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桜色の盾  作者: 白兎 龍
第二章 ?????
59/59

第3話 ギルドに登録

第五位階上位

 



 街に到着した。


 周囲を程々に高い壁に囲まれた、端から端まで徒歩1時間掛からない程度の街だ。


 地図を見ると、森から反対側にある街道を進むとここより大きな街に着くらしい。



 森側は、特に人の出入りも無いらしく、暇そうにしていた門番に話し掛けた。



「街に入りたいんだが」

「身分証は?」

「持ってない」



 懐に手を入れ、収納から小銀貨を取り出した。


 門番の男が取り出した罪罰石に触れ、盗賊ではない事を証明してから、お釣りの大銅貨を受け取り街の中に入る。


 とりあえず冒険者ギルドに行ってみようか。





 しばらく歩くと、ギルドは直ぐに見付かった。


 他よりも大きな建物には、剣と杖が交差している紋章が掲げられており、中には何人かの人影が見える。


 地図を確認しても、特に脅威となる者はいないので、中に入る。


 ギルド内部は広く、その半分程が酒場の様になっていた。

 隣には受付が幾らか並んでおり、その近くに紙が貼られた板があった。


 酒場には何人かの冒険者が朝っぱらから騒いでおり、板の前にも数人の若い冒険者が紙を覗き込んでは唸っている。

 受付は少し空いている様なので、早速冒険者登録しよう。


 俺が誰も並んでいない受付の前に行くと、受付の30代くらいの大男が待ってましたと言わんばかりに大声をあげた。



「ようこそ、冒険者ギルドへ。登録だな!」

「ああ、登録だ」

「注意事項は聞くか?」

「聞いておこう」



 大男の話しによると、ギルドには冒険者ランクと探索者ランクと言う物があるらしい。

 ランクはどちらも最低がGランク、最大がSSSランク。


 冒険者ランクは依頼を受けてそれを達成すると上がって行き、探索者ランクは迷宮関連の依頼を達成したりすると上がって行くらしい。


 また、迷宮に潜らなかったり依頼を受けなかったりする時間が長く続くと、降格や除名の対象になるそうだ。

 それ以外だと、依頼の失敗が続く場合や、Cランク以上で発生する指名依頼を正当な理由なく拒否したり失敗すると降格や除名の対象になる。

 C以下にも指名依頼が来る事はあるらしいが、それは殆どあり得ないし、余程の大事じゃない限り拒否しても問題無いらしい。


 依頼の内容は、雑務、収集、討伐、探索、護衛、緊急の六つ。


 主に新人は街中の雑務依頼や、街から程近い森の中での薬草採取などを受ける様だ。

 護衛依頼はCランクから受ける事が可能で、緊急依頼の対象はD以上、その他は各冒険者に見合った依頼しか受ける事が出来ないらしい。


 俺は、登録したら最低ランクのGなので、受けられる依頼は雑務、薬草採取のみとなっている。


 また、ジョブを冒険者系にするとパーティーを組む事が出来る様になり、パーティーの人数次第では上位の依頼を受ける事も可能との事。



 その他細かい話しだと、ギルド内での私闘の禁止や盗賊系のジョブになると除名&賞金首になると言う事、Dまでは依頼達成で上がるがCからは試験を受ける必要がある、など、割と重要な話しやそうでも無い話しを幾らか聞く事が出来た。

 討伐の依頼は討伐証明部位を持って来るだけで達成になるので、ギルドととしてはあまり推奨しないが、腕に自信があるならやってみたらどうだ? と薦められた。


 他には、冒険者ランクと探索者ランクを分けている理由も聞いた。

 なんでも、迷宮と外では違いが大き過ぎて、迷宮でランクを上げた者が外で討伐依頼を受けて簡単に殺されたり、外でランクを上げた者が迷宮探索に向かって帰って来なかったり、と、問題が多発した為らしい。



 注意事項を聴き終え、小銀貨一枚を渡して、登録用紙を貰った。

 書く内容は、ジョブ(自己申告)、名前(自己申告)、性別(自己申告)その他(自己PR)。

 ジョブはボリュームゾーンが見習い〜系だったので見習い剣士に、名前はミツキ、性別は勿論男、ついでに年齢を16歳と書いておいた。



「よし、これでミツキは今日から冒険者だ」



 渡されたカードには、冒険者ランクと探索者ランク、名前が記載されていた。



「最後に、俺の名前はクロード。このギルドのギルドマスターをしている、困った事があったら何でも聞け」

「分かった、それじゃあまた後でな」



 ギルド登録を済ませたので、次は軽く街の中を見回って来よう。



 

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