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「オークションって、希望金額にならなかったら取り下げられるんですか?」
せっかく、ボーニャが手伝ってくれて作成できた化粧水だ。
普通の化粧水と同じくらいの値段だったら、売らずに自分で使った方がいいかな。
でも、飲むと肌の色が変わるのはちょっと避けたいけど・・・。
『ん~ん~。最低落札金額が決められますぅ~。な~の~でぇ~最低落札金額に満たなかった場合はお返ししますぅ~』
「そうなんだ」
最低落札金額が決まっているなら出してみてもいいかな。
「マリア、オークションにこの化粧水出してみようと思うんだけど、いいかな?ボーニャに失礼かな?」
「いいんじゃない?ボーニャ様だってマユの役に立ちたくて手伝ったんだろうから、好きにしたらいいと思うよ」
念のためマリアにも確認してみる。
猫様が手伝ったものを売ってもいいのかどうか。
もし、こちらの世界では猫様が手伝って作ってくれたものを売ってはいけないとかそういう規律があるといけないから。
でも、どうやらそんな規律はないようだ。
それならば安心してオークションに出せる。
「じゃあ、オークションに出してみます」
『りょ~かいっ。ん~一本ずつだすぅ~?それとも7本セットでだすぅ~?』
「一本ずつで」
そうすればどれか一本くらいは落札価格に満たなくて戻ってくるでしょう。
全部売らなくてもいいんだから。
『最低落札価格はいくらにするぅ~?』
「えっと・・・普通の化粧水が1000ニャールドだから、1500ニャールドくらい?」
材料費はタダだし。
お金がかかっているっていったら練成釜だけだし。
練成釜だって自分用の化粧水が作りたいから買ったわけだから利益なんてそんなにでなくていいわけで。
「ああ、でも化粧水ってプロが作ったものじゃないと1000ニャールドしないんだっけ?」
「そうね。スキル持ちじゃないと売っても二束三文ね」
ということは、スキルを持っていない私じゃ1500ニャールドは高すぎるかな。
『ん~?この化粧水スキルなしが作ったのぉ~?嘘よぉ~。だってスキル持ってない
人が作った化粧水は化粧水もどきって表示されるのよぉ~。これは【もどき】がついてないから普通の化粧水よぉ~。つまり、これを作った人はスキル持ちってわけぇ~。だから1500ニャールドでも高くないわよぉ~。むしろもっと高値がつくかもぉ~』
「え!?スキル持ってないと【化粧水もどき】になっちゃうんですかっ!?」
私、化粧水を作るようなスキル持ってなかったんだけど。
チラリッとマリアの方を見る。
するとマリアは苦笑していた。
「マユ、スキル生えたんじゃない?」




