十年後のプロフィール
・ツチオ
色々と考えてみた結果、攻撃はルウたちに任せて自分は防御に回ることに決めた。最近のトレンドは、盾と壁の符。防ぐも良し、盾をぶつけて吹っ飛ばすのも良しな符術。
最大の懸案だった国交締結は無事完了したが、まだまだ問題は多いので忙しい日々を送る。ルウたちは子育てで忙しく、最近はニクロムと行動することが多い。秘書みたいな感じ。
中々家族の時間が作れないのが悩み。数日に一回は必ず家に帰ろうとするので、仕事は遅れ気味。ニクロムにせっつかれてやらされている。
・ルウ
国交を結ぶため、ツチオと共に国中を駆け回っていたので、実力は相当伸びている。断絶さんの空間でよく鍛錬していたので、結構仲が良い。
その影響からか、子どもが出来てからは落ち着いて子育てに専念している。元々の美貌に母性が加わり、色々と破壊力が倍増した。少し心配性。
戦闘スタイルは前と変わらず、インファイトに強力なブレス。威力が伸び、ツチオのブースト付きでだが不死を消し飛ばせるほどにまでなった。コントロールが出来るまでに消し飛んだ断絶さんの空間の総量は計り知れない。一番の被害者は断絶さん。
・ライム
ルウと同じく、国中を駆け回っていた中の一人。実力は言うまでもないだろう。
ルウの直後に妊娠が判明し、騒ぎになったりした。見た目十台前半でお父様呼び・・・犯罪臭がプンプンする。大きくなったお腹を支え、ツチオと一緒に仲睦まじく歩く姿を見て、色々な噂が立ったのはご愛嬌。ロリコンとか幼女嗜好とか紳士とか。
母になってからは、色々と自分の息子に教育を施している。曰く、「好きな人を振り向かせるには、あらゆる手を使うべき」や「その人が嫌がることをしてはいけない、嬉しがることを沢山やるのだ」と。蜜毒さんも、たまにちょっかいをかけているそう。ヤンデレの英才教育・・・恐ろしい。
・リン
同上、魔術の腕はピカ一。その姿を見たものは、雷の化身と恐れおののいたらしい。
ライムの後に妊娠したので、皆慣れていて割とアッサリ出産出来た。ライムを見た後でリンを見た人たちは、好き物め...と言ったとか言わなかったとか。ルウを見れば、爆発しろと言いそうな人たちである。
予想に反して教育ママとなったリン。まだ子どものうちから、遊びとしてだが武術を教えている。鉄は熱いうちに叩け、ということらしい。リオも喜んでいるので、本人たちの好きなように任せている。礼儀や作法にも厳しく、ニクロムと一緒に教育担当となった。相変わらず、ツンツンするのは治っていない。
・ニクロム
同上、今ではツチオにとって欠かせない人物。ニクロムがいなければ、国交が結ばれるのはかなり遅れていたであろうほど。内政方面に力を発揮した。
未だにツチオと関係は持っていない。仕事上の良きパートナーであり主従、これからの展開に期待?感情も認めているしツチオのことも悪く思っていない・・・あるかも。
国中を回っているうちに、いくつか古代の遺跡を発見。壊れた腕の修復に、人間の脚も手に入れた。仕事のときは、人間と同じような格好で出勤している。が、どちらかといえば蛇の方が楽なようで、家ではいつも蛇。
・ツチノ
同上、こちらもツチオには欠かせない人物である。主に、魔力的な面と移動の足的な面で。短時間での国内移動を可能とした。
こちらも、ツチオとは関係を持っていない。本人はそういうアブノーマルな関係もバッチ来いだけど、色々忙しくて言い出すことが出来なかった。今後に期待、双子プレイは定番である。
普段はツチオの影になっていて、家にいる間は基本そこらへんでゴロゴロしている。あまり精霊化はしたくないようだが、前ほど忌避感はないみたい。やるときはやる、とは本人の談。
・リュカ
卒業後、故郷である妖精領に帰り学校の先生となった。色々と勧誘が来ていたようだが、それらを蹴ってこの道を選んだらしい。
生徒たちからは、その見た目も相まって人気は高い。その姿を見た男たちから告白されまくるのが、最近の悩み。ツチオの助言どおり、騎士団辺りの女性を狙っているようだ。実は肉食系のリュカ、結婚する日は案外近いかもしれない。
・トリス
卒業後、故郷の洞窟国に帰り町の守備兵となった。実家の酒屋は、姉に任せたようだ。子どもの頃から鍛冶士になりたかったが、才能に恵まれず兵となることを選んだよう。本人としては、後悔はないらしい。
結婚云々はまだ考えておらず、日々守備兵として忙しい日々を送っている。酒屋の娘らしく、酒を見る目は確か。ツチオにも、手紙と一緒に酒を送ったらしい。
・ファル
卒業後、王国の騎士団幹部候補生となった。所謂エリート街道まっしぐら、黒熊もやるということを思い知らせたいとのこと。後日談は、卒業して一年ほどの新人の頃。
今ではとある町の部隊長を務めるほどにまでになったらしい。ツチオが国内を回っている際にも、色々と融通を利かせてもらっていた。今後、騎士団長になるのではと、密かにツチオから期待されている。
・キサトさん
既に現役を引退し、後進の育成に力を注いでいる。王国内での発言力はそこそこあり、通商・国交を結ぶ際にも力を貸してもらった。娘が学院に通っていたが、出番なく卒業してしまった...。すっかり忘れてました、すいません。
・校長
今でも校長は校長、まったく衰えることなく校長として日々働いている。アルミラ討伐の際には、転移封じの結界を張るのに協力してもらった。この転移封じ、結界の内外の転移での行き来を禁じるもので、中だけでなら転移出来るという優れものなのである。本当の年齢が暴かれる日は来るのであろうか...。
・ユクリシス
国交が結ばれた今でも帝王の座に就いている。本来の予定ならもっと早くに、タイレスかトゥルーリーのどちらかに譲るつもりであったが、自分の夢を叶えるため止めることはなかった。
ツチオとの個人的な付き合いは相変わらず、転移で簡単に移動できるので時間があるときには酒を酌み交わしている。
・タイレス&トゥルーリー
ユクリシスの右腕として国内問題を解決するために尽力している。どちらも肉体労働担当のように見えるが、実は二人ともかなり頭はいいので臣としても活躍。ユクリシスの負担を減らすべく、今日も書類の山と格闘中。タイレスは腕が多いし、ぱっぱと済ませそう。
・ハロリーン
ツチオが役人になると共に、宮廷魔術士として復帰。符術の開発に勤しんでいる。彼女が開発した通信用の符は、魔力さえあれば誰でも使えるという、まさに研究の成果といえるようなもので、正式に騎士団に配布されている。その功のおかげで、符術への認識は見直され、予算も大幅に増えてさらに研究に熱が入っている。ツチオとも、たまに符術談義に花を咲かせている。
これで、この話は完結です。今までお読み頂き、ありがとうございました。次の話をいつ投稿するか未定ですが、たまに投稿されていないか見て頂ければ幸いです。




