【Side】長野神
【☆★おしらせ★☆】
あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
レイが我に名を与えたことで――
我は“長野神”と成り、新たなる神格を得た。
……これは、途方もなき事象。
常識を超えた、神霊の理からも外れた“不可”。
名を与えるのみで、神霊が進化するなど……聞いたこともない。
いや、進化などという言葉では足りぬ。
これはもはや、“創造”だ。
彼の娘は、神の領域に手を伸ばしている。
否、すでに――その領域を踏み越えている。
名を与えるだけで、神が変わる。
そんなことが、あって良いはずがない。
だが、起きたのだ。
それが“奇跡”でなくて、何と呼ぶ。
レイという存在は、異質だ。
理の外に立つ、得体の知れぬ何か。
奇跡。
それが、もっとも近しい言葉であろう。
彼女がこの時代に生を受け、力を得て、我が前に立っている。
その偶然の連なりは、確率の網をすり抜けた“神意”にも等しい。
あまりにも稀なる偶然。
もはや、偶然と呼ぶには低すぎる発生確率。
――奇跡だ。
『うちのおかげですな』
我が思考に割り込むように、ザシキワラシの声が響く。
『幸子ちゃん、ほら。幸運の異能使いだから』
……なるほど。合点がいった。
彼女――レイは、ザシキワラシの転生体。
その力の系譜を、間違いなく受け継いでおる。
されど、ただの継承ではない。
彼女は、妖魔に依らず、その身一つで異能を振るう。
幸運の異能を、さらなる段階へと進化させ――
“奇跡”という異能を、手に入れている。
『うちの異能を、レイが進化させたんですな。
妖魔に頼らず、奇跡を振るう……。奇跡使い、レイ』
まさに、そのとおり。
『……レイ、やばくね』
――我は、深く、静かに、うなずいた。
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