【Side】小鞠カッパ
ぼくら、小鞠カッパ。ちっこいカッパ。だから小鞠カッパ。
ぼくら、妖魔のなかでも、最弱。ぼくらは弱いから、他の強い妖魔に、いじめられていた。
妖魔、人間を襲う。でも、獣と違う。人間の肉なんて食べない。
人間、襲う。恐怖する。陰の気、でる。それ食ってる。だから、妖魔は人を襲う。
でもぼくら、ぷりてーだから。かわいいすぎるから。こわがってくれない。おなかが膨れない。ひもじい。
妖魔にはいじめられる。自分でもご飯が取れない。人生オワタ。ぼくらは絶望した。
そんなとき、ぼくらの前に、神霊が現れた。
ぼくらを自分のやしきで働けるように、してくれた。やさしすぎ。せいじんくしくしか?
くしくし?
神霊は、ぼくらに手を差し伸べてくれた。屋敷で働かないかって。ぼくら、そのてをとった。このぷにぷにでぷりてーな手を。
ぼくらみんな、この迷い家にきた。ここに来る人たちの、おもてなしかかりをまかされた。おなかすいてる人にごはんをつくってあげるかかり。ぼくらは可愛い以外にも、ごはんが作れるっていう特技があった。水の民だから。おさかなつってきたり、得意。
つくるりょうり、この神域が、教えてくれる。この迷い家、相手の望みを、汲む。
相手が欲しいと思った物を、お出しする。ぼくらは、神霊とつながってる。迷い家の意志、きける。そこから、お料理作る。
今回、へんな連中がやってきた。
その中でも、特に変なの、レイって女の子。
レイは、可愛い。ぼくらも可愛いけど、レイも特別に可愛い。
レイは、変。特別に、優しい。普通、妖魔は見つけ次第、滅せられる。それが妖魔と人間の関係。
でも、レイは違った。神霊のように、優しい。ぼくらが作ったご飯を、おいしいって言ってくれた。
そんな人間、はじめてだ。
守美も、いいやつだった。でもあのババア厳しい。自分でなんとかしろって、基本突き放してくる。こわい。
でもレイは違う。あのババアと違って、ぼくらに特別に優しい。ちゅき……。
ぼくら、レイのファンになった。レイちゅき。このまま付いてきたいくらい。何体かは、ついてきたいっていってきた。かくゆーぼくも、レイのお手伝いしたいなって。
神霊にそう言ったら、別にいいよって言ってくれた。かんだいなおかただ。やさしすぎる。
レイ、変わった、良い子。本当に良い子。いっぱいおいしいって言ってくれたし。
あと、ザシキワラシつれてた。
あのザシキワラシも、変。
あれだけ、強い陰の気を放ってるくせに、人と仲良くしてる。
あと、考えが変。なんか、変。あいつの望むものを、作った。でも、エビアボカドとか、炙りチーズベーコンとか、わけわかんないものを、所望していた。
しかも、迷い家の構造を、逆に利用していた。注文してきた。変なやつ。可愛い顔して、変。可愛い度合いでいえば、ぼくらには劣るけれども。
とかく、そんな変な妖魔を連れてる、変なレイに、ぼくらは惹かれていた。この人なら、ぼくらでも……受け入れてくれるかもって。
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