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桜色の盾  作者: 白兎 龍
第一章 魔境
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第28話 太古の迷宮《一層:岩場》

第四位階上位

 



 リリはさっさと寝入ってしまったので、今夜は整理をしようと思う。



 まず現状だが、今俺は何時襲いかかって来るか分からない不死の軍勢に備えてレベリングの最中である。


 地図は行ったことのある場所の情報を何時でもリアルタイムで見る事が出来る様で、その情報によると、丁度薔薇っ娘と不死者が戦っている所だった。



 不死者側の規模はざっと五百程、強さは全て3。

 対して薔薇っ娘達は、クイーンが5、ちびっ子達は4。特に心配はいらなそうだ。



 蜂っ娘達は南東の森で変わらず栽培をしているらしい。

 数は……数える気にならない。一万は超えているだろうか?


 強さはエンプレスが5、クイーンが4、他が3から2、シアは何処にいるのか分からないが、エリートだから3だろう。



 南西の森は詳しく見ていなかったが、強さは5が二つと4が二つ、他に3と2がいくつか。


 種族は、古の樹人エルダートレント刃竜ブレイドドラゴン真紅の蜂女王クリムゾンビークイーン青薔薇の姫ブルーローズプリンセス


 この四体は共生しているらしい。

 と言うか薔薇と蜂は薔薇っ娘と蜂っ娘のコミュニティの一員ではないのだろうか?


 表記の上では紫なので、後で行って見るのも良いかもしれない。



 続いて不死の軍勢側のエリアだが、相変わらず物凄い数の不死者がうろついている。


 殆どは3だが、極少数ながら4も混じっている。


 中央南寄りにある【黄泉の入り口】迷宮付近には強さ4のデスナイトがたむろしていた。


 北の森側にあるマーカーは強さ4と5、6があり、種族は、吸血鬼の女王ヴァンパイアクイーン吸血鬼の貴族ノーブルヴァンパイア下級吸血鬼レッサーヴァンパイアの中に一体だけ4がいた。

 他は3で吸血鬼ヴァンパイア下級吸血鬼レッサーヴァンパイアだ。


 これらとも戦う事になるのだろうか? 心配は尽きない。



 北西の森はハグトスを殲滅してしまったので特に脅威となる生物は居ない。


 そこから北に行った所にある広い浜辺には5が一つ。

 他は全て3、種族は、イグロノードとイグロノ、此方はイグロノードだけ紫なので後で行って見るのも良いだろう。



 迷宮内部の地図も確認したが、北の森と西の荒野にそれぞれハグトスとイグロノが復活していた。


 隠れていたのか補充されたのかは知らないが、数が少ない上に効率が悪いので無視する。



 次は荷物の整理だ。

 収納にしまってあるものは感覚で分かる。



制服一式

ハグトス

ハグトスの可食部位

ハグトスの魔石(極小)

ハグトスの皮

ハグトスの鱗

ハグトスの爪

ハグトスの牙

ハグトスリーダー

ハグトスリーダーの可食部位

ハグトスリーダーの魔石(小)

ハグトスリーダーの皮

ハグトスリーダーの鱗

ハグトスリーダーの爪

ハグトスリーダーの牙

ハグトスキング

ハグトスキングの可食部位

ハグトスキングの魔石(中)

ハグトスキングの皮

ハグトスキングの鱗

ハグトスキングの爪

ハグトスキングの牙

イグロノ

イグロノの尾

イグロノス

イグロノスの尾

ソイルリザード

サンドリザード

ロックリザード

蜂蜜玉

妖魔の実

サプスの実

王薬

魔力水

魔力土

魔力樹

ポウの木

ポウの実

各種薬草



 これらの中で特に貴重なのはキングの魔石と壺一杯の王薬だろう。


 今の所、魔石の使い道は無い。

 だが、魔力が込められた石である事は間違いなく、上手く魔力を抽出出来ればサプスの実以外の魔力回復手段になる筈だ。


 王薬の方は試しにリリに与えてみよう、リンゴもどきに塗れば食べるだろう。



 次は考え事を片してしまおう。


 レベルについてだ。


 昨日の狩りではリリの攻撃だけで敵を殲滅した。

 その結果リリのジョブレベルは大幅に上昇、俺のジョブレベルは変化しなかった。


 おそらく経験値を得るには対象にダメージを与える必要があるのだろう。


 それに対して、ジョブではない方のレベルはリリの方がより大きく上がっていたが、俺も少し上がっていた。


 此方はおそらくだが俺という存在のレベルを表しているのだろう。


 何方も上げて損は無い筈だ。

 積極的に狩りをして、レベルを上げて行くのが良いだろう。


 つまり何も変わらない訳だ。


 一応ジョブのレベルをジョブレベル、もう一つを基本レベルと呼んで分ける事にする。



 装備の再鑑定もしておこう。



『宵の肌着・下』

着心地の良い肌着、全能力が向上する

《睡眠耐性・小》

《全属性耐性・微》

《清常化》


『宵の肌着・上』

着心地の良い肌着、全能力が向上する

《睡眠耐性・小》

《全属性耐性・微》

《清常化》


『宵の着衣・下』

着心地の良い着衣、全能力が向上する

《幻惑耐性・小》

《全属性耐性・小》

《清常化》


『宵の着衣・上』

着心地の良い着衣、全能力が向上する

《幻惑耐性・小》

《全属性耐性・小》

《清常化》


『暁の靴』

履き心地の良い靴、全能力が向上する

《毒耐性・中》

《全属性耐性・中》

《清常化》

《空歩》


『暁の手套』

着け心地の良い手套、全能力が向上する

《痛撃耐性・中》

《全属性耐性・中》

《清常化》

《魔闘》




 忘れていたが、各種耐性に空歩と魔闘。


 魔闘はおそらく普段やっている事と同じだろう、魔力を纏う事で防御力や攻撃力を上げる。


 空歩は名前からして空を歩けるのだろう、試して見るか。




 大地を蹴り、空中に高く飛び上がる。



 思った以上に身体能力が上がっているらしい。



 グングンと上昇し、迷宮の全てが見下ろせる程に上がった。



「……ほぅ」



 月明かりに照らされる迷宮。

 よく目を凝らして見れば、森では木々の間を虫達が飛び交い草原や荒野では夜行性の小動物が餌を求めて歩きまわっている。



 ……迷宮……ねぇ。




 落下し始めた所で空歩を発動、何もない虚空に一歩足を踏み出す。


 確かな何かを踏みしめる感触。


 続け様に空歩を発動し夜空を歩く。



「これは……良いな」



 迷宮の空に螺旋を描くように降りていく。


 魔力の消費は気にならない程度、全力で踏み込んでも問題なし。なかなか便利だな。



 迷宮の彼方に淡く、しかし力強い光が灯るのが見えた。


 夜明けは近い。





 翌朝、二層へと辿り着いた。



 グレーターロックリザードは憐れにも爆発四散した。


 下手人は更に進化したリリ。


 小上位風蜥蜴リトルハイウインドリザードになり新たに使えるようになった風の砲弾。


 風の槍と同じ速度で真っ直ぐに飛翔した風の玉は、のっそりと暗がりから出てきたグレーターな奴に直撃するや、さながら小さな嵐の様相を呈し……具体的には鱗を引き裂き肉を掻き混ぜ破裂した。


 魔石は奇跡的に無事だったので回収しておいた。


 俺はきゅあ〜と情けない声を上げるリリにサプスの実を与えつつ、二層に繋がる横穴へと歩みを進めた。



 

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