを使うものとされている。

 また、マオール帝国には、独自に発達した東方魔道がある。


 波動:てのひらからロゴスを放出し、相手に衝撃を与える。


 発火:指先を口元に当て、息を吹きかけることで火を出す。


 隠形おんぎょう:周囲の色彩にけ込み、姿を消すわざ。上級者になると、かすかな気配すら感じさせない。


 浮身ふしん:文字どおり身体からだを浮かせる技であるが、垂直水平の移動だけでなく、所謂いわゆる飛行までを含む。


 跳躍リープ:瞬間移動。ただし、大きな距離を移動すると航跡こうせきが残るため、中継点を取って、ジグザクに進むことが多いため、時間がかかる場合がある。


 転送ポート:人や物を瞬間移動させる。


 結界けっかい:一定の区域内を進入禁止にしたり、中の話し声が外に聞こえないようにする。


 時渡ときわたり:時間移動。ただし、禁じられている。


 隔力サイコキネシス:空間的に離れた相手をつかんだり、物を持ち上げたりできる。


 鬼火おにび:指先に炎を出して周囲を照らす。上級者になると、指先から離して移動させることもできる。


 言霊縛ことだましばり:言葉の暗示により、相手の行動に制限を掛けるわざ。技を掛けた人間が解除しない限り、無効にすることはできない。


 潜時術せんじじゅつ:サンジェルマヌスが得意とする術で、時の狭間はざまもぐり、自由に活動できる。

 ただし、上下左右が閉鎖された場所でしか使えない。

 尚、ここでの出来事は、術を掛けている本人以外、記憶に残らない。


 識閾下しきいきか回廊かいろう:上記と同じくサンジェルマヌスが得意とする。別名『夢のかよ』。通常と異なる次元の通路となっており、精神だけが移動できる。


 仮死術かしじゅつ:大きな怪我けがなどで動けない時、生命活動を極端に低下させ、仮死状態で仲間の救出を待つ技。

 但し、あらかじめ復活を設定して置かないと、本当に死んでしまう。


 幻術げんじゅつ:暗示により、他人をあやつわざ。効果を高めるために、魔香まこうなどを使う場合もある。


 呪詛返じゅそがえし:幻術などが効かないアールヴ族は、それ以上の力で相手に同じ技を掛けることができる。


 幻影げんえいまわりの人間に自分の分身などを見せる技。高度な術者は、幻影に簡単な受け答えをしゃべらせたりもできる。


 消魔草しょうまそう:本来は若返りの妙薬みょうやくとされる薬草だが、魔道を使える者にせんじて飲ませると、数日間魔道の力をうばうことができる。


 虚空眼こくうがん:魔道屋スルージの得意技。空間のひずみを感知して、時間がったリープの航跡こうせきを追える。


 魔種ましゅ:東方魔道に特有の技。頭頂部にこの種を植え込まれると、術者じゅつしゃあやつり人形となり、最後は廃人となって死ぬ。


 物品引き寄せアポーツ:離れた物体を手元に引き寄せる技。


 魔道糸まどうし:主に盗聴に使われる極細ごくぼその糸。



うしなわれた種族】

 太古、中原に高度な文明をきずいていた共通祖先(ノシス族?)に、天からの災厄さいやくおそい、生き残った人々は南の大海にあったダフィニア島に移住し、普通の人間より寿命が長く、特殊な能力を持つ十の種族となった。

 そのかん、徐々に中原にも人が住めるようになり、周辺地域から流入したが、原始的な生活のままであった。

 二千年前、一夜にしてダフィニア島が海中に没し、十種族の大部分は対岸の沿海諸国に渡り、中原にも広がった。

 一般的にはこれ以降の十種族のことを、失われた種族とう。

 なお、混血が進むほど普通の人間に近くなる。


 両性アンドロギノス族:寿命数百年。両性具有りょうせいぐゆうで、一人の身体からだに男女両方の人格を持つ。

 尚、女性形の方が魔道の力が強い。


 長命メトス族:寿命三千年。見た目は普通の人間と変わらないが、様々な能力を持つ。

 ただし、孤立をこのむため、人間との混血は少ない。


 妖精アールヴ族:寿命千年。サラサラの直毛、先のとがった耳などの特徴を持つ。

 人懐ひとなつこく、一番人間との混血が進んでいる。


 主知ノシス族:太古の時代、中原を支配していたという。

 自分たちが失われた種族すべての共通の先祖であると主張している。

 アルゴドラスに弾圧され、廃都はいとヤナンの地下に取り残されて赤目族になったという。⇒赤目族を参照。


 妖蛇ガンド族:寿命二千年。大蛇に変身する。


 霊癒サナト族:寿命は人間とあまり変わらない。別名、たみ癒しヒーリングができ、薬草等の知識もある。


 マギア族:ダフィニア島の海没かいぼつの際、絶滅したと思われていた。


 睡魔ヒュプノス族:両目から強力な睡眠効果のある光線を発生させ、敵を眠らせることができる。


 仙人リシ族:はるかな昔、ノシス族からかれたとわれている。ノシス族は論理によって未来を予測するが、リシ族は超感覚的に未来をるという。


 半獣ファヌス族:額に短い二本のつのがあり、その角で危険を察知する。



魔道神バルルの三種の利器りき

 古代ノシス族が持っていたとされる超文明の道具のようなもの。


 機械魔神デウスエクスマキナ:巨人のような機械。

 口から火をき、目から熱光線を出す。


 干渉機オムニポテンテオルガノンのちの『アルゴドラスの聖剣』。


 有翼獣神ケルビム:実際に見た者はいない。ゾイアのことであるらしい。



【出身国不明】


 ゾイア:本編の主人公。天空から飛来した光の球体が、タロスと合体したことにより、この世界に登場した。

 超絶的な剣のわざを持ち、獣人じゅうじん鳥人ちょうじんに変身する。

 通称、獣人将軍。

 変身能力も徐々じょじょに高度化しつつあるが、心理的なショックがきっかけとなり、最初の光の球体に戻ること(=初期化)がある。

 かつてサンジェルマヌスがタロスにほどこしていた識閾下の回廊も、最初の合体の際に転写コピーされていた。

 また、この回廊でウルス・ウルスラと繋がった際、相互の入れわりにより、魔道や癒しヒーリングを使えるようになった。

 現在はバロードの参謀総長さんぼうそうちょう

 海月プルモの毒に弱かったが、黄金城になおしてもらった。

 ちなみに、バルルやドゥルブは、ゾイアはAE=人工実存アーティフィシャルエグジスタンスであるとう。

 アーズラム帝国の膨張は中原の平和をおびやかすと考え、ウルス・ウルスラを説得し、ギルマンへの援軍を出すことを決定。これが、第二次セガ戦役の発端ほったんとなる。

 双方そうほうの犠牲を最小限にとどめるため、第二次セガ戦役の終結を痛みけの形にして兵を退いた。

 ガルマニア中央部にある牢獄島で謎の漂着者と出会い、その一部を体内に取り込んだまま過去へ行ったりしたが、結果的にその一部は残ったままとなった。

 マオロン軍団との戦いでは体内の謎の漂着者に救われたが、その後かれらが暴走し、ゾイアの機能に異常をきたし、少年の形態となって記憶を失い、現在は、サナト族の隠れ里で治療を受けながら働いている。



【バロード連合王国】

 古代バロード聖王国の子孫が建てた国。王都バロン。

 ガルマニア帝国支配下の自治領から独立し、共和国となったが、カルス王の復帰によって、王政復古おうせいふっこした。

 赤ん坊のレウスが形式上の聖王となったが、生母せいぼレナと共にガルマニア帝国に亡命し、一旦いったん空位くういとなった。

 現在は、ウルス王子・ウルスラ王女が政権を奪還だっかんし、新体制に移行した。


 ウルス:新王。両性族。男性形(弟)。ウルスラと同じ肉体を共有。現在十四歳。

 カルボン卿の謀叛の際、タロスと共に国外へ逃亡し、放浪の王子となった。

 サンジェルマヌスの識閾下の回廊で、ゾイア、タロスと複雑に心と身体が入れ替わったが、クジュケたちの協力で元に戻り、ゲティスベルクで行われた父の葬儀そうぎでは、名演説を行った。

 姉ウルスラが白魔ドゥルブを中和する役目を果たすため、ゾイアの身体からだを借りて国内に残ったが、偶々たまたま入れ替わってしまい、結果的にウルスがその役目を果たす。

 また、王都おうとバロンで大蜥蜴おおとかげが暴れた際、冷気を吹く魔道によって冬眠させた。

 ようやくバロード連合王国が安定し、姉と共に戴冠たいかんした。


 ウルスラ:新女王。両性族。女性形(姉)。ウルスと同じ肉体を共有。魔道が使える。

 生後まもなくウルスラの存在を知った両親は、それをかくし、本人が物心ものごころついてからも、表面に出ないようにめいじていた。

 凡庸ぼんような弟に比べ、利発りはつで大人びているが、やや感情的なところがある。

 ほこり高く、母国を救いたいと、女王として即位することを望んでいた。

 父カルスの死去の際、偶々たまたまゾイアと身体が入れ替わっていたため、母ウィナの姿となって最期さいごを見届けた。

 大怪我をした老師ケロニウスを救うため、ゾイアの言葉をヒントに、癒しヒーリングの力を身にけた。

 弟ウルスと共同統治することを望み、女王となった。

 ガルマニア合州国の婚礼出席のため、密かにギルマンへ行き、長年わだかまりのあった蛮族との宥和ゆうわへ一歩をみ出し、代表のローラとのあいだに友情が芽生めばえた。


 クジュケ:元魔道師。共和国の外交担当参与さんよであったが、王政復古により国外へのがれ、ニノフの参謀さんぼう的な立場になった。

 その後、逃亡中のゲルヌ皇子と共にいたが、ウルス・ウルスラのもとに戻った。

 現在は、連合王国の統領コンスル

 アールヴ族サンサルスの曽孫そうそんに当たる。


 タロス:ウルスとウルスラの元従者じゅうしゃ

 最初のゾイアとの合体で記憶をうしない、ティルスとして暮らしていたが、記憶が戻り、逆にティルスの記憶を失った。

 サイカ包囲戦でゾイアと再度合体し、またティルスとなった。

 その後、ティルスの親友ベゼルの死で、タロスに戻った。

 ゾイアがドーラに身体を乗っ取られた際には、ゾイアの心が逃げ込んで来て、ウルスラたちも含めて複雑に心と身体が入れわってしまったこともある。

 現在は陸軍大臣。

 ガルマニア合州国の婚礼に出席するウルス/ウルスラに同行している。


 ツイム:マリシ将軍の部下であった。カリオテの出身。元海賊。マリシに命じられウルス・ウルスラに同行して旅に出た。

 ゾイアと共に、ヤナンで義勇軍をひきいて戦った。

 現在は海軍大臣。

 

 ロック:元コソ泥。カリオテの出身。幼い頃、ツイムに生命いのちを救われた。

 ゾイア、ツイムと共に義勇軍を率いていたが、ピリカを助けようとメギラ族の族長ギルガと戦い、からくも勝利した。

 現在は情報軍将軍。

 第二次セガ戦役に参戦中に怪我けがい、そこから感染症となって苦しんだが、『隠れ里』で治療を受け、奇蹟的に回復した。


 ラミアン:父はカルス王の身代みがわりとなって死んだ秘書官ラクトス。

 クジュケも認めるほどの外交の才能があり、シャンロウと共に秘書官に抜擢ばってきされた。

 ただし、世間知らずなところがあり、他人ひとの気持ちを忖度そんたくしない。


 スルージ:正規の教育を受けていないが、魔道師同様に魔道を使える魔道屋。

 かねのためにはどんな仕事でも引き受けるが、業界での信用は高い。

 実は、老師ケロニウスの養子であったが、若い頃に家出してしまったという。

 養父ケロニウスと和解できないまま先立たれたことを後悔している。

 幽閉中のハリスを救出すべく、ファーンと共にガルマニア中央部の牢獄島ろうごくとうに潜入した。

 ゾイアたちの力で無事ハリスを救出し、帰りたがらないヨルムを聖地シンガリアへ連れ帰った。

 その後、ラミアンの付きいで自由都市をめぐり、王都おうとバロンにいるところへエイサの危機の知らせが入り、ゾイアと行動を共にする。

 現在は、ガルマニア合州国をめぐる陰謀の渦中かちゅうにいる。


 ジョレ:元ガルマニア帝国方面軍四将軍の一人。山羊カペルのような顎鬚あごひげをしており、気弱。同僚のポーマと共にマインドルフの配下となっていた。

 旧帝都ゲオグストを廃都はいとにする作業を終えたところで第二次セガ戦役に駆り出され、途中亡霊の力でザネンコフの腕を斬り落としたものの、サンサルスに除霊された後は降伏し、ゲルヌの臣下となった。

 しかし、密かにドーラに籠絡ろうらくされ、裏切りの機会をうかがっていたが失敗。

 マオロン軍団との戦いでは西口を担当。

 初戦でいきなり敗走し、一人で逃げたが、謎の漂着者に憑依ひょういされ、マオロン軍団を撃破した。

 その後、自分を離れた謎の漂着者ごと敵将マルカーノを殺害。

 ドーラ軍との戦いで、またしても寝返ったが、カールたちに拘束こうそくされ、隠れ里へ連れて行かれた。

 そこへ訪れたウルスラに泣きつき、バロードへの仕官を懇願こんがん

 現在は試用期間のような形で、ガルマニアでの案内役となっている。



暁の女神エオス大公国】

 元は野盗『あかつきの軍団』のとりでであったが、様々な変転をてニノフたちが国家建設を行うことになり、ついに大公国として独立した。


 ニノフ:カルス王の落とし子。両性族。男性形(兄)。バロード共和国機動軍の将軍であった。

 エオスを中心にした国造くにづくりを行い、初代のエオス大公となった。

 異母兄弟いぼきょうだいに当たるウルス・ウルスラとの仲は良く、現在はバロード王家の臣下の立場を守っている。


 ニーナ:ニノフの女性形(妹)。癒しヒーリングの力がある。


 ボロー:元機動軍副将。ニノフの親友。常にニノフと行動を共にしていた。

 ワルテールの会戦で大怪我おおけがうが、ニーナの癒しの力で救われる。

 現在は、エオス大公国の将軍。


 ペテオ:北方警備軍の元哨戒兵レンジャー

 将軍となったゾイアの副将ふくしょうを務めていたが、現在はエオス大公国の将軍。



かくざと

 他種族とまじわることをけるため、霊癒サナト族が隠れ住む里。

 所在地は中原中央部に近い礫砂漠れきさばくの中であるらしいが、座標アクシスがなく、周辺のアクシスも乱れているため、簡単には近づけない。


 エマ:サナト族。隠れ里の責任者。ニノフやピリカの祖母。


 リサンドール:エマの義母。ニノフやピリカの曾祖母。

 年老いて現役を引退していたが、ハンゼ少年に同情してサンサルスの終末期医療ターミナルケアを引き受け、苦痛をやわらげながら最期さいご看取みとった。


 ゲルカッツェ:ゲールの次男。正妻の子。太っており、成人しているのに甘えん坊。

 チャドスらにあやつられてブロシウスを討伐とうばつし、ガルマニア帝国皇帝に即位。

 バロードから亡命して来たレナと愛し合うようになり、皇帝失脚しっきゃく後は共にバロードへ逃げた。

 その後、サナト族の隠れ里に移住。


 レナ:シトラ族の娘。母方にアールヴ族の血を引く。

 カルス王の愛人であった時、レウス王子を出産。

 カルスの死後ガルマニア帝国に亡命していたが、皇帝ゲルカッツェと共にバロードにのがれた。

 現在は、ゲルカッツェと共にサナト族の隠れ里にいる。


 レウス:生まれたばかりの赤ん坊ながら、外曾祖父がいそうそふのレオンによって、一度は聖王に祭り上げられた。

 母レナと共にガルマニア帝国からバロードへ移動。

 母とゲルカッツェと共に、サナト族の隠れ里に移住。


 レイチェル:レウスの女性形。超絶的な魔道の力を持っている。

 気難きむずかしく、実母レナと養父ゲルカッツェ以外にはなつかなかったが、異母姉あねであるウルスラを非常にしたっており、その危機を救った。


 カール:皇帝直属の魔道師。死んだ兄のカノン同様、すぐに顔を忘れるほど目立たない。

 隠形を得意とし、魔女ドーラにも気づかれずに接近できる。

 ゲルカッツェの妻レナのめいを受け、中原の国際情勢をひそかに調べていた。

 第二次セガ戦役においては、ゾイアやゲルヌに協力した。

 現在、ガルマニア合州国の婚礼に出席するウルス/ウルスラの警護役として同行している。


 ザネンコフ:元ガルマニア帝国方面軍将軍。剣豪けんごう将軍との異名いみょうを持つ。

 私淑ししゅくするツァラトに頼まれ、マインドルフが立て籠もるゴンザレスの砦を包囲していたが、ゲーリッヒのやり方に嫌気いやけがさし、じんを払って自分の領地に戻った。

 その後、ゲーリッヒの依頼を受けたマオール軍二万に攻められたが、ゾイアのたすけと、ツァラトの参戦で撃破し、独立勢力となった。

 旧帝国の四分の一の領土を持つが、せた土地の山岳地帯であるため、常に食糧不足に悩まされていた。

 第二次セガ戦役に参戦するためその領地を捨て、行軍中にジョレ軍と遭遇。亡霊に取りかれたジョレにき腕をり落とされ、瀕死ひんし重態じゅうたいとなったところをゲルヌとカールに救われ、隠れ里へ運ばれた。

 その傷がえて、エイサに加わった。

 マオロン軍団との戦いでは南口を担当。

 西口のジョレが敗走したため、そちらに移動したが深手ふかでを負い、戦線を離脱。

 再び隠れ里で治療を受けている。

 ところが、ウルスラが職員に癒しヒーリングを教える実験台となっているうちに、自分でもヒーリングができるようになった。



【自由都市エイサ=神聖ガルマニア帝国】

 魔道師のみやことして千年の間中立を保っていたが、ガルマニア帝国の新帝都しんていとゲルポリス、イサニアン帝国の首都エイサと変遷へんせんし、ガルマニア帝国の占領下にあったが、ゲルヌによって解放され、現在は名目上『神聖ガルマニア帝国』ということになっている。

 また、その地下には古代神殿があり、赤目族の新たな拠点となっている。

 ゲルニアが簡易制御盤スマートコントローラーを奪われ、マオロン軍団の襲撃を受けたがからくも撃退した。

 その直後に来たドーラ軍三万も退しりぞけ、結界と『重さの壁』も回復した。


 ゲルヌ:ガルマニア帝国初代皇帝ゲールの三男。ウルスと同じ年齢。

 おさない頃から、軍略ぐんりゃくさいがあり、サイカ包囲戦を勝利にみちびく。

 チャドスの配下の東方魔道師にエイサに誘拐ゆうかいされたが、クジュケらに助け出された。

 そこで出会った赤目族に、クジュケと共にエイサの地下にある古代神殿に案内され、この世界の秘密の一端いったんを知る。

 額に第三の赤い目が現れ、赤目族から『魔道神バルルのみ使い』と尊称そんしょうされている。

 エイサで『神聖ガルマニア帝国』を宣言するが、次兄じけいゲルカッツェの報復に市民が巻き込まれることをおそれ、赤目族のもとで身をかくしていた。

 そこでの修行により、魔道が使えるようになった。

 また、母方にアールヴ族の血筋を引く。

 兄ゲーリッヒに幽閉ゆうへいされ、臣下になることを条件に解放された。

 その後、ギルマン戦に参加したことを切っ掛けに、ギルマン族長国連邦の成立に関わる。

 現在はエイサを『神聖ガルマニア帝国』として皇子おうじの身分のまま統治とうちしている。

 第二次セガ戦役では、旧ザネンコフ軍をひきいて参戦した。

 第二次セガ戦役終結後、敵から寝返った兵も含め、旧ガルマニア帝国軍五万五千を連れてエイサに戻った。

 自由都市最大の大きさをほこるエイサでも五万五千の兵力は維持できず、自由都市同盟との間で『兵農交換』を実施して二万の軍勢は出向させ、三万五千の兵力となったところへ、マオロン軍団の襲撃を受けた。

 初戦でジョレ軍五千が敗走し、最終的には勝利したものの、三万となった兵力で、ドーラ軍三万を迎え撃つことになった。

 この戦いにも勝利し、安定を取り戻したが、母国ガルマニアの行くすえを心配している。


 ツァラト:通称つうしょう赤髭あかひげ将軍。生粋きっすいのガルマニア人。

 じょうあついが、義理堅ぎりがたい。

 当初は、暴君ゲーリッヒに従っていたが、ゲルヌらに説得されて離反し、ザネンコフのもとを寄せた。

 第二次セガ戦役では一万の軍を率いて参戦し、終結後はゲルヌに従ってエイサに入った。

 マオロン軍団との戦いでは、北口を担当。


 マーサ姫:マリシの娘。甲冑かっちゅうを身にまとい、皆から姫御前ひめごぜと呼ばれている。

 エオス大公国の将軍のような立場となっていたが、ベド族のロレンゾに振られ、自棄気味やけぎみになっている。

 みずからバロード連合王国への配属替はいぞくがえを願い出て、バロード軍の女将軍となった。もっとも、いまだに皆から姫と呼ばれている。

 第二次セガ戦役では、総大将ゾイア配下の将軍として参戦していたが、身勝手な行動が多く、敵味方を混乱させた。

 ただし、個人技こじんぎにはすぐれ、一人で敵将のエムントとイマムルの二人をたおした。

 第二次セガ戦役が終結しても北の丘から動かず、一万の軍勢と共に居座いすわっていた。

 ゾイアの説得で軍勢はバロードに返し、みずからはエイサのゲルヌ皇子おうじに仕えることにした。

 エイサがマオロン軍団に攻め込まれた際には、東口を担当して動かず、ドーラ軍本隊との戦いでも活躍した。


 ギータ:情報屋。小人ボップ族。剣も上手うまい。

 ゲルヌの誘拐事件で、敵であったシャンロウを味方に引き入れた。

 ゾイアたちにとって、知恵袋ちえぶくろのような存在。

 友人のマルコを救うため、ゾイアたちとマオール帝国に行った。

 現在は、ゲルヌに頼まれ、事務処理ができる者がいないエイサに手伝いに来ている。



【赤目族】

 元々失われた種族のノシス族であった。


 ゲルニア:ゲルヌ皇子を遠隔監視モニターするために作られた擬体アバター

 額の第三の目を通じて、ゲルヌと直接会話したり、互いの心を入れえたりできる。

 プライムの遺言ゆいごんにより、次期の第一発言者に指名された。

 第二次セガ戦役では、ゾイアとゲルヌの連絡役として活躍した。

 魔道屋シャドフに簡易制御盤スマートコントローラーを奪われ、エイサを危機にさらすことになった。

 エイサにマオロン軍団が攻め込んだ際には、ゲルヌ皇子の連絡役として飛び回り、スマートコントローラーを取り返すことはできた。

 ドーラ軍本隊との戦いにも貢献し、結界と『重さの壁』も復活させた。



【旧ガルマニア帝国 ⇒ アーズラム帝国 ⇒ ガルマニア合州国】

 ガルム大森林の野人やじんとも言われるガルマニア人(ガルム族)が建てた国であった。旧帝都ていとはゲオグスト。

 旧ガルマニア帝国が内戦状態におちいった後、方面軍将軍の一人であったマインドルフが、旧帝国の西南部を乗っ取り、アーズラム帝国建国を宣言した。

 マインドルフは、更に旧帝国の東半分もうばい取り、全土ざんど掌握しょうあくも時間の問題となっていたが、無理な外征がいせいで国内が手薄となり、その場凌ばしのぎで二代目に指名したアラインに殺されてしまう。

 二代目を僭称せんしょうしたアラインもわずか九日で部下に殺され、アーズラム帝国は消滅し、ヤーマンによってガルマニア合州国が建国された。


 ゲーリッヒ:ゲールの長男。母が野人であるため、野人太子やじんたいしと呼ばれていた。

 宰相チャドスに生命いのちねらわれるのがわずらわしいと、みずから皇太子の地位をりた。

 しかし、その後方面軍将軍たちを味方に付け、帝位を奪還し、三代目皇帝となった。

 強引なやり方で帝国を統一しようとしたが、かえって方面軍将軍たちの離反りはんまねき、わず数箇月すうかげつで帝位を追われ、国外に逃亡を余儀よぎなくされた。

 東部国境付近でゲリラ戦を展開していたが、ヤーマンの合州国成立に伴い、旧皇帝領全部をガルム州としてまかされる。

 但し、軍事力は極端に制限された。


 ミラ:元海賊『ラカム水軍』の女首領おんなしゅりょう。現在はゲーリッヒの妻。


 アルゴドーラ:アルゴドラスの女性形(妹)。通称つうしょうは魔女ドーラ。

 孫のウルス/ウルスラと違って、男女間の性格の違いはほとんどない同型ホモで、兄アルゴドラスと表裏一体ひょうりいったいである。

 第二次セガ戦役においては、総大将リンドルの参謀として同行。しかし、別行動を取ることが多く、一度はエイサに閉じ込められたものの、主戦場に戻って戦った。

 仲間が死んだり裏切ったりで窮地きゅうちに立たされ、六万の大軍を一人で率いてアーズラム帝国に迫っていていたが、ヤーマンの陰謀いんぼうに巻き込まれ、結果的にその配下となることになった。

 ヤーマンの合州国では四分の一自治州をまかされ、軍事補佐官ににんじられた。

 自治州はバローニャ州で、州都しゅうとはネオバロン。

 マオロン軍団を支配し、ヤーマンには無許可でエイサを襲撃させた。

 それが失敗したことを知らぬまま、三万の軍勢を率いて戦ったが敗北。

 現在は、その痛手から回復するため大人しくしているが、再起の機会をうかがっている。


 ハリス:元方面軍四将軍の一人。ガーコ族で、常に白い頭巾ずきんかぶっている。智将ちしょう

 かつて宿敵同士であったガイ族のバドリヌと恋仲こいなかとなり、生まれた子供がハンゼであるが、ゾイアの仲介ちゅうかいもあってようやく親子の名乗りを上げることができた。

 アーズラム帝国の国防長官であったが、東部国境の安定のためガルム族と裏取引したり、第二次セガ戦役では密かにバロード側を支援したりしたため、マインドルフの逆鱗げきりんれ、牢獄島に監禁された。

 牢獄島では、謎の漂着者に憑依ひょういされていたが、ゾイアらにたすけ出され、バスティル監獄の民衆暴動に参加した。

 そののち、ヤーマンの合州国の四分の一の自治州を任され、民事補佐官に任じられた。

 自治州はガーコ州、州都はハリー。

 マオロン軍団に攻め込まれ、あわやというところでゾイアに救われる。


 ヤーマン:新四将軍の一人であった。ガルム大森林奥地の少数民族パシーバ族の出身で、見た目は小柄なシミアに似ている。

 香辛料をめた膀胱袋ぼうこうぶくろなど奇抜きばつな武器を得意とする。

 第二次セガ戦役の最中さなかに戦場を離脱し、勝手に本国に戻った。

 ハリスの代わりに国防長官となったが、ひそかに陰謀いんぼうめぐらした。

 筋書すじがきどおりマインドルフを暗殺したアラインを討ち、アーズラム帝国を終わらせ、新たな国家の形として合州国を設立し、初代大統領プラエフェクトス就任しゅうにんする。

 自治州はパシーバ州、州都兼首都はパシントン特別区。

 大国をおさめる権威けんいづけのため、マインドルフのめいオーネを妻に迎えようとしているが、その我儘わがままに手を焼いている。

 ちなみに、オーネに愛人がいることは黙認もくにんしている。


 ヤン:ヤーマンの娘。オーネを嫌っている。


 コロクス:ヤーマンの配下の巫術師シャーマン。小太りで狒々パピオのような顔をしている。


 オーネ:マインドルフのめい。美人だが性格は高圧的。

 密かにヤーマンと手を結び、アラインをそそのかして叔父マインドルフを殺させ、そのまま逃亡。

 ヤーマンがアラインを討つと、約束どおり皇后こうごうにしろと駄々だだね、土下座させる。

 結局、皇后となることを承諾しょうだくさせ、かつてヒューイの城があった付近を皇后領として割譲かつじょうさせた。

 但し、ヤーマンとは形だけの婚約者で、愛人の魔道屋シャドフを溺愛している。

 婚礼の日にヤーマンを暗殺させようと、ロッシュをそそのかした。


 シャドフ:魔道屋。物品引き寄せアポーツを得意とする。オーネの公然こうぜんの愛人。

 ゲルニアからスマートコントローラーを奪ったものの、使いみちがわからず、売却しようとして訪れた店でドゥルブに憑依された。

 その状態で暗黒都市マオロンへ行き、ドゥルブからは解放されたが、マオロン軍団のエイサ侵攻を探るうち、今度は謎の漂着者に憑依される。

 それもまた偶然解放されたが、憑依中の記憶は失った。

 オーネの溺愛ぶりに多少辟易へきえきしており、若い女官たちを次々に自分のものにしている。

 現在は、愈々いよいよヤーマンを倒すため、ロッシュを脱獄させようと暗躍中あんやくちゅう


 ロッシュ:アーズラム帝国の近衛師団長であった。

 皇帝マインドルフ一世を弑逆しいぎゃくしたアラインに忠誠をちかったが、ヤーマン軍に包囲されると、一転して裏切り、部下と共にアラインを殺した。

 その後、ヤーマンの配下となったが、皇后オーネに誘惑され、謀叛むほんを決意。

 現在は、バスティル監獄にとらわれている。



【ギルマン族長国連邦】


 アンヌ:ギルマン王国最後の王アンリの遺児いじ恩讐おんしゅうを超えてローラとは友人関係となった。


 ローラ:レロンの娘でシトラ族の若き族長。先祖返りした両性アンドロギノス族。十四歳。

 現在は、族長国連邦の代表。

 友人アンヌと協力し、旧住民との宥和ゆうわはかっている。

 ウルスラの訪問時には、涙ながらにバロード支配時の蛮族の乱暴狼藉らんぼうろうぜきび、和解した。


 ローランド:ローラの男性形。弟。性格は冷酷。ウルスラに対しても冷淡な態度をとっている。


 ゴーク:メギラ族の若い指導者。中原の言葉が得意だが、仲間にバレないようにしていた。

 ローラがウルスラと和解することに、最後まで反対した。


 ガタロ:クビラ族の指導者。元はカルス王の秘書官で、流暢りゅうちょうに中原の言葉を話す。

 ウルスラと和解したローラに従うよう、仲間を説得した。


 シンザ:イダラ族の族長の息子。発明の才能がある。



沿海えんかい諸国】

 南の大海に面した小国の集まり。カリオテが最大、ダフィネが最古の国。


 ファイム:カリオテの海軍大臣。ツイムの次兄じけい


 スーラ大公:カリオテの元首げんしゅ


 ジェルマ:初代ジェルマ(=サンジェルマヌス伯爵)の直系の子孫。メトス族。

 見た目は五歳だが、本当は三十歳。魔道は訓練中で、まだ未熟だが、たまに潜時術が使える。



【ダフィニア島】

 二千百年前、一夜にして海中にぼっしたが、実は、その大部分は立体虚像ホログラムであり、その本体部分は宇宙港スペースポートであった。

 現在も海底にあって、スペースポートとして機能している。


 サンジェルマヌス伯爵:長命メトス族。年齢は三千さい。大魔道師とも呼ばれる。

 時間の狭間はざまもぐる『潜時術せんじじゅつ』を使う。

 アルゴドラス聖王とは親友、同体の妹アルゴドーラは初恋の相手であったが、聖剣をめぐる攻防で決裂けつれつし、ウルスラに命じて『アルゴドーラの魔剣』を消滅させた。

『アルゴドラスの聖剣』をあずかったまま、行方ゆくえくらませていたが、白魔ドゥルブの活動を一時停止するために、ウルスラの前に現れた。

 ウルスラに後事こうじたくし、死去。


 ゴースト:サンジェルマヌス伯爵の父ボルドニクスであったが、三千年前に殺され、その意識だけを小型自律機械ロビーに移された。

 海底に沈んだダフィニア島の管理を担当している。


 黄金城:一万数千年前に墜落ついらくした宙船そらふねである古代神殿の予備機構サブシステム

 超巨大な海月プルモに乗っていたが、自由に動けるようになり、ゾイアと協力して本体メインである古代神殿をたすけた。

 自分たちの影響でゆがめてしまったこの世界の歴史を修正するため、中原東南部の汚染を除去する微細機械ナノマシンを散布した。

 現在は、ガンクの抗体を分析し、ンザビにく薬を開発中。



【自由都市サイカ】

 別名、商人あきんどみやこ。商人がつくり、みずか統治とうちしている都市国家。

 中原南西部の自由都市を糾合きゅうごうし、『自由都市同盟』の盟主となった。


 ライナ:サイカの実質的な支配者。女性。

 愛するゾイアをいつの日にか婿むこむかえると公言こうげんしている。



【ガイ族】

 暗殺部族。諜報ちょうほう活動を得意とする。

 黒尽くろずくめの衣装をまとい、顔も黒い布でおおっている。


 ハンゼ:女族長バドリヌの息子。ピリカの患者として、ヤナンにかよっていた。

 バドリヌの死後、父であるガーコ族のハリスと再会を果たした。

 幽閉されている父を救うため、山越えして旧ザネンコフ領に侵入し、ヤーマンの娘ヤンと出会う。



【プシュケー教団】

 武装宗教団。中心は聖地シンガリア。


 サンサルス:教主きょうしゅ妖精アールヴ族。年齢は千歳。

 クジュケの曾祖父そうそふに当たる。

 ウルスラ王女をあきらめ、ゲルヌ皇子を教団の後継者にしたいと考えていたが、それも無理と判断し、ヨルムを二代目教主に指名した。

 サンジェルマヌスに与えられた余命よめいき、愈々いよいよ臨終りんじゅうを迎える際、リサンドールのヒーリングを受けていたが、一時的にゾイアと入れ替わって亡霊を浄化し、思い残すことなく逝去せいきょした。


 ヨルム:妖蛇ガンド族。サンサルスの弟子。

 いつも詰襟つめえりの制服をている青年。

 怒ると大蛇に変身する。

 固辞こじしていたが、新教主となった。

 友人でもあるハンゼの願いを聞き、みずからハリス救出に向かった。

 アーズラム帝国で重税に苦しむ民衆を見て、直接皇帝マインドルフ一世に文句を言いに行った。

 その後、ゲルヌらから説得され、シンガリアに戻った。


 ファーン:本来は親衛魔道師隊隊長のタンファンであるが、ドーラのせいで記憶をくし、さらにサンサルスに暗示を掛けられて、弟子のファーンと信じ込んでいた。

 サンサルスのめいにより、ゲルヌの守護者として活動している。

 実は徐々に記憶は回復していたが、暗殺者には戻らず、サンサルスの弟子として生きることを決意したという。

 兄弟子ヨルムのあとを追って、ハリス救出のためアーズラム帝国に入った。

 牢獄島では謎の漂着者の事件に巻き込まれたが、ゾイアらの活躍で無事に生還し、バスティル監獄の民衆蜂起に参加した。

 民衆の指導者ガブリエルとその弟ミハエルと親しくなったが、結婚の話となって、逃げるように退いた。



【マオール帝国】

 別名暗黒帝国。ガルム大森林のさらに東側にある。



【魔物など】


 腐死者ンザビ:北方や辺境で死んだ者の屍体したいを焼却しないと、ンザビ化して動き出す。

 ンザビにまれた人間もンザビとなる。

 辺境では夜間だけ動くが、北方では日中でも動ける。

 現在、蛮族が去った北方を占拠せんきょし、徐々じょじょに辺境にせまりつつある。


 ガンク:ザリガニのような動物。スカンポ河の底にひそみ、人や他の動物、さらにはンザビをもおそう。

 実は、このガンクのおかげで、ンザビは中原に渡って来れない。


 ノスフェル:コウモリのような動物。吸血性だが、れたものは伝書鳩でんしょばとのような役割をする。


 龍馬りゅうば:全身をうろこおおわれた馬のような生き物。一日で千タイルを走る。


 白魔ドゥルブ:永遠にこおり付いている北の大海に突き刺さる巨大な円盤にる謎の存在。

 幾重いくえにもズレた白い影のように見える。

 赤目族は非位相者ストレンジャーと呼んでいる。


 機械兵ゴーレム:ドゥルブによって、東方魔道師タンリンをモデルにつくられた機械兵士。

 口から銃口じゅうこうを出し、ひじひざの関節からロケット砲をつ。


 謎の漂着者ひょうちゃくしゃ:ドゥルブの円盤を追ってこの世界に墜落した知性体インテレクチュアル

 ガルマニアのアルカン湖に浮かぶ牢獄島は、二百六十九年前、漂着者の宙船と小惑星機雷アステロイドマインの残骸によってできたものであった。

 その影響でこの近辺には座標アクシスがなく、リープができないため、政治犯などを収監しゅうかんする牢獄が造られた。

 そこに入れられたハリスに憑依ひょういし、ゾイアの力で元の世界に戻ろうとしたが、結果的に自分たち自身が墜落の原因であった。

 ほとんどは元の世界に戻れたが、ゾイアの体内に残った一部だけは、こちらの世界に取り残された。

 マオロン軍団がハリス領を攻めた際、駆け付けたゾイアを救った。

 しかし、そのマオロン軍団がドーラに支配され、エイサを襲撃した時には暴走し、みずからがマオロン軍団を支配しようと動いたため、結果的にジョレに殺されてしまう。

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