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桜色の盾  作者: 白兎 龍
第一章 魔境
25/59

第24話 太古の迷宮《一層:荒野》

第四位階上位

 



 リリが大きいイグロノを倒すのには、やや時間が掛かった。


 体格の違いもあるが何より暴れ方が違う。


 何十匹と倒したイグロノ達はとにかく逃げようと藻掻いていたが、このイグロノはリリに攻撃しようと暴れている。


 しばらく、リリとイグロノの泥仕合が続いたが、ある時を境にイグロノが逃げ出そうとし始めた。


 それを好機と見たらしいリリの猛攻が始まり、何度となく牙を腹に突き立てられたイグロノは力尽きた。


 逃げ出そうとし始めたその瞬間は、良く・・見ていたおかげでその理由の一端に気付けた。


 元々このイグロノは何故か魔力を纏っていた。

 だからこそ警戒して見ていたのだが、逃げ出そうとする直前にその魔力が霧散した。


 そうかと言って身体能力が落ちたのかと言うとそうでもない、肉体を強化するために魔力を使っていた訳では無いという事だろう。


 あくまでも推測に過ぎないが、おそらくは精神操作。

 複雑な物では無く、単純に近くにある熱源に攻撃せよ、と言う物だろう。


 イグロノの尾にある説明もそれを裏付けている。


 逃げ出そうとした理由はその魔法が解けたから。

 尾はエネルギーが尽きれば停止するだけだが、イグロノは生きているから逃げ出そうとした。


 これで間違い無いだろう、今後は要警戒要観察である。






ハグトス リリ LV5

US

『■■の■■』

HS

『精神拡張』

S

『能力強化』

LS

『治癒力向上』『魔力調節』『直感』


リリ〈魔物LV12〉♀0

2ジョブ〈蜥蜴LV12〉


変更可能ジョブ


BP2




霊人 ミツキ LV6

US

『桜色の瞳』

『樹精霊の加護』

『女帝の寵愛』

『ーーの加護』

『■■の■■』

HS

『身体強化』

S

『剣術』『隠密』『癒魔法』『魔力操作』


ミツキ〈英雄LV54〉男16

2ジョブ〈熟練剣士LV51〉

3ジョブ〈魔導士LV51〉


変更可能ジョブ

〈村人LV5〉

〈見習い剣士LV25MAX〉

〈剣士LV50MAX〉

〈剣聖LV1〉

〈見習い拳士LV1〉

〈見習い戦士LV1〉

〈見習い魔法使いLV25MAX〉

〈魔法使いLV50MAX〉

〈大魔導士LV1〉

〈火魔法使いLV1〉

〈水魔法使いLV1〉

〈風魔法使いLV1〉

〈土魔法使いLV1〉

〈契約魔法使いLV1〉

〈魔法剣士LV1〉

〈狩人LV1〉

〈従魔使いLV1〉


称号

〈見習い剣士〉

〈剣士〉

〈見習い魔法使い〉

〈魔法使い〉


BP6




 日が沈む頃、漸く迷宮の端まで辿り着いた、ここに来るまでにかなりの数のイグロノを狩ったがこんなところか。


 やはり、リリのレベリングは相当に時間がかかりそうだ。


 道中イグロノスには一度も会わなかった。

 地図を確認してみたところ、荒野には一体もいなくなり、代わりに草原や森に移動していた。

 驚きの危機管理能力である。



 さて、迷宮の端だが、どうやら結界の様な物で覆われているらしい。

 その先の景色は見えるが同時に壁がある、という事がわかる、不思議な感覚だった。


 壁に噛み付こうと四苦八苦しているリリを捕まえて歩き出す。


 目指すは森、ハグトスの殲滅だ。





 森には直ぐに着いた、既に日は暮れている上、寝坊助はもうおねむの様だ。

 今日は昨日の数倍頑張ったから仕方無いだろう。


 リンゴもどきをリリに与えると、拳大のその実を3つもペロリと平らげ、腹を上にしてすーすー寝息を立て始めた。



「こいつは……昨日まで野生だったと思ったが……」



 信頼されてると思うべきか唯のバカなのか……。



「……両方か」



 何とはなしに手を伸ばし、死体の様にすっ転がっているリリの頭をそっと撫でる。

 キューと嬉しそうに声を上げるリリ。



「やっぱり唯のバカだな」



 腕に抱き付いているリリを見つつもそう零す、我が事ながら一体誰に言い訳をしているんだか。


 そっと抱き上げ木の根元に腰掛ける、リリは膝の上だ。


 空を見上げる。


 本物かどうかも怪しい月が白く輝き、何も無い荒野を優しく照らしていた。


 きっとこの迷宮内の生物にとってあの月は間違い無く本物なのだろう。



 相変わらず眠気は来ない。


 腹も減らない。

 排泄も無い。


 そのくせ血は流れるし動けば疲れもある。


 種族が違うといわれれば元も子もないが、人の感性で見るとこれらは少々不気味だ。


 ここに来てまだ3日。

 分からない事だらけではあるが、僅かな期間で友誼を結ぶ相手が出来たのは幸運以外の何物でも無い。



「……さっさと強くならないとな」

「きゅ〜……すぅ……すぅ……」

「……お前もな」



 寝息を立てるリリを撫でつつ、ゆっくりと瞼を落とした。



 

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