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桜色の盾  作者: 白兎 龍
第一章 魔境
31/59

第30話 太古の迷宮《二層:平原》

第四位階上位

 



 広い草原をゆっくりと歩むグアルディス。


 体長はおよそ30メートル程、体高はおおよそ俺10人分。

 簡単に表すと、横がリリ30匹分、縦がリリ16匹分ある。


 そんなグアルディスと並走しているリリは、よく育った物だと感心出来る。





 グアルディスを追い掛けて辿り着いた場所は湖にほど近い平地だった。


 其処には大きいのから小さいのまで、計30匹程のグアルディスが集まって群れを形成していた。


 平原に生息しているグアルディスの殆どがここに居る。

 おそらく平原に散らばっているグアルディス達もこの群れの一員なのだろう。



 最初に出会ったグアルディスは咥えていた木を小さなグアルディス達に与えている。


 リリがお腹を鳴らす前にリンゴもどきを放っておいた。



 落ち着いて考え事が出来る場所に来れた様なので、この階層での今後の行動を考える。

 リリは幼グアルディスと遊ばせておこう。



 そもそも俺の目的は、可及的速やかに力をつける事。


 その点この階層はあまり良くない。


 グアルディスが狩れないなら獲物はデスシャークくらいの物で、未見の魔物の鼠と鴉は共にジョブレベルも基本レベルも低く、ハグトスの群れも非効率だ。


 数が少ない鮫連中を狩ったら次の階層に向かうのが良いだろう。



 ーー空を見上げる。


 太陽はまだ登り始めたばかり。



 今日中にこの階層を抜ける。



 幼グアルディスとおしくらまんじゅうをして潰されていたリリを回収。

 その際にポゥの実をばら撒いておいたのでチビ恐竜達からリリオモチャを取り上げても特に不満は言われなかった。





 湖のほとりへとやってきた。

 当然狙いはグレーターデスシャーク。


 少々悩んだがここの獲物はリリに譲ろうと思っている。


 リリの成長スピードは異常な程。

 鮫連中を狩る事が出来れば明日の朝には進化しているだろう。


 付け足すならジョブレベルだ。

 リリのジョブ、と言って良いのか悩ましいジョブは、リリ単独で獲物を狩れば凄まじいスピードで上昇していく事がわかっている。


 上限がどれ程かは分からないが、レベルMAXまで上がってくれればBPが得られる筈、そうなれば効率もどんどん良くなっていくだろう。


 頭の上にいるリリを脇に抱え直し頭部を持って狙いを定める。



「全力で撃てよ?」

「キュー」

「……うまく倒せたらリンゴが増える」

「キュ!? キュア!!」



 リリのフォローをしていなかった。

 あの様でどうやら楽しんでいたらしい。


 ともあれやる気になってくれたので良しとする。


 リリを一撫ですると改めて湖を見た。


 湖はかなりの傾斜があり数歩進むだけで全身が水に浸かる程深い。

 また、透明度がかなり高い様で、瞳に魔力を込めると底の方まで見通せる。


 視覚情報によると、この湖は湖というよりも小さな海の様な物らしい。


 底には水が噴き出す所と吸い込まれていく所があり海流を作っている。

 水中では海藻が揺らめいたり幾つもの魚群が泳ぎ回ったりしている。



 グレーターデスシャークは直ぐに見つかった。


 そもそも隠れる必要がないからだろう、水中にこいつよりも強い個体はいない。



 リリの魔力が口腔に集められていく、薔薇っ娘の一撃に匹敵する程の総魔力量。

 これならいけるはずだ。



 水の抵抗を弱める為にも鮫の真上に移動した方が良いだろう。


 そう思い、一歩踏み出した所で大鮫と目が合った。



 目が合うや否や急浮上し此方に接近してくる大鮫。

 手間が省ける。


 大きさはざっと二十メートルと言った所か。


 口の大きさは俺くらいなら一飲みに出来そうな程、明確な敵意を持って迫り来る様は一種感動的でさえある。


 狙いは口内、風の砲弾を口の中で爆発させれば終わるだろう。



 

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