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桜色の盾  作者: 白兎 龍
第一章 魔境
33/59

第32話 太古の迷宮《三層:海》

第四位階上位

 



 雲ひとつない抜ける様な青空に燦然と輝く太陽。


 見渡す限りに広がる海は太陽の光を反射してキラキラと輝いている。



「キュ……キュア」



 リリは押しては返す波間を行ったり来たりして遊んでいる。


 俺はその後ろで三層での行動計画を立てていた。



「……キュ? キュアーーー!?」



 突然の大波に飲まれて流されていくリリ。


 俺はそれを眺めつつ、一言。



「……とりあえず近くの小島まで飛ぶか」





「キュップ」


 海水をしこたま飲んで気分が悪そうなリリ。

 自分でどうにかするかとも思ったが、そのまま沈んでいったので即回収した。


 そんなリリを抱えつつ空を駆ける。




 この三層は全体的に海で構成されている。



 スタート地点は東にある小さな島、その島の小さな山、というより丘、に空いた大きな横穴から。


 四層への入り口は最西端にある大きな島、その島にある大きな滝の裏の横穴だ。

 また、その大きな島の周りは沼地の様な地形になっていて、複数種の魔物が生息している。


 三層北には氷海が広がっていてこの階層では最強クラスの魔物が一匹いる。


 三層南には巨大で長大な海溝があり、其処にも一匹強力な魔物がいる。


 三層中央周辺には小さな島が点在していた。

 良く確認して見るとその島々は一部浅い海で繋がっており、東から西へかけての道が出来ている。




 この階層は魔物の種類が今までの比ではない程に多い。


 その強さもばらばらで、下はジョブ、基本共に1の弱い奴、上はジョブレベル30周辺の強い奴、と幅広い。

 それ故に悩みも大きい。


 より良い狩場を求めて先に進むか、ここで狩をしてレベル上げと海鮮収集をするか。



 より詳しく地図を確認する。


 北側には主にクラゲの魔物が群生しているようだ。

 低いものでレベル1。一番高いのが20、主なレベル帯は12から15。


 数は数万程だが広域に分布していて、とても効率的とは言えない。


 続いて南の海溝だが、弱い魔物と強い魔物の差が激しく、弱い種族はレベル1〜5程度、強い種族は最低でも20以上。


 ただし全体的に数が少なく、わざわざ海の深い所まで潜って狩る程ではない。


 次に西側の沼地。

 主な魔物はカエル、ヘビ、ワニ。


 それぞれ20、25、30、くらいのレベル帯で数も多い、狩場にするならここだろう。


 最後に地図中央付近、ここは言わずもがな食材の宝庫だ。


 外敵が少ないのか全体的なレベルは低め、それぞれの小島にはレベル低めのカエル、ヘビ、ワニや大きな鳥の魔物が生息している。


 狩をするなら西の沼地だろうが、問題は美味いかどうか。


 結局の所西への道を急いだ方が良い訳だ。





 時刻は夜、場所は最西端の一歩手前の島。

 リリは既におねむの時間だ。


 どうやらリリは空を飛ぶのは初めてだったらしい。


 体調不良から復活したリリはしばらくピクリとも動かず硬直していたが、それも束の間の事で、次の瞬間にはやたらとはしゃぎ始めた。


 あまりにはしゃぎ回るものだから、つい手を滑らしてリリを落としてしまった……。


 無事に空中でキャッチできたが、リリはしばらくの間口を半開きにして放心していた。


 構わず空を駆けていくと、突如復活したリリが先に倍する様な勢いではしゃぎ回り、俺の頭によじ登ったり足の甲に座ってみたりとなかなかに鬱陶しい。


 そんな事もあってリリは月が出始めた頃には遊び疲れて眠ってしまった。


 かく言う俺もなれない空の旅や自主的に行っていた魔力調節のせいで多少疲れている。

 明日に備えて今日はもう寝る事にする。



 

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