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214.これぞ、蹂躙

 ここまで戦えばアシャト派、アダット派双方の貴族たちも、いやでも理解できることがある。総大将クシュル、およびエルフィールの間でなされている無言の合意についてである。即ち、「この戦争はアシャト派が勝つ。」そのうえで、着地地点を決める争いが、この戦争である、と。

 ゆえに双方が互いに切らないだろうと思っていた札がある。エルフィールとしてはクシュルがドラゴーニャ王国からの援軍を使うことはないと踏んでいたし、クシュル側はエルフィールがレオナ=コルキスを切ることはないと踏んでいた。


 なぜか。『護国の槍』の誇りの問題である。クシュル=バイク=ミデウスがドラゴーニャの援軍を使う。これは、自国内の内乱を他国に頼るという恥をさらすことになる、という表立った問題がある。

 ドラゴーニャ王国に対して、「ペガシャールは自国内の内乱を自国で治める能力がない」と喧伝するようなものだ。ついでに言えば最初から勝つつもりが微塵もない分、自力で内乱を治める必要もない、という理由も付いてくるが。

 それ以上に。アダット側の主張は、「正統な血筋を持つ俺にこそ『ペガサスの王像』はふさわしい」というものである。他国の『像』を借りてまで勝ちに行くということは、アシャトの与えた『像』の力に屈するという意味になりかねない。


 第一。それが「ドラゴーニャ王国」の中でも『戦車将像』にあるのなら、アシャト側が勝つという両者合意の大前提が崩れかねない。アシャトはまだ、『像』を配り終えていないのだから。……単純な人員不足であるが。



 対して、クシュルがレオナを使わないと踏んでいた理由。これは、もっともっと単純な理由だ。政治もくそもない。

 ペガシャール帝国派は、やろうと思えば、戦争など起こさずとも、すでに三か月以上にわたって戦争を続けている現状がなくとも、余裕で勝てたのだ。レオナ=コルキスという鬼札を一度切るだけで、ペガシャール帝国軍は勝てた。


 アダット派の将兵20万人、全滅という結果をもって。


 それはよくない。あまりにもよくない。

 クシュルとエルフィールの戦争の着地点の駆け引きは一つ。

 クシュル側は「アシャト派勝利は揺るがない上で、帝国になるための資源を減らすこと」。人命を主に駆け引きしていたが、もう少し穿ってみれば他にもある。

 戦争が長引けば、両派閥の国庫に損害がある。戦争が終わって一国として統一されたとしても、無視できないほどの損失が。

 復興のために時間をかければかけるほど、ペガシャールの『帝国化』は遠ざかる。クシュルの狙いは徹頭徹尾それである。

 対して、エルフィール側は違う。彼女は『帝国化』を推進する側だ。「アシャト派の勝利は揺るがない。その上で、『帝国化』に向けて必要な資金と人命を確保する」である。人を殺さない、殺させない。戦争の長期化も避けたい。彼女に与えられた戦争の限界時間は「一年」である。


 期限の話は脇に置いて。ことレオナ=コルキスを使うにあたってネックになるのが、「人命」である。

 エルフィールもアシャトも、彼女を一目見た時点で彼女の性質を把握した。彼女の実力を把握した。彼女の人でなしさを、理解した。

 レオナ=コルキスは、化け物である。

 人を人と思っていないという意味ではない。命を命と思っていない、という意味である。


 大の研究好きであることから好き嫌いがないわけではないが……逆に、魔術研究のためであれば自分の命を顧みることすらしない精神性は、彼女特有の異常能力であろう。

 彼女が自ずから話したわけではない。エルフィもアシャトも、彼女と深い時間を過ごしたわけではない。

 一目見ればわかる。彼女に魔術を使えと、人の命に向けて魔術を使えと命じてしまえば。

 彼女は魔術研究の一環として、20万の軍勢をアッという間もなく殺戮する。


 エルフィールが使いたくなかった鬼札。その真価は、今、ここに。




 レオナが戦車と相対する命令を受けるより先行して、私もまた飛び出した。

 自分が目立ちたいとまでは思わないが、それでも、レオナが行う天才的な魔術行使に比べれば、自分が今から行う空中戦など地味も地味、比較対象にすらなりえない。

「急ぐわよ、みんな。」

明るく言おうと思っていたのに、意に反して重々しすぎる声が出た。よほど、私は怯えているらしい。

「どうしてですか?急いでもいいことがないのでは?」

「これから私たちの『賢者』様が戦うわ。巻き込まれたくないから、さっさと敵天馬部隊を追い払って逃げるわよ。」

何はともあれ、ここから離れなければ死にかねない。そういう私の言に、部下たちは引き攣った顔で頷く。


 部下たちはそれなりに私のことを信用してくれていると思う。だからこそ、信じて、恐れたのだ。

 本当に指揮官というのは、全く。

「敵との力の差をわからせるわよ!第一目標は騎手。ただし、今回ばかりはペガサスを狙ってもいいこととする!速度重視よ、総員、突撃!!」

兵数差はおよそ二倍。私たち三千の天馬騎馬隊に対し、敵は六千。でも、それくらいの数の差なら。

 すれ違いざまに、薙刀を二閃。首を狙って、落とす。高度はほんの数十センチ分敵方が上、観察官の読み通り。これなら薙刀で対処可能だし、今回は、ペガサスの命を落とさぬように苦心する必要もない。

「私に続け!」

若干の降下、振り向きざま無防備なペガサスの腹を切る。続いて、“火球魔術”を放ってペガサスの顔を焼く。

 ここまで三秒、四騎落とした。私の部隊も、私ほどの無茶は出来ていないけれど、優勢に進んでいる。


「なぜだ!わずかとはいえ敵を下にしたのだ、降下で落とせ!」

「無理に決まっているじゃない。空中で上から急襲するには、それなりに距離がいるのよ。乱戦に持ち込んだら、下への攻撃手段がないあんたたちの方が不利よ。」

そんな定石も知らないなんて、敵は一体どこの、

「ベルレポーン子爵家?あんたら、それなりに当主は出来る人だって聞いていたんだけど!」

「当主様は来ておられぬ!我で十分だ!貴様が敵将か、死ね!」

指揮官が前線に出てくるのだから、それなりに腕に覚えがあるのだろうか。そんな風には見えないが、見た目で侮ると時に予想もつかない方向に向かうこともある。

「槍!」

「は!」

槍持ちから陛下からの下賜品を受け取る。これの初陣がこのタイミングというのはちょっと嫌な気もするけれど……

「今は、倒すことを優先しないと。」

天馬を駆る。速度が上がる。ほんのわずかな高度とはいえ上昇しなければいけない私と、下降する彼とでは、あちらに速度の利がある。


「はぁ!」

「死ね!」

互いに槍を一突き。敵が穿つ槍は私の髪の毛の一部を貫き、私の槍は敵の槍の持ち手を思いっきり打った。

「い、てぇぇぇぇ!」

視界の端で、敵が槍を持つ手の力を抜くのが見て取れる。未熟だ、いかな状況でも、武器から手を放すなんて。

「まあ、今は関係ないんだけれど。」

槍をくるりと回す。敵が直線に飛んでいるなら、二秒後の座標はあの辺り。穂先を向ける。後ろを向いたままでも、この槍の穂先さえ敵に向いていればいい。


人目惹く蝶(ハスファール)!」

槍に込められた魔術陣を起動する。人目惹く蝶(ハスファール)に込められた効果は、三つ。そのうちの一つが、発動する。

 極細の光線が一つ、空を駆ける。槍の穂先から、まっすぐに、一直線に放たれる光が、無防備な敵指揮官の背中を、乗るペガサス事貫いた。

「な、あ。」

魔術陣を切って、宙返る。胸を魔術で綺麗に貫かれて、茫然とする敵指揮官がこちらを見る。

「背を撃つとは、卑怯だ、ぞ。」

「卑怯とか言わないでほしいわ。これ、どれだけ難しいと思っているのよ。」

敵の位置を空で、高さまで綺麗に計算するのは、やりにくいのだ。本当は普通に戦いたかった。

 崩れ落ちる彼を見る。手綱を握る手から力が抜けた。鐙を踏みしめる足が空に浮く。

 敵将が、天馬から大地に向かって、真っ逆さまに落ちていく。


 元来なら首を取りに誰かをやるところだが、時間が惜しい。敵指揮官の死だけを副官に叫ばせる。

 馬は随分といいものを使っているわね、と感心する。傍まで飛んで、地面に降り立つように指示を出す。

 彼女は、言うことを聞いた。……野生の勘で何かを感じ取ったのだろうと思いたい。


「アメリア様!敵、逃げます!」

「追わなくていいわ!騎手のいないペガサスだけ連れて、早く地上に降りるわよ!」

叫ぶ。のどが痛い、焦って“拡声魔術”を使うのを忘れてしまった。

 関係ない、降りる。ペガサスを呼ぶ口笛を吹きながら、地上へ向けて降りていく。

 ほとんど八割の部隊が地上に脚をつけた瞬間。


 吹きすさぶ風が、先ほどまで私たちが飛んでいた宙域を揺らしたのが、わかった。あの場所に留まっていれば、吹き飛ばされていただろう程に。




 出発する前、ジョン君に言われたことを思い出す。

「お前が何かをするだけで、ペガシャール全体に影響が出るんだ、レオナ。だから、お願いだ。エルフィール様から命令されるまで、絶対に、自分から動かないでくれ。」

他の人から言われた言葉だけなら、私は必ず無視した。確信がある。だが、私とて、ジョン君と、アシャト陛下のいう事だけは聞く。

 ジョン君だけは私にとって唯一、「私を人にしてくれる人」で。陛下は私の研究のために必要な施設や書物を提供してくれる「パトロン」だ。この二人の言葉は、私にとっても「言葉」になる。

 そのジョン君が、エルフィールっていう人の命令を聞いてくれと言った。むしろ彼女の命令以外はしてくれるなと言った。だから、私は進軍の時も何もしなかったし、私に直接何か言われるまでは動かなかった。


 その、エルフィールっていう人が、私に魔術を使うように命令した。

「派手、派手……ってどんなんだろう。わからないな。」

遠くから方向転換しようと駆けている変な竜が曳いている車を見る。正直、どれも同じにしか見えない。

「派手って、どういう意味かな?確かジョン君は、目立つことだって、言っていたけれど……目立つって、どういうことだろう?」

わからない。本当に、私にはわからない。ジョン君ならきっと、あれが派手っていうことだよ、っていう感じで教えてくれそうだけれど。……でも、教えてくれても覚えないだろうと思う。魔術以外のことを覚える必要性を、私は全く感じない。

 私にとっては、人はジョン君かそれ以外かの違いしかない。敵だけを狙えと言われても、敵と味方の区別がつかない。


 とっても頑張ったおかげで、それ以外の人とアシャト陛下の顔の違いを認識することは出来るようになったけれど。他の人もわかるようになろうと思えば、一人の顔を覚えるだけで半月は絶対にかかる。だって、興味ないし。

「覚える必要も、ないし。」

エルフィール様という人だって、私にはわからない。ジョン君がエルフィール様の命令を聞いてくれと言っていたから、声だけは聴き分けられるようになったけれど。未だに、そのエルフィールっていう人が男か女かもわからない。

 そういえば、どんな顔だったっけ。……まあ、いいか。

「一つだけ殺さないなんて無理だし、みんな捕まえちゃおう。“竜巻乱舞”。」

走っている車の先頭から、ざっと500くらいかな?円の広さはそれくらい。壁になる暴風域は、そこから10くらいに設定しよう。


 適当に決めて、適当に魔術陣を想像して、発動させる。“術陣不要”なんていう能力は、研究には役に立たない魔術陣だけど、即座に魔術を改変して使うだけなら、簡単にできる。

「とりあえず、閉じ込めた。うーん、捕まえるには、眠っててもらった方がいいよね。でも、竜を眠らせるのは難しそうだなぁ。」

身体能力が高い分、魔術の効果も自力で弾いてきそうだ。竜もペガサスも、肉体に直接干渉するような魔術は利きづらいんだよなぁ。

 私が呼び出した魔術の風が新しい風を生み出したのだろう。空を飛ぶ私の所にも風が吹いてくる。落ちそうになって、慌てて前方に魔力の壁を張った。“方盾魔術”でいいや、と適当に貼り付ける。風は減った。


 仕方がない。適当に弱らせよう。あの竜巻の中で、人を殺さないように弱らせる魔術なんてあまりないんだけれど。

「竜にはたしか、これが効くはず。“低温化魔術”。」

座標は竜巻の中にある全ての空気。温度は……人を殺しちゃダメなんだし、3度くらいかな?魔術を発動する。中から何度か火や温度上昇系の魔術が発動される気配がした。

「じゃ、もう一回。」

一瞬で温度を下げる魔術であるから、一瞬で温度を上げる魔術で対抗できなくはない。私は広範囲の温度を下げているけれど、敵はきっと、複数人が局所的に温度を上げている気がする。

 効果があるかはわからない。竜なら、一気に気温が下がれば、眠りまでしなくとも活動が鈍くなると思うけれど……温度の上がり方次第では、きっと何度かは耐える。


「じゃ、もう一回。」

また、魔術が発動された。温度を上げる魔術は、五段階に相当する簡単な魔術だけれど。五段階魔術を何度も何度も撃てるだけの魔力量を保持している人なんて、そうそういないはず。

「魔力量比べ?いいよ、わかった。」

ジョン君が教えてくれた、『魔術の常識』は、魔術の研究にはあまり役に立たないけれど、研究を発表するとき、論文を書くときには、それなりに役に立つ。だから、平均的な魔力量については、わかっている。

 どれだけ頑張っても無駄だよ。君たちは、あと三回くらいしか魔術を撃てないでしょう?


 私が使っている『広範囲の空気を冷却させる魔術』は、大量に使っている『魔力量減少』効果を持っている魔字によって、あなた達が使う『小範囲の空気の温度を上げる魔術』よりも使う魔力量が少ないの。……まあ、魔術を使う難易度は、何百倍にも跳ね上がっているらしいんだけれど。

「もういいかな。“睡眠誘発”。」

まず一発。魔術をかける。“睡眠誘発”という魔術は、九段階魔術だ。というより、生物の神経に働きかけて身体機能に影響を及ぼす魔術は、基本的に九段階魔術。


 魔術陣と、魔字の刻印が複雑なのだ。そして、書かなければいけない内容も多い。世界に干渉して大きな物を生み出すより、生物の神経に攻撃を仕掛ける方が、何十倍も難しい。

「もう一回。“睡眠誘発”。」

さらにひどいことに。“睡眠誘発”という魔術は、生物を眠らせる魔術ではない。眠気を誘う魔術でしかない。その先、眠るかどうかは人に寄るのだ。……眠い状態でも意識をある程度保ち続けられる生き物には、効果が薄い。

「“睡眠誘発”!」

三度目。九段階魔術を三度も使える人は、このペガシャールにはいないって聞いた。ジョンのお父さん?って人は一度しか使えないらしいし、ズヤンっていう人も一度使えばあとは八段階を一度、七段階を三度分くらいの魔力量しかない、とかなんとか。


 ジョン君も、確か二回打てないくらいだったはず。私も実のところ、五回しか打てない。……魔力量軽減の魔字を使っていなければ。

「“睡眠誘発”。」

四度目の魔術を放つ。そろそろ、眠っただろうか。竜巻から出ようとすれば吹き飛ばされる程度には広範囲に暴風域を作っておいたけれど、無理に出てこようとした人がいなくてよかった。

 竜巻を解除するべきかどうか。迷う。切ってもいいんだけれど、もしこれで竜が動き出したら怖いし。

「“睡眠誘発”。」

都合五度、撃った。魔力が一割に満たないくらい、減っている。うーん、久しぶりにこんなに魔力使ったかも。

「うん、いいや。」

地面に降りた。誰だっけ?私のことをじっと見ている人がいる。


「終わったか?」

ああ、そうだ、エルフィールっていう人だ、この人。忘れてた。

「“睡眠誘発”を、五発、撃ちました。多分、竜でも、寝てるんじゃ、ないかな?」

「……どうやって?九段階魔術を五発に、それ以外にも結構魔術使っただろう?魔力量は大丈夫なのか?」

何を心配しているのかわからなくて、首を傾げた。魔力量なんて。

「ほとんど減ってない、ですよ?」

「マジか、噂はマジなのか?」

何か焦ったみたいな声を出している。なんでかはわからない。私はそんなに、大したことはしていない。

「……いや、そうだな。お前はそういう奴だった。誰だ、こいつに“魔覆羊災”って名前つけたの。本当に災害じゃねぇか。」

吐き捨てるようにエルフィールっていう人が言う。そんな事を言われても、困る。私はただ……そう、一人で九段階格魔術師10万人分くらいの魔力操作能力を持っているって、ジョン君に言われたくらいの、ただの研究者だから。


「もういい、馬車に戻ってくれ。ああ、竜巻だけは解除してくれ。」

10万人って、どれくらい凄いことなのだろう。そもそもそれって、変なことなのだろうか。……どうでもいいか、人っていう数え方自体、どういうものかよくわからないし。私にとって、人は、ジョン君だけだし。

 竜巻を解除する。言われた通り、馬車ってやつに乗ると、小さな何かがやってきた。

「レオナ様、そこじゃないです。こっちです。」

「……。」

それが無理やり私の手を引く。何だ、このちっちゃな生き物。


「違う場所に乗って迷惑かけたら、ジョン様から怒られますよ。」

「ジョン君は、そんなことじゃ、怒らない。」

「いいえ。ジョン様が怒られるから、あなたに文句を言いますよ。」

「……わかった。」

そう言われると、なんとも、本当にそうかもしれない。ジョン君が私に出る前にいろいろ言ったのも、私が迷惑をかけたりしないように、みたいなこと言っていたし。

「あなた、周りに迷惑をかけない方法、わかる?」

「少しなら。」

「じゃあ、迷惑をかけそうなら、教えて。」

周りに迷惑をかけて周りが困ろうが、私はどうでもいいけれど。結果としてジョン君が怒られるなら、それは嫌だ。だから、ちょっとくらい迷惑をかけないように頑張ろう。

「なぜ、私なのですか?」

「ちっちゃいから。……他の生き物より、わかりやすい。」

人と馬も、わたしにとっては「生き物」という同じ括りのものだけど。でも、身長の違いは、流石にわかる。


 少女が、雰囲気が変わった。頭を下げている?

「わかりました。私のことはマリアと呼んでください、レオナ様。」

「覚えている、自信はないけど。頑張るね、マリ、ア?」

ほんの一瞬で名前を忘れかけた。少女が今度は、小さくなる。

 今の会話に、小さくなる要素があっただろうか。どうでもいいか、と、ちっちゃい生き物に案内されたところに乗り込んだ。


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