表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
243/265

【番外編】


《守美視点》


 わたくしは、夜の東都で――結界を維持するため、一条家の上空にいた。


「やっほー、グランマ★」


 椎。レイさんの式神である。


「さっちゃんもおるでな」


 幸子さん。レイさんの体内妖魔のひとり。

 椎が幸子さんを肩車した状態で、空中のわたくしのもとへと飛んできた。


「へい、すみっぺ。レイに何をあげたんだい?」


 どうやら、幸子さんには、わたくしがレイさんに一服盛ったことがバレていたらしい。

 べつに隠すつもりもなかった。どうせレイさんたちも気づいているだろうし、なにより、恥じるようなことでもない。


「媚薬です」

「「やっぱり……」」


「パウチという神霊がおります。わたくしの知り合いですの」

「えっちぃ気持ちに相手をさせるってゆー、あの……?」

「はい。パウチに頼んで、強力な媚薬を作っていただきました」


 それを、レイさんに盛ったというだけの話だ。


「うひゃー、グランマ大胆。でもママって、毒とか効かないんじゃ?」

「うぃ。だから、すみぺは神霊に頼んだんでしょ」

「なるほど……邪気がないから、ママの警戒心が緩むって見越して、ってことね」

「そゆこったな」


 ――結果はご覧の通り。

 レイさんは、いまや野獣のように、我が息子を貪っておられる。


「すみぺ。のぞきは、あかんべ」

「のぞき? グランマって何もしてなくない? ここ、建物の外だし、のぞきなんて無理でしょ?」

「できる。すみぺの結界。結界内部のこと、ぜんぶ把握できる」

「なーるほど……って、それじゃあ、東都の人たちの生活、全部監視できるってことじゃん!?」


 さすがの椎も、ドン引きしていた。


「そんなことしませんわ。レイさんたちのことしか見てません」

「……裏を返すと、ママたちのことはずっと監視してるってことじゃん?」

「もちろん」

「真顔……」


 椎が、じっとりと額に汗をかいている。どうしたというのかしら。


「すみぺ、昔から、家族のことになると、暴走するから」

「な、なるほどぉ……」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ