久しぶりのイチャイチャ 5
皆さんのもとへやってきた。
神域の内と外では、時間の流れが異なる。だから、私たちがここへ入って、そんなに時間は経過していない。
「ぬわぁあああああああああああ!?」
私たちが出てきた瞬間、ひのわさまが後ろに吹っ飛んでいった……!
「ど、どうしたんですかひのわさんっ」
まさか……妖魔による攻撃を受けてるとかっ?
『じょ、嬢ちゃん! 霊力を抑えたってくれへんか!?』
一緒に吹っ飛んでいった、日車さんが私にそういう。
霊力を抑えるって……。
「レイお嬢様」
一瞬にして、私の周りに、紅色のドームが展開する。
「真紅郎の【吸血鬼】の異能だな」
と、サトル様が言う。吸血鬼の異能は、血液操作とおっしゃっていた。
血液で結界ドームを作ったということだろう。
でも……なんで血液で結界を?
ドームの向こうから、真紅郎さんが話しかけてくる。
「お嬢様から、とてつもない量の霊力があふれ出ております」
なるほど……。あれ?
でもどうしてサトル様は平然としてるんだろう……。
そうか、彼は常に体を、霊亀の結界に包まれている(自動防御)されてるんだった。
「えっと……霊力……どうやって抑えれば……」
「俺に任せろ。【霊亀】!」
彼が霊剣を取り出して、横に振る。
瞬間、私の周りにサトル様の霊力がまとわりつく。
「霊亀の結界で作った鎧だ。これで、れいたんの霊力が外に出るのを抑えた」
「なるほど! すごいです、さとるん!」
「霊剣による効果だよ。霊力をいつも以上に上手く操れるんだ。だから、これはれいたんのおかげさ」
これが……サトル様の霊力。彼の、異能に包まれている。
なんだか……とても暖かな気持ちが伝わってきた。
「どうした? 俺の異能に包まれて、気持ちいいって思ったのかい?」
「うう……また意地悪なさとるんが顔を出してますっ」
……と、そこで私はようやく気づいた。
血のドームが解除されいることに。
ひのわさんがジト目でこっちを見ている。
「熱いことで」
ひのわさんの髪の毛、ボサボサだった。髪の毛に、枝や葉っぱがついている!
急いで近づいて、私は彼女の髪の毛を手で払う。
「すみませんすみません!」
「いいよ。しっかし……凄まじい霊力ね。悟の異能で抑えてても、霊力が滲み出てるわ」
霊亀の結界でできた鎧が、みしみし……ときしんでいるのがわかる。
それくらい、私の中からあふれ出る霊力が凄いってこと……なのかな。
『れいちゃん。自分、人間やあらへんわ……』
「レイちゃんはどうして人間やってるんだに……?」
妖魔と神霊、どちらからも人外認定をうけてしまった。
サトル様が私を後ろからハグする。
「俺はれいたんが人外だろうと、愛する自身がある……!」
「さ、さとるん……!」
ぴきっ! ぴきぴきぴきっ!
「ちょっと!? レイ!? それ以上ときめいちゃだめよ!?」
『せや! 霊力は心の高ぶりに反応して……ああだめや! 皆逃げろぉお!』
ぱきぃいいん!
ゴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!




