迷いの家 3
【☆★おしらせ★☆】
あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
屋敷の中を歩いてる。
廊下をまっすぐ進んでいる……はずなのだけど。
どうにも、同じところをグルグル回っているように思えるのだ。
「さっきも、ここに来たような……」
廊下には、掛け軸やら絵やらがかけてある。
最初は、同じものがいくつかあるのかなって思った。……でも、違う。同じモノがいくつがあるのではない。
同じもの、なのだ。
「…………」
私は試しに、くつしたを脱いで、その場に置いてみる。そして進む……。
「やっぱり……」
靴下がある場所へと、戻ってしまっていた。
「……おーい」
前に進んでいるのに、前に進めていない。一体これはどういうことだろうか。
「おーい」
妖魔の仕業ではないように思えるけど……。
「おーい、そこのお嬢さーん」
「え……?」
どこからか、男性の声がしたのだ。
「ここだよ、ここ」
掛け軸から、声がしたのだ。
私はそこへ近づいてみる。
山の中から流れる、川の絵が、描かれている。
川の麓に、一人の青年が座っている。
青年が、私に気づくと、ぶんぶんと手を振る。
「おお、やっと気づいたようやけんな」
「! もしかして……人間、ですか?」
「ああ。どうやらこの絵に捕らわれてしまったようでな。すまんが、助けてくれないか?」
「わかりました」
私は、二つ返事で、そう答えた。掛け軸に手を触れる。
瞬間、掛け軸がかがやくと……中から青年が出てきた。
「おお、凄い。これが噂の異能殺しか~」
青年はしげしげと、私の手を見やる。
「しかしためらわなかったな。あんた。わしがあんたをたぶらかす、妖魔かも知れないのに」
「邪気を感じなかったので、妖魔ではないかなと」
「ふぅん……邪気を感じることができるのか。あんた、かなりの強い霊感を持ってるようだな」
「それなりには」
青年は私を見て、面白そうに笑う。
「なるほど、なるほど。ザシキワラシと饕餮と鵺か。珍しい組み合わせだな」
「!」
この人は、私の体内妖魔を、全て見抜いたようだ。一体どうして……?
百目の異能……?
それとも、宝具……?
「おっと、自己紹介がまだだったな。わしは武良という。絵描きをしていな」
「武良……さんですね。初めまして、レイと申します」
絵描きである、武良さんとの出会いだった。
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