表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
178/265

【Side】蛟《みずち》




 ……おらは夢でも見てるんだろうか。

 レイちゃんが、神域を、完成させた。まあ、これはいい。


 彼女が稀代の超天才異能者であることは、わかっていただに。

 守美に匹敵するほどの、逸材だから。


 ……けれど、彼女は他人の神域を構築して見せた。

 わけが、わからない。


 彼女は、もう天才なんてレベルをとうに越えてる。

 規格外。異常。異端。そんな言葉でしか、彼女を表現できない。


 一体どこのだれが、他人の心の中を、完璧に再現できるのだというのか。

 彼女のやったことは、初めて会った、話したこともない相手の思い出の場所を、スケッチブックに書き出すような所業だに。


 ……何者なんだに、彼女は。

 あんな可愛い顔をした少女が、おらには正体不明な、巨大な化け物にみえてしまった。


 本来なら怯えてしまうだろう。

 けれど、そうさせないのは、彼女の人となりのなせるわざだに。


 普通、あれだけ桁外れの力を持っていたら、どこか心がいびつになってしまう。

 増長したり、あるいは、自分の力に怯えてしまったりするだろう。


 けれど、彼女は違う。

 その大きすぎる力を持ちながら、力を困っている人のために使っていた。


 何の見返りも無く、である。それどころか、他人の面倒まで見る。 

 なんて女性ひとだ。


 いや、人じゃあないのかもしれない。

 おらたち、神霊に近い……いや、天界にすむという天つ神なのかもしれない。


 いずれにせよ、人間の世界にいていい存在じゃあない……。

 白面が狙うのもうなずける。彼女を手に入れるということはつまり、天つ神の御力を身につけるのと同義。


 おらとしては……可愛いいレイを、白面に取られるのは嫌だに。

 確かにレイはヤバい存在。けれど、おらはレイのことが大好きだに。


 強くて、優しいあの子を、おらは守りたい。どうしたら、守れるだろうか……。

 うぅん、おらはここから離れるわけにはいかないし……。


 あ、そうだに。

 良いこと考えた。小毬カッパを、彼女についていかせよう。


 それがいい。そうすれば、遠く離れてても、レイの動向を知ることができる。

 何かあれば、小毬カッパを経由して守ることができる!


 おらは……天才かもしれない。

 よし、さっそく小毬カッパに話を通しておこう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ