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桜色の盾  作者: 白兎 龍
第一章 魔境
15/59

第14話 死は全てに平等に

第四位階中位

 



霊人 ミツキ LV2

US

『桜色の瞳』

『ーーの加護』

『■■の■■』

LS

『魔力調節』


ミツキ〈英雄LV16〉男16

2ジョブ〈剣士LV41〉

3ジョブ〈魔法使いLV41〉


変更可能ジョブ

〈村人LV5〉

〈見習い剣士LV25MAX〉

〈熟練剣士LV1〉

〈見習い拳士LV1〉

〈見習い戦士LV1〉

〈見習い魔法使いLV25MAX〉

〈魔導士LV1〉

〈火魔法使いLV1〉

〈水魔法使いLV1〉

〈風魔法使いLV1〉

〈土魔法使いLV1〉

〈狩人LV1〉


称号

〈見習い剣士〉

〈見習い魔法使い〉


BP11




 何を基準に経験値が得られるのかは分からないが、どうも弱い敵の群れを単独で撃破するのが効率が良いような気がする。


 というわけで、アンデット狩りの戦闘に参加したい。


 しかし、今の俺はクイーンの蔓でぐるぐる巻きにされ身動きがとれない状態だ。


 可能ならば戦闘に参加し、相当に弱い部類に入るであろう、ゾンビやスケルトンを乱獲したいのだ。


 その旨をクイーンに直訴してみた。


 俺も戦いたいんだけど、と。


 その返答がこれである。


 ミツキ、何か言いましたか?ニコニコ


 当然距離的に絶対に聞こえる位置だ、つまり。


 お前の言葉を聞く耳は無い! という宣言に相違ない。


 実力云々の話ではなく、傷を負った事が原因だと思う。もはや戦闘に参加させる気など毛ほども無い訳だ。


 その為の拘束だ。

 蔓を『桜色の瞳』で見てみると、少なくない量の魔力が込められているのが分かる。


 一体何処からこれ程の魔力を捻り出しているのやら、その原因を探れば拘束から脱する事が出来るかもしれない。


 クイーンを良く観察して見る事にする。


 先ずは頭部。

 整った顔立ち、今は威圧成分が配合された笑顔で俺の事をじっと見詰めて来ている。

 魔力がより多く込められているのは、人間なら脳がある場所、それから目がある場所、そして薔薇がついている場所。

 特に魔力の濃さに差は無い、供給源は首から下の辺りだ、頭部に異常無し。


 続いて胸部。

 歳に対して少し大きめのそこは、心臓部というだけあって、手足より体温が高いようだ。

 当然のように魔力も一番多い。よく見てみると体の各部位に魔力を分配しているように見えた。

 薄い魔力の流れが四肢に行き渡り、その後心臓部へと戻ってくる。


 何処か神秘的なそれをしばらくじっと見詰めていると、魔力の流れがゆらゆらと乱れ始めた。


 不調か? と思いつつも見ていると、腕へと送られる魔力が減少し、その代わり、心臓部に集まった魔力が上下に多く流れ始めた。


 腕へと送られる魔力が減少したおかげか、僅かに拘束が緩くなったのを感じる、しかし元々込められている魔力が多い為に脱出は不可。


 頭部、胸部共に特に魔力の供給源になる様な場所は無いように思う。

 となると消耗した分の魔力は一体何処から補っているというのか?


 ふと、クイーンから視線を外すと、魔力を見ようとする集中状態だったからだろう、周囲の景色が見え辛くなっている変わりに微細な魔力の流れが見えるようになっていた。


 空気中を漂う僅かな魔力は、クイーンに近付くとそのままクイーンの体内に吸収され、クイーンの体内で循環し始めた。


 周りを良く見てみると、地面からはクイーンの足を伝って少しずつ魔力が供給されている。

 さらに、背後の森を見ると、そこには大量の魔力が漂っているのが見える。

 その魔力はクイーンへとゆっくり近付くと、クイーンの全身に吸収されていった。


 ーークイーンは体外の魔力を吸収しそれを我が物にする事が出来る。


 気付かなかった理由は、全身で満遍なく少しずつ魔力を吸収していたからだった。


 俺の体の魔力の流れも確認して見たところ、どうやら俺も外部から魔力を吸収しているらしかった。

 しかしその速度はクイーンとは比較にならない程に遅い、クイーンの十分の一以下だ。


 ともあれ、拘束からの脱出は不可能と断定された。


 視覚を元に戻すと、どうしてか、頬を赤く染めて困ったような嬉しいような不思議な顔で此方を見ているクイーンと目があった。


 駄目で元々もう一度直訴してみよう。



「......俺も戦いたいんだけど、駄目なのか?」



 するとクイーンはしばらくその不可思議な顔のまま黙考したあと。


 ーー俺の視界を蔓で塞いだ。



「わ、悪い子は言うことを聞かなきゃ駄目です」



 ......梃子でも戦闘に参加させる気はないらしかった。




 仕方ないので、地図を見る事にする。


 谷側の地図は森と比べると規模がやや小さいようだ。

 戦場であるここは谷側の地図では南西に当たる。


 谷は上がったり下がったり、沼地だったり荒野だったりと複雑な地形になっていた、大地が砕けたかのような見たことのない地形だ。


 だが、大まかに見ると山、谷、山、といった地形。


 北と南にある山は飛竜連峰ではないものの相当に高い山脈らしく、谷から脱出するには南西のここか、北東しかないらしい、その北東だが。


 [死の大平原]とあり、その直ぐ近くに[レンシア砦]という物がある。

 そこには青色のマーカーがいくつもあったので、鑑定してみる。


[死の大平原]

 グランシス帝国レンシア領、不死生物が跋扈する枯れ果てた荒野。


[レンシア砦]

 グランシス帝国レンシア領、不死生物の大群から領民を守るために建てられた砦。




人間 エミリア・レンシア LV3

US

『■■の■■』


エミリア・レンシア〈騎士LV3〉女19


変更可能ジョブ

〈貴族LV7〉

〈見習い剣士LV1〉

〈見習い槍士LV1〉

〈見習い斧士LV1〉

〈見習い拳士LV1〉

〈見習い戦士LV1〉

〈見習い騎士LV10〉

〈見習い魔術使いLV1〉

〈見習い薬士LV1〉

〈見習い料理人LV1〉

〈狩人LV1〉

〈採木師LV1〉

〈農人LV1〉

〈駆け出し冒険者LV1〉


称号

〈グランシス帝国所属:伯爵家長女〉

〈レンシア騎士団所属:団長〉

〈冒険者ギルド所属:E級〉


BP0




人間 バン LV6

US

『■■の■■』

LS

『直感』


バン〈熟練戦士LV2〉男82


変更可能ジョブ

〈村人LV24〉

〈町民LV1〉

〈見習い剣士LV1〉

〈見習い斧士LV1〉

〈見習い拳士LV1〉

〈見習い戦士LV15〉

〈戦士LV25〉

〈見習い騎士LV1〉

〈見習い薬士LV1〉

〈見習い料理人LV1〉

〈狩人LV1〉

〈採木師LV1〉

〈採石師LV1〉

〈農民LV1〉

〈駆け出し冒険者LV1〉

〈駆け出し探索者LV1〉


称号

〈グランシス帝国所属〉

〈レンシア騎士団所属:幹部〉

〈元冒険者ギルド所属:B級〉


BP0




人間 オウリー・ナクサス LV1

US

『■■の■■』


オウリー・ナクサス〈見習い騎士LV12〉男18


変更可能ジョブ

〈貴族LV3〉

〈見習い剣士LV1〉

〈見習い槍士LV1〉

〈駆け出し冒険者LV1〉

〈駆け出し探索者LV1〉


称号

〈グランシス帝国所属:侯爵家五男〉

〈栄翼騎士団所属〉

〈冒険者ギルド所属:D級〉


BP0




 どうやら人工物、そして人間がいるらしい。


 そちらでもゾンビ&スケルトンVS人間の戦いが繰り広げられているようだ。

 ゾンビとスケルトン数千匹に対して人間の数は半分以下。

 砦を上手く利用しているらしく、敵が横一列に並んでいる。

 一番魔物の数が多い所には門があった。


 おそらく魔物側には指揮頭がいるのだろう、魔物が連携して動いているように見える。


 地図から取得出来る情報を見るに、平原の中には指揮を下しているような魔物はいない。

 谷側に目を向けると、丁度平原を見渡せる位置に赤いマーカーが一つ。



デスナイト LV5

US

『不死王の軍勢』

『■■の■■』

LS

『直感』

『剣術』


 〈魔族LV20〉

2ジョブ〈不死生LV12〉


変更可能ジョブ

〈魔物LV1〉

〈不死LV50MAX〉


BP1




 強そうな者がいた、もしやと思い此方の戦場を見て見ると、同じように谷側から此方を見渡せる位置に赤いマーカーが一つ、鑑定結果も似たような物だった。


 不死王という魔物が侵略目的で何かしら準備を進めているのではないだろうか?


 迷宮がある付近の赤いマーカーを調べて見ると、その全てがデスナイトだった、スキルには『不死王の軍勢』があり、その総数は迷宮の中を見れない以上、推し量れない。


 最低数は100程か、この規模の戦力が全て此方側に来たとしたら、少なくともプリンセス達は全滅するだろう。


 この軍勢には当然頭がいる。


 となればこれ程の軍勢を自在にコントロール出来る化け物がいることになる。


 その戦闘力は推測するにクイーンと同格かそれ以上の可能性が高い、迷宮にいるリッチという魔物が怪しい所だ。


 これらの目的が何かは知らないが、もし本当に侵略が目的なら......人も魔物もただでは済まされないだろう。




 嫌な物を見てしまった。


 時間的猶予がどれ程有るかは分からないが、もし余裕があるならば俺がどうにかするしかないのだろう。


 少なくとも、薔薇娘達を守れるだけの力は欲しい。


 その為には戦うしかない。


 ......クイーンの誤解をどうにかしなければ。




 ミツキが怪我をした、今はもうお母様が治したけれど。


 可能ならば直ぐにミツキの側に駆けつけて、抱き締めてあげたい、でも、今は敵の処理をしなければいけません。


 今夜の黒い魔物は今までよりもずっと数が多く、力が強いようです。


 私達の仕事は、皆が倒した魔物を分解したり、大地から吸い上げた魔力を皆に分配したりと、とても重要です。


 なのでミツキの元には行けません、心配になって後ろを確認すると、ミツキが私にニコリと笑いかけて......。


 その後の私は我ながら凄い戦いぶりだったと思うの、せっかくお母様の真似をしていたのに、ミツキが見ていると思うと何時も通りに動けなかったの。


 ミツキ、みててくれてるかなぁ?





 む? プリンセス達の魔力が二回りくらい大きくなった?


 すごいな。

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