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桜色の盾  作者: 白兎 龍
第一章 魔境
37/59

第36話 太古の迷宮《四層:砂漠〜沼地》

第五位階下位

 



 地上へ戻る道中、疲労回復や魔力回復を兼ねてゆっくり歩きながら進んでいると、いつの間にかリリが進化していた。


 種族は小亜風飛竜リトルデミウインドワイバーン


 ……そう。遂に飛べるようになったのだ。これで海で溺れる心配もない。


 もはや元の種族の面影はなく、されどポンコツなのは変わらない。



 蟻の巣から出た頃には太陽が元気に顔を出していた。

 相変わらず憎たらしい程の快晴である。



 リリは光を見た途端に首を引っ込め外套に潜り込んだ。

 ……そう言えばモグラは土竜と書くらしい、リリは風竜だがな。





 所変わって沼地の上空。

 場所はカーリガンの生息域である東だ。


 カーリガンの姿は、背中に大きな骨板があり、ワニのような頭部をもつ恐竜だ。


 生息域は、広くやや深い湖のような場所で、沢山の魚が其処彼処を泳ぎ回っている。

 カーリガンの主食は魚なのだろう。


 また、カーリガン自体は群れで生活している様子はなく、単体から二頭ペアで行動している。


 カーリガンの食事の様子を見た所、魚達が不自然な動き方をして簡単に捕食されていた。

 おそらく水魔法で水流を操ったのだろう。


 無駄な危険を背負う必要も無いので空中からの狙撃で淡々と処理していく。




 数自体は少ないが広域に渡って分布している為、見付け次第カエル等を狩っていた事もあり、気付けばもう真昼である。


 リリも、昨日あれだけ食ったのに腹が減ったと主張してくる。

 軽く休憩をする事にした。


 木の幹に降りてリリにリンゴを与える。


 この階層。

 思っていたより早く沼地の殲滅が概ね終わってしまった。

 夜まではまだ時間があるし……さて、如何したものか……。


 キューキューと嬉しそうにリンゴを齧るリリを撫でる。

 思えばこいつ、飛べる様になった筈なのに未だに俺に便乗している……折角だからリリに聞いてみようか。



「今日も砂漠で狩をするか?」

「キュキュキュキュキュ」



 一回のキュ毎に首を振り嫌がっている。余程徹夜が疲れたらしい。



「……なら次の階層に進むか?」

「……キュア」



 なら次の階層に、と聞いた所、少し悩んだ末にコクリと頷いた。

 何に悩んだのか分からないが、リリにはリリなりの考えがあるのだろう。


 ともかく方針は決まった。

 砂漠の狩は次の機会に、次も良い狩場である事を祈って、先に進む事にする。



「それじゃあ行くか」

「キュア!」



 俺が立ち上がるとリリも残ったリンゴをヒョイッと口に放り込み元気良く立ち上がった。



リリ ♀0 LV29

〈魔族LV95〉

〈竜LV7〉


変更可能ジョブ

〈魔物LV100MAX〉

〈蜥蜴LV50MAX〉

〈偽竜LV70MAX〉


称号

〈魔物〉

〈蜥蜴〉

〈偽竜〉


BP5




 リリは偽竜ジョブがMAXになって新しく竜ジョブが増えた。

 飛竜になった事と関係があるのだろうか?


 その他にも、治癒力向上が再生に上がっていたり、新スキルで俊敏が追加されていたり、LSに思考明瞭が追加されていた。

 鬱陶しさも激増した事だろう。



ミツキ 男16 LV20

〈大英雄LV93〉

〈剣聖LV93〉

〈大魔導士LV93〉


変更可能ジョブ

〈村人LV5〉

〈見習い剣士LV25MAX〉

〈剣士LV50MAX〉

〈熟練剣士LV70MAX〉

〈見習い拳士LV1〉

〈見習い戦士LV1〉

〈見習い魔法使いLV25MAX〉

〈魔法使いLV50MAX〉

〈魔導士LV70MAX〉

〈火魔法使いLV1〉

〈水魔法使いLV1〉

〈風魔法使いLV1〉

〈土魔法使いLV1〉

〈契約魔法使いLV1〉

〈見習い料理人LV1〉

〈狩人LV1〉

〈従魔使いLV1〉

〈従僕LV1〉

〈英雄LV70MAX〉


称号

〈見習い剣士〉

〈剣士〉

〈熟練剣士〉

〈見習い魔法使い〉

〈魔法使い〉

〈魔導士〉

〈英雄〉




 此方も蟻を大量に狩ったおかげでレベルが50程上がった、順当に行けば今夜中に100まで到達できるだろう。



 迷宮五層への入り口は砂漠と沼地の境目にあった。

 気候も其処まで酷い物ではなく、リリは俺の頭の上だ。


 五層への入り口は、四層入り口と同じく、大きな岩に横穴が開いている。

 この迷宮は境目に沿って真っ直ぐ進めば出入り口がある。割と親切な設計だ。


 早速五層へ進もうと穴の中を覗き込むと、ふと、違和感、というよりも不快感の様なものが込み上げてきた。


 穴自体に何かおかしな所は無い。

 瞳に魔力を込めて見ても不審な点は見当たらない。少し行った所に木漏れ日が差しているのが見えるだけだ。



 地図で地上を確認して見る。



 黄泉の入り口周辺は相変わらずゾンビやらスケルトンやらゴーストやらが彷徨いている。

 強い個体が少し増えているが、これが不快感の原因だろうか?


 森側には特に不死者が攻めて来ている様子は無い。

 強いて言うならば、薔薇っ娘達と蜂っ娘達が丘に集まっている事か。


 何をしているかまでは分からないが、16年も森で暮らしていながら敵対しているとか初めて会ったとか言う訳でも無いだろう。


 不可解な点があるとすれば、クイーンは不死者から森を守る為に森の中心から動かないんじゃ無かったか。


 森を守る為の会合でもしているのだろうか? ……いや、無いな。お遊戯会か何かだろう。




 やはり黄泉の入り口近辺が気になる所だ。

 ペースは遅いが着実に戦力を増して行っている、さっさと強くなって潰しにいくのが良いだろうな。



 五層は良い狩場になるだろうか? 木漏れ日の様に見える事から五層は森だろう。



 気候も四層程は悪く無い筈だ、リリも機嫌が良さそうである。



 暗い洞窟を進み、五層へと一歩踏み出した。


 其処にあるのは木漏れ日差し込む森。



「あぁ、やっぱり森ーー」



 やはり予想通りの森。そう呟く最中、視界の端に赤い何かが動くのが見えーー



 ーー物凄い衝撃と共に俺は四層へと吹き飛ばされた。



 吹き飛ふ中、思考加速で捉えた物はーー




 ーー赤く輝く鋭利なヤイバがーー





 ーーリリを切り裂く光景だった。






 

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