表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
107/265

年の瀬 1




 年末の大掃除をし、私たちは一条家へと戻ってきた。

 ……私たちは、式の一件でより絆を深めたと思っている。もっと……より深いところで、サトル様と繋がりたい。


 家に帰ったら……と思ったのだけど。


「さ。レイさん。お着替えの時間です」


 ニコニコしながら、守美様が私に近づいてきた。


「あ、あの……お着替えって……?」

「今日は年末。ということで、宴会が催されるのです」


「は、はあ……宴会ですか?」

「ええ。極東において、年末年始は特別な日。

年末は、一年の労をねぎらい、年始は新年のお祝いをするのです」


 なるほど……。

 西の大陸では、そういう風習は無かった。


 家族と楽しく、年末年始を、祝ったことなかったから、すごく……すっごく、楽しみ。


 よし!


「じゃあ、お祝いの料理を作らないとですね! 私……お手伝いします!」


 すると守美さまが微笑み、首を横に振る。


「すでに……料理はできております」

「!?」


 ちょいちょい、と守美さまが手招きをする。

 居間のふすまを開けると、そこには、大きなテーブルが置いてあり、その上に豪華な料理が並んでいた。


「真紅郎と黒服の皆さんが作ったんですよ」


 いえーい、と黒服さんたちが笑顔でピースする。


「わぁ……! すごい……! どれも美味しそう……!」


 新鮮なお魚、お野菜を使った料理はどれも美味しそうだ。

 思わずよだれがでそうになる。私は皆さんに頭を下げる。


「ありがとうございます! こんな美味しそうな料理を、作ってくださって!」


 私が式の起こした騒動に対処してる間、皆さんだけで、こんな美味しそうな料理を作ってくださったのだ。


 感謝しないとね。


「レイ……変わったな」


 さとるん……もとい、サトル様が微笑みながら、私の頭を撫でる。


「変わった? どういう意味ですか?」

「いやなに、変わったなぁって」


「質問に答えてくださいよ」

「いやだ♡」


「いじわる……もうっ、さとるんって呼んであげない」

「ああ、すまない! 謝るから怒らないでおくれ……」


「怒ってるなんて一度も言ってませんし、怒ったことなんてないです。サトル様のことは好きですし」

「そうかぁ~」


 ……ふと、視線を感じる。

 ぽかんとする黒服さんたち。真紅郎さんもぎょっと目をむいていた。


「わはっ! れいちゃんたち、なーんか前にも増してラブラブしてんねー!」


 蒼次郎君が笑顔でそんなことを言う。


「そうでしょうか?」

「そうだよ! 前もいちゃいちゃしてたけど、一段階上のいちゃつきっぷりを発揮してたよ!」


 そ、そうかな……?

 ううん……わからない。


「そりゃあ、ママとさとるんの絆が、あたしのおかげで、より深くなったからねー☆」


 私の隣に、式神のレイ……しいが現れる。


「れいちゃんがもう一人!? しかも……なんかエッチな格好してる!?」


 蒼次郎くんたちが驚愕の表情を浮かべる。

 え、エッチな格好って……。確かに、私より遙かに薄着をしてるけど。


「ハァイ☆ ママとさとるんの娘、しいちゃんでーす☆」

「ひょえええええ! もうお子を!? まじかよー! おめでとー!」


 蒼次郎君がしいの嘘をあっさりと信じてしまった……。


しい。蒼次郎君をからかわないの」

「へーい……。式のレイ、しいちゃんです☆」


 ホッ……と蒼次郎君が安堵の息をつく。


「な、なぁんだ式か……って、えええええええええええ!? 式がしゃべったぁああああああああああ!?」


 ああ、そういえば式ってしゃべらないんだっけ……。

 色々ちゃんと説明しないと。


「さ、おしゃべりは宴会のときになさい。料理が冷めてしまいますよ」


 こうして、私たちは年末年始の宴会をすることになったのだった。

【★☆読者の皆様へ 大切なお知らせです☆★】


新作の短編投稿しました!

タイトルは、



『俺は異世界多言語マスター〜「異世界の言語がわかるだけの無能」と勇者にバカにされ追放されたが、実は全ての種族や時代の言葉がわかる有能通訳だった。美人達から超頼りにされてるので今更帰る気はないです』


広告下↓にもリンクを用意してありますので、ぜひぜひ読んでみてください!


リンクから飛べない場合は、以下のアドレスをコピーしてください。


https://book1.adouzi.eu.org/n8922kb/


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ