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【番外編】
サトル様と、私は一緒に寝ている。今日は昼頃まで、ゴロゴロしていよう、と彼が提案してくれた。それは、とてもいいアイディアだ。
私は……彼のそばにいるときが、一番落ち着く。
彼を身近に感じ居てるときこそが、幸福を覚える瞬間である。
「…………」
でも。
裏を返すと……私は、彼がいなくなると落ち着きを失い、不幸を感じるということだ……。
……怖い。
変わってしまった……自分が、怖い。
一人きりだったとき、私は孤独に耐えることができた。
でももう、私は、あの頃には戻れない。
一人きりだった時の自分に戻ってしまうのが、怖い。
彼を失ってしまうのが……怖い。
……人は死ぬ。不滅の存在など、この世には存在しない。
……もし、もしも。
私より先に、サトル様が亡くなるなんてことになったら……。
私は、どうなってしまうんだろう。
……そのときの、絶望は、計り知れないし……考えたくも、ない。
この胸に抱いている、彼への強い思いが、なにか、悪い方向へと向かってしまうのではないか……。
そう、思ってしまう。




