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婚約破棄されて異世界トリップしたけど猫に囲まれてスローライフ満喫しています  作者: 葉柚


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131/164

2ー12


家に帰ろうと、マーニャが抱きしめているネズミのおもちゃをソフィアさんに返却するために、マーニャから取り上げようとするが、爪を立てて抱きしめているようでなかなか外れない。


「ヴー・・・」


取り上げようと四苦八苦していると、嫌がったマーニャが低いうなり声を上げて、さらにネズミのおもちゃを抱き込んでしまった。

どうやら取られたくないほどに気に入ったらしい。


「マーニャ様に気に入られるなんて本望ですね。マユさん、そのおもちゃは、マーニャ様に差し上げます」


「え?いいんですか?」


「はい。先日、マーニャ様たちにお会いして、今度会う機会があったら差し上げようと思って購入したものですので」


「ありがとうございます」


マーニャはソフィアさんからネズミのおもちゃを貰った。

マーニャはとても気に入ったようだ。


ソフィアさんのあげる発言を聞いたからか、マーニャの寝顔が険しい顔から無防備そ

うな顔に変わった。

うなり声もおさまって、喉をゴロゴロ鳴らしながら寝ている。

うむ。以外と猫も表情が豊かである。


「今日はありがとうございました。また、明日の午前中よろしくお願いします」


「はい。お待ちしています」


私たちは、ソフィアさんに見送られてソフィアさんの工房から出た。

作成した化粧水は数本、ソフィアさんに上げた。

もちそん、マーニャが作ったと思われるメロンソーダ味の化粧水も数本あげた。

残りはマリアと半分個にする予定である。

材料はマリアが持参したしね。


私は、マーニャを抱えて足を一歩踏み出した。

途端、ゴーッという風の音が聞こえ、視界が塞がれた。


「っえ!?何!?何!?マリア!?」


「私はここにいるわよ」


思わず焦ってしまう私に対してマリアは冷静に返事を返してきた。

視界が塞がるって怖くないのかな。

その理由はすぐにわかった。


「プーちゃん。マユがビックリしているわ」


そう、プーちゃんにそっと抱きしめられていたのだ。

抱きしめられているのは私だけなので、視界が塞がっているのは私だけ。

マリアはプーちゃんに抱きしめられている私が見えるのである。

どうりで落ち着いているわけだ。

でも、なんでプーちゃんがここに?





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