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桜色の盾  作者: 白兎 龍
第一章 魔境
8/59

第7話 群の王

第四位階下位

 



 やって来たのはハグトスの群。


 数は13匹。

 リーダーと思われる個体が2匹で、小者は10匹。



ハグトスリーダー LV4

US

『■■の■■』


〈魔物LV17〉♂6

2ジョブ〈蜥蜴LV17〉


変更可能ジョブ


BP0




ハグトスリーダー LV3

US

『■■の■■』


〈魔物LV15〉♂5

2ジョブ〈蜥蜴LV15〉


変更可能ジョブ


BP0



 小者はLV1が7匹、LV2が3匹。

 ジョブLVはLV8が2匹、LV7が1匹、LV5が3匹、LV4が4匹、だ。


 そして、この13匹を率いる群のボスと思わしき個体がーー



ハグトスキング LV8

US

『■■の■■』

HS

『危険察知』


〈魔物LV28〉♂14

2ジョブ〈蜥蜴LV28〉


変更可能ジョブ


BP0



 ハグトスキングは他のハグトスより2倍以上大きく、くすんだ緑色の中に赤色の細い線が走っている。実に強そうだ。


 不安があるとすればキングのHS『危険察知』とやら。


 スキル名の通り奇襲は通じないと見て行動すべきだろう。


 仮にこのまま隠れていたとして万が一敵に見付かったら……囲まれてなぶり殺し、といったところか。


 先ずは厄介なリーダー2匹を潰し、次にキングと対峙する。


 小者は状況次第で殺ろう。


 戦闘に備えて魔盾を2回使ってみた所、魔力に余裕があるように感じた。後6~7回は使えそうだ。


 ジョブを変えた影響だろうか? ……ともかく幸先は良い。




 ハグトスリーダーはキングの隣で周辺を伺っている、キングもまた、この惨状を作り出した敵を警戒しているようだ。



 3匹の視線が完全に逸れる瞬間を待つ。



 ……まだ……まだ…………今っ!



 音を出さないよう注意を払い、木の上からリーダー目掛けて飛び掛かる。



 此方に全く気付く様子の無いハグトスリーダー。

 無防備にさらされている首へと聖剣を降り下ろす。



 何の抵抗もなく首を両断する事が出来た。



 そのまま着地の衝撃を吸収する為に踞み込む。



 音もなく着地……出来たか?


 キングは此方に気付いていない様にみえる。

 ……一度仕掛けてみるか。



 踞んだ姿勢から足のバネを使って飛び上がり、キングの胴目掛け魔剣で突きを放つ。



 危険察知の能力がどれ程の物かは分からないが、これは完全な奇襲、俺と同じくらいの速度なら回避不可能な一撃だ、これが避けられるなら相当な化け物だろう。

 可能かどうかは分からないが撤退も視野に入れる必要がある。




 ーー思考加速の恩恵でゆっくりと動いて見える戦場。




 俺の放った突きはキングの胴体、その中心を撃ち抜く軌道で進んでいく。




 そんな遅い世界で、視界の端に映るキングの赤色の線が急に太くなった、そしてーー




 ーー……動いてやがる。




 少しずつだが確実に、突きを避ける動きをしている。




 頭から地面に突っ込むようにして避けるキング。




 結果、徐々に進む剣は狙いから大いに外れ、僅かにキングの背を切り裂くに留まった。




 キングはそのまま、地面に突っ込み一回転して距離を取り、此方を睨み付けてきた。




 一方俺はと言うと、慣性に従い突き進みもう1匹のリーダーを串刺しにしていた。




 二段構えの一手、多対一ではこれくらいやらなければ追い付くまい。




 体制を崩さないよう気を付けて急停止する。


 踏みしめた地面が僅かに陥没し、剣からすっぽ抜けたリーダーが数匹のハグトスを巻き込み吹き飛んでいった。




 ピロリン♪




 また、謎の電子音が聞こえた。

 とりあえず状況の整理をする。



 リーダー2匹は確実に死んでいる、1匹は首を落とされ、もう1匹は首から胴まで貫通した。



 巻き込まれて吹き飛んだハグトスは3匹。

 ジョブLV7が1匹とLV4の2匹だが、地図を見るにこの3匹も倒せたらしい、敵は残り8匹。



 小者は格上を一瞬で倒された事で動揺しているらしい。

 固まって動かない奴や吼えて視線を右往左往させている奴しかいない。それに対してキングは此方を睨み付けながら威嚇の声を上げている。



 この隙に自分を調べて見た。



霊人 ミツキLV1

『桜色の瞳』

『ーーの加護』

『■■の■■』


ミツキ〈英雄LV10〉男16

2ジョブ〈見習い剣士LV25MAX〉

3ジョブ〈見習い魔法使いLV25MAX〉


変更可能ジョブ

〈村人LV5〉

〈剣士LV1〉

〈見習い拳士LV1〉

〈見習い戦士LV1〉

〈魔法使いLV1〉

〈火魔法使いLV1〉

〈水魔法使いLV1〉

〈風魔法使いLV1〉

〈土魔法使いLV1〉

〈狩人LV1〉


称号

〈見習い剣士〉

〈見習い魔法使い〉


BP11



 考察していられる程の余裕は無いのでとりあえず2ジョブを剣士、3ジョブを魔法使いにチェンジする。


 これで何か変わると良いんだが。



 小者はともかくとして、キングは危ない。



 あの急加速で体当たりされた時には……飛び散るぞ……俺の肉が。



 俺からは動けない。

 下手に動けば突っ込んで来るだろう。



 キングの方も動かない。

 俺が剣を向けているからだろう。



 膠着状態、けれどそれを崩す方法は周りにあるわけで。



「グルァ!!」



 キングが一声上げると、背後に居たジョブLV8のハグトス二匹が一瞬の遅滞もなく襲い掛かってきた。

 他のハグトスもそれに続く。



 牙や爪は効かなくとも打撃は通るだろう、その隙にキングの体当たりが入れば勝敗が決っしてしまう。




「セッ!」




 背後から来るハグトスを振り向き様に斬り捨てる。



 ーー視界の端で赤色の線が大きくなったのが見えた。



 同時に襲い掛かってきた下っ端を実績のある回転斬りで纏めて斬り払う。



 一回転しキングを目視する頃には、既に目と鼻の先まで迫ってきていた。



 それも剣が当たらない低姿勢。

 下から掬い上げるような攻撃。




 体制の悪い俺はこれに対処する事は出来ない、そしてーー




 ーーパリンッ!! ビシッ! パリィン!




 キングは一枚目の魔力盾を難なく砕いた。

 ガラスが割れる様な音が響き、キングの速度が大幅に減速する。


 続いて二枚目の魔力盾が罅割れ、砕け散り、更に減速。



 思考加速を前に、この速度では亀の歩みに等しい。



 このまま体制を整えて斬る事は容易いだろう。


 だが万が一を考え魔力盾をもう一枚張っておく。




 ーー……ビシッ!




 僅かなラグがあったが、現れた透明の魔力盾はキングの動きを完全に止めた。


 その時点で俺は、既に体制を整え、聖剣を大上段に振り上げている。



 頭突きをするつもりだったのだろう。

 ハグトスキングは差し出すように頭を垂れている。



 俺は聖剣をーー振り下ろした。




 ピロリン♪




 ーー勝利だ。



 とりあえず、敵、或いは戦力が赤色表示の生き物が三キロ圏内に入ってきたら地図が自動で起動するように設定しておく。



「……むぅ」



 どうやら受難はまだ続くらしい、上を見上げると、そこには巨大な蜂の群。


 数えるのも馬鹿らしい程の大群だ。

 耳を澄ませなくとも大きな羽音が聞こえてくる。


 その群の中から、一際大きな蜂が一匹、眼前まで降りてきた。


 どういう訳か、蜂達のマーカーは外が青、中が紫色だった。



 

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