スナギツネもお休みなさい
総集編的なお話です。イラストを見ながら読んで頂けると楽しめるかと思います。4コマ漫画がついてるよ!
そう……僕とスナコさんの出会いのお話です。まさか、この出会いがその後の僕の、非日常の日々になるなんて、思いもよらなかったんだ……。それにしても、チベットスナギツネって凄い哀愁漂ってるよね。スナコさん可愛くて良かった。無愛想だけど。――あ、スナコさん何でもないよ!
お兄さんが初登場。まさか、これも既に世紀末ふぉっくすが撮影していたなんて……。それにしてもスナコさんは本当言葉が足りない事が多いよね。僕はもう慣れたから仕草とか態度で分かってきてしまったけど。え? 甘やかしてるって? そうかなぁ…。
――あ、スナコさん毛がはねてる。後でブラッシングしないと。
お兄さんも大学生だったのは、びっくりだったよ! それにしても、スナコさんの射撃のテクニックを見せつけたり、謎のダンボール技が炸裂したのもこの時からだったなぁ……。――あのダンボールいつもどこに収納してるんだろう。
あ、あのウサギのポーチは気に入ったのか、よく貴重品入れにしてるよスナコさん。
何だかんだ言っても、大学祭楽しかったなぁ。さり気なくギンコさんのイラストが初めてだよ! ギンコさん、黙ってると美人さんなのに、どこか残念系なのは何でなんだろう……。――あっスナコさんの視線が怖い。ビームが出そうな凶悪な視線だ!
実は、半熟油揚げの製造があの後に終わっちゃったらしいんだよね……。また食べたかったのに、本当に残念。それにしても、僕はずっとパジャマで戦闘に巻き込まれてたって、もうハチャメチャだよ! そうそう、お兄さん彼女が出来たらしいんだよね。同じ様に、無骨な感じの人なのかな、美人さんなのかな。見てみたいなぁ。
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「あ、もう寝ちゃったか」
眠れないというたまちゃんに、僕の日記を見せていたんだけど、気付いたら横で寝息を立てていた。いつもは、先日購入したキャットウォークの上とか、ハンガーラックの上とか、高い所で寝てるんだけど、珍しいなぁ。
元々一人暮らし用の部屋に、一人用のベッド。対して広くない中に、たまちゃんと僕、さらには寝袋を装備のスナコさんまでいて身動きできない。今日の寝袋はカーキ色のミリタリーな感じで、手も収納されているタイプだ。
「それにしてもさ、スナコさ……」
気付いたら、スナコさんも寝ていた。
何だかんだこんな日常も僕は楽しく過ごしている。今度実家に帰ったら、どうやって話そうかな。きっとうちのお母さんは信じないんだろうなぁ……。
――お休みスナコさん。僕のスナギツネな日常は、これからもきっと続くのだ。




