表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
184/265

久しぶりのイチャイチャ 6


 ややあって。


「「大変ご迷惑をおかけしました……」」


 私とサトル様は並んで頭を下げる。

 

「とんでもない霊力のほとばしりだったわね……」

『もはや兵器レベルや……』


 さっきので、周囲一帯の木々が吹っ飛んでしまったのだ。


「それにしても、お嬢様の呪禁じゅごんは見事でございました。まさか、吹き飛んだ木々を再生してしまうとは」

「なんとなく、できるかなって思ったんです木も生き物ですから」


「その発想力は、お見事ですね。発想力は」

「うう……すみません……」


 真紅郎さんが笑顔の裏で、怒ってるのがわかる……。


「真紅郎。れいたんを叱るんじゃあない。悪いのは俺だ。俺の結界が脆弱だったがゆえに……」

「いえ! さとるんのせいじゃあないです! 私が無駄に霊力を出しすぎてしまったから……」


「れいたん……」

「さとるん……」


 にっこり、と真紅郎さんが笑う。


「ほんとに反省してるんですか?」

「「はひ……」」


 真紅郎さん怖い……。


「二人はこのように反省してるようですが、いかがいたしますか?」


 みずちさまと、ひのわさんに、真紅郎さんが尋ねる。


「まあいいんじゃあない? 悪気はなかっただろうし」

「おらも神域治してもらったし、別に気にしてないだに」


 小毬カッパたちもこくこくとうなずいてる。皆さん……お優しい……。


「それにしても、これは困りましたね。霊力がダダ漏れだ」


 いまだ私の霊力は、私の体から無限に沸いている。


「こんな状態では、敵陣にいってすぐにレイお嬢様の居場所がわかってしまいます」


 山の神を救出するのが今回のミッションだ。

 でもこの状態の私がいけば、敵から集中砲火を浴びて、ミッションどころではなくなる。

「わ、私がおとりになれば、逆にやりやすいのでは……?」

「「「駄目に決まってるでしょ(だろう)?」」」


 サトル様、真紅郎さん、ひのわさんに、否定された。


「レイはだいじな友達なんだし、おとりなんてさせられないわよ」


 なんて優しいかただろう。

 私がひのわさんに近づいて、感謝のハグをしようとする。


「た、たんま。その霊力出っぱなし状態でくっつかれたら、日車が滅されるからやめてまじで」


 しかし、どうしよう。霊力をセーブする方法がわからない。


「おこまりのよーですな」

「幸子ちゃんっ」


 いつの間にか姿を消していた、幸子ちゃんが、目の前に現れたのである。


「タオ、かもーん」


 ぽんっ、と一匹の羊が現れる。


「めえ……」


 私の体内妖魔のひとり、饕餮とうてつのタオさんだ。

 幸子ちゃんはタオさんの上に乗っかる。


「レイのれーりょく、ぱっくんちょして」

「めえ」


 タオさんが鳴くと、あふれ出ていた霊力が徐々に消えていく。


「なるほど……饕餮とうてつにレイの霊力を食わせたのね」


 タオさんが「けぷ……」と可愛らしいげっぷをする。


「ありがとうございます、タオさん」

「めえ……」


 すぅ……とタオさんが消える。

 あとには幸子ちゃんだけが残された。


「これにて、しゅぎょーへん終わり。いよいよ、霊道を通って、山の神をきゅーしゅつにむかうのじゃ」


「なんであんたが仕切ってんのよ……」


「前作主人公は強キャラって、そうばがきまってんだなこれが」

「さっぱり理解できないわあんたの言ってること……」


 ひのわさんが呆れた様子で、ツッコミを入れるのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
>「前作主人公は強キャラって、そうばがきまってんだなこれが」 でも幸子は主人公じゃないし出てた作品も前作ってわけじゃないよな? じゃあ法則にあてはまらないじゃん。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ