第43話 復活
第五位階下位
第四位階中位
目が覚めると、乳白色の液体に浸かっていた。
地図を確認すると、場所は蜂の巣。
どうやら王薬の中に漬けられていたらしい。
周辺には特に敵も居ない様だ。
全員がいるクイーンの間に向かおう。
◇
「キュア!」
『ミツキ!』
広間にいたのは、リリと薔薇娘、蜂っ娘、緑と黒の幼女、赤の少女、緑のお爺さん、ボロボロの4体のワイバーン、などなど。
混沌としている。
取り敢えず飛んで来たリリをキャッチして、跳んで来た薔薇娘達を抱きとめる。
「キュキュア! キュー!」
リリの言葉は全くもって分からん。
だが、おそらく迷宮の奥から単独で地上まで上がって来たのだろう。
リリ ♀0LV35
〈魔貴族LV36〉
〈竜LV14〉
変更可能ジョブ
〈魔物LV100MAX〉
〈魔族LV100MAX〉
〈蜥蜴LV50MAX〉
〈偽竜LV70MAX〉
称号
〈魔物〉
〈魔族〉
〈蜥蜴〉
〈偽竜〉
BP10
随分と強くなったな。
「良く頑張ったな、リリ」
「キュ……キュアー!」
顔を擦り付けて来たリリを撫で、抱き付いて来ている薔薇娘達を撫でる。
……で、現状はどうなってるんだ?
◇
話を纏めると、複雑な状況であった事が分かった。
先ず、グラノドスが俺との戦いの後に飛龍連峰を登り、寝ていた赤い少女に攻撃を仕掛けたらしい。
赤い少女はそれに応戦し、両者痛み分けで戦いが終わった。
その後グラノドスは森に降りて、刃竜達に襲い掛かった様だ。
俺達がグラノドスを倒した後、赤い少女を傷付けられて怒った氷ワイバーンが森へ強襲を掛けたとの事。
その後、俺を攫ったワイバーン4匹と森の皆で戦いが起こり、リリが乱入してワイバーンをボコボコにして俺を助けに来たらしい。
……本当に良くやったな、リリ。
今此処にいるメンバーは、何故か俺の名前の元に協力して外敵と戦う同盟を築いたらしい。
尚、緑と黒の幼女は俺の魔剣を吸収して復活した元ドリアードで、緑のお爺さんは元エルダートレントらしい。
色々と訳が分からん。
◇
取り敢えず、ボロボロになっている皆を癒しの手で治して行く。
特に酷い怪我を負っているのは4匹のワイバーン達で、今は王薬を飲ませて療養させている。
ふと、暇が出来たので、地図で不死者達の様子を確認すると……。
ーー大群がもう直ぐ其処まで来ていた。
「ヤバイな」
「キュア?」
「む?」
「ミツキ、どうしたのですか?」
間近にいたリリと赤の少女、クイーンが俺の呟きを拾って聞いて来た。
事情を説明し、迎撃の準備を開始する。
敵の規模は、ジョブLVが10前後のゾンビやスケルトンおよそ5万。
それから、ジョブLV20前後のスケルトンワイバーン10匹。
そして、デスナイトが5体にその進化個体と思わしきデスガーディアンが1体。
対する此方の戦力は、まだ万全では無い俺、リリと赤の少女、薔薇娘達、緑黒幼女、緑のお爺さん。
……いや、勝てるか。
ワイバーンやデスナイト、デスガーディアンを、強いクイーンとドリアード、エルダートレント、リリ、赤の少女が倒せるだろうから、後は雑魚の群れを狩るだけだ。
案外簡単に行きそうだな。
◇
王薬に浸かっていたおかげか、体の調子は大幅に改善されていた。
全力で動くと痛い上に疲れるが、逆に言うとそれだけの事。
アンデットの大群は、最初にリリがデスナイトとデスガーディアンを瞬殺してしまったので、後は容易い消化試合であった。
ピロリン♪
……何の為に来たんだが。




