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32#激闘!強敵!!3連戦!!!

ランディが、ゆっくりと歩いて行く……


その、ランディを追いかけるように3m程もある巨大なスケルトンが、後を追う。


~敵プロフィール~

スケルトン レベル15

HP 750×10体

装備

大剣

剣術〈B〉

攻撃回避〈B〉


ランディは スケルトンが集まり出してから 上空に飛ぶ、5m以上飛んだ所で、2体のスケルトンがジャンプした……。


なんと、スケルトンはランディのいる高さまで到達し、1体づつに片足を掴まれ、地面にたたきおとされた……バン!!鈍い音がする……


地面にいた8体のスケルトンはランディを取り囲んで待機している。

そして着地した2体のスケルトンは倒れているランディに斬りかかる……


「ランディ!」

「お兄ちゃん!」

「ランディさん!」


駆け寄ろうとした 女性陣3人を、ブライアンと真が止める……

「今ここで動いたら、ランディさんの作戦が無駄になる、我慢するんだ……アーデル、魔法の準備を……」


「わかってる……」

真も真剣な顔つきで戦況をみる。


「俺の時は1体しか襲って来なかったのに……何で いきなり2体がかりなんだ?」


「多分……ランディさんがそれだけ強いんだと思う……」


消えたガルを除き、固唾を飲むみんな……



倒れたランディに、2本の大剣が襲いかかる、

ガキーン! 大剣は地面を叩く。

ランディは倒れたまま、2本の剣をかわしていた。


しかし、スケルトンは躊躇した様子もなく、連続で斬りかかっていく……


避ける、当たる、避ける、かする、避ける、避ける、避ける、かする、避ける、避ける、避ける、避ける、メイスで弾く……

いつの間にかランディは起き上がっていた。


驚愕するブライアン、歓喜する香織やマーニャ、

ブライアンは思う……(なんてぇ体術なんだ、俺が2体のスケルトンと戦った時は、死んでしまうギリギリだったのに、まるで上から見ていて、自分を操作している?)そんな考えさえ浮かんだ。


そして、いつの間にか全ての攻撃を避けるどころか、反撃までした時、2体のスケルトンは後ろに下がり、 別の4体のスケルトンが動き出した。

ランディはこの隙を待っていたかの様に呪文を唱えた。

「第3レベル呪文……ホーリーライト」


ランディ中心に、雲間から降り注ぐ太陽の光を思わせる様な光が照らし出す。


スケルトンの動きが少し鈍くなった。


その隙を突いて、ランディは今度こそスケルトンの届かない上空まで移動した。

「真!今だ!」


「はい! 魔破 八門陣!」8つの水の刃がスケルトン等を襲う……

ものすごい水飛沫の後に 4体の生き残ったスケルトンが真を目指して動き出す。


ランディが上空から「死に属する者よ、無に帰れ!」スケルトンを浄化しようとする。


しかし浄化されたのは3体までで、最期の1体は、真に向かって走り出していた。


「ようし、私もいくよ~ 今なら出来る気がする! いけっ 火炎弾!」


マーニャが放った 大型の炎は、スケルトンに見事に命中したが、スケルトンの歩みを遅くしたに過ぎなかった。


「はっ」「……」

ユリウスと香織の攻撃だ。

ユリウスの弓は額に、香織のダガーは人中に、それぞれ命中した。


しばらく燃えながら立っていたが、そのままスケルトンはバラバラになってしまった。


みんなが、着地したランディに駆け寄る。

みんなが ランディの事を心配していたが、ランディさんは平気そうにしていた。


それでも スケルトンに切られた傷があったので、シャルロットが「小回復」をかけた。


「ありがとう里美 、ブライアンの言ったとおりなら、次は6体のミノタウロスだね、僕、ガル、真、ブライアンで相手をするから残りで…………ん? ガルは?」


「それがガルさん、ずっと見ていないんです」


「この部屋に来たときから見かけてません」


全く心配していない様子のランディは「では、ガルはいないと想定して、ミノタウロスが出現したら、真 、1発 凄いのお見舞いして下さい」


「わかりましたランディさん」


「残った相手は、ブライアン、真が1体づつ、マーニャ、ユリウス、里美ちゃんに香織ちゃんで1体、残りを僕が受持ちます」


「ランディ大丈夫なの?」と心配する香織


「真しだいですねぇ、頼みますよぉ……むっ? 来る!」


ランディは部屋の中心部をみる。


ミノタウロスは部屋のほぼ中心部から出現した。


ランディ達とそんなに距離は離れていない。

真は驚きながら、魔法を放つ。


「う、うわっ……魔破八門陣!」


完全に不意を突かれたミノタウロスは、壊れていくように、バタバタと倒れて、ミノタウロスは残り2体しか生存していなかった。



~敵プロフィール~

ミノタウロス レベル13

HP 740*740

装備

ソードアックス

剣術〈B〉

攻撃回避〈C〉

魔法防御〈C〉



4体の仲間が、いきなりやられて 怯むどころか、怒ったような叫びをあげて、襲いかかってきた。

「ブモー!」


「僕とブライアンは右! 後は左!」

とランディが叫んで、戦闘開始の合図となった。



◆真サイド◆


「魔破硬刃水」ドバン!早速大技をぶつける真

それに続くように、連続攻撃でたたみかける。


「火炎弾」「……」「はっ」「魔破硬刃水」「火炎弾」「……」「ふっ」「魔破硬刃水」「火炎弾」「やっ」「魔破硬刃水」「火炎弾」


ミノタウロスは3歩進んだだけで、絶命してしまった。



◆ランディサイド◆


ブライアンとミノタウロスが戦う中、嫌がらせの様にミノタウロスの攻撃を妨害をするランディ……


「ブモー!」怒ったミノタウロスはランディに標的を変える……

たちまちブライアンに押されて深手を負うミノタウロス……


ミノタウロスはブライアンから注意をそらすことが出来ない……


すると、ランディがミノタウロスの軸足中心にに嫌がらせの連撃がチクチク降り注ぐ、結果ブライアンにまともな攻撃も出来ないで、傷を増やしていく……


ブライアンは思う……


た、戦いやすい……前回あんなに苦戦して、やっと倒したミノタウロスが、しょぼく感じる。

攻撃に力が乗ってない、避ける動作が拙い、耐久力は変わらず化け物級だけどな……

そういえばガルさんが言っていた、ランディさんはサポート全般で物凄いと……

あれは、治療や食事だけでなく、戦いのサポートも含まれているんだ。

この戦闘で理解した、ブライアンであった。


結果 ミノタウロスは たいした抵抗も出来ないまま、命を落とした。



「やったねブライ」

「流石ブライだなぁ」

ど喜びだす。パーティ達。


ブライアンが喜ぶみんなに活をいれる。

「みんな!次は避けられない不意討ちが来る!

なにがなんでも即死だけは避けてくれ、そうすればランディさんが、なんとかしてくれる」


みんなの表情が引き締まる。


少しの沈黙のあと、ブライアンの後方より声が聞こえた。

「螺旋硬刃……ぐあっ!」


全員で声の方を見る…… そこには、それぞれ肌の色が違う3人の魔族とガルがいた。


どうやら 不意打ちしようとした魔族に対し、ガルが不意打ち攻撃を仕掛けたようだ。

蒼白の魔族の手首が落ちている。


「いったい何処から……なにっ?」

蒼白の魔族が言い終わらないうちにガルがうごいた。


「フィンガースネークバインド!」

ガルの指は長い蛇に変化させて、蒼白の魔族と紅色の魔族に絡み付き、ぶん投げた。


「ブライアンこっちだ! ふたりで殺る!」


戦闘は魔族達との各個戦闘に発展した。


~敵プロフィール~


蒼白の魔族 レベル28

HP 883

特技

水系魔法

魔法防御〈C〉

物理攻撃無効


小麦色の魔族 レベル24

HP 828

特技

土系魔法

魔法防御〈D〉

物理攻撃無効


紅色の魔族 レベル24

HP 811

火系魔法

魔法防御〈D〉

物理攻撃無効



①蒼白の魔族VS真、里美、ユリウス


ガルに投げられた蒼白の魔族に向かって、真、ユリウスが同時攻撃をしかける。

「はっ」

「魔破硬刃水」


蒼白の魔族はこれを察知して、「水壁!」と唱え、真達の攻撃を防ごうとしたが、 魔族の使う『水壁』の防御力より、真の使う『魔破硬刃水』の攻撃力が勝った。バッシャーン!


蒼白の魔族は別方向に飛ばされながらも体勢をたせなおした。

「随分と強力な『水使い』ね、これをあげるわ……螺旋硬刃水」


真も、蒼白の魔族の攻撃を予測していたような、対応力で、魔法を唱える。

「螺旋硬刃水」


2つの『螺旋硬刃水』は互いに引き寄せられるように、軌道を僅かに変えて接触した。 パン!


2つの『螺旋硬刃水』水しぶきに換わっていった。


「な、なんで? あれは、私と姉上のオリジナル魔法なのに……いったい……まさか、あなた姉上と戦ったの? ……いや、なら生きているはずが……」

自分の決め技を真似されて、極度に混乱する蒼白の魔族……


「その『姉上』とか言う魔族はオイラ達のアーデルが倒しちまったよ。ほらっオイラ達が生きてるのが証拠さっ」

魔族を挑発するユリウス。


「ばかな……ばかな、ばかなぁぁ! うぉぉぉっ! 螺旋硬刃水!」

魔族は今の信じられない状況を 打ち消すかの様に攻撃をする。


真も迎撃を開始する。

「螺旋硬刃水!」


真と魔族の間に水しぶきが上がる……

すると、真上から魔族の声がした。


「隙あり! 螺旋硬刃水!」


しかし真には隙も油断も無かった。

「魔破 螺旋硬刃水!」


真の魔法は、魔族の魔法をかき消し、なお魔族の心臓を貫く威力を持っていた。


蒼白の魔族は10mは在るだろう天井にぶつかり、そして地面に落下した。


「ば、ばかな……」カクン……


こうして蒼白の魔族は生き絶えた。



②紅色の魔族VSランディ、香織、マーニャ


ガルに投げ飛ばされた 紅色の魔族に対し、香織は着地する前に、無言でダガーを投げる「……」


ダガーは魔族の額に命中するが、突き刺さらずに跳ね返る……


無事着地した紅色の魔族は

「残念だけど私にはどんな攻撃も通用しないのよ」

と いやらしく微笑む。


マーニャが「これならどお? 火炎弾!」


紅色の魔族は真面目な表情になり、「火炎弾」

と唱え、 マーニャの『火炎弾』当てて相殺した。


「あら、そんな強い魔法がまだ撃てたのね、あっ……」


ランディが火炎弾どうしがぶつかって 燃え燻る炎の中から出て来て、速時攻撃する。


ドン!


しかし、魔族は驚きの表情のあと微笑んで、

「凄い攻撃……速さも、重さもあるのね……でも、私には効かないのよ……」


ランディは油断している魔族に対し、「第4レベル呪文……リバース……クリティカルダメージ」

魔族に触れた……


「ぐぁぁぁぁぁぁぁ…………」

紅色の魔族は全身傷だらけになり膝を落とした。

実際、魔族は致命傷には至ってないのだが、

いきなり、7割近くの生命力が無くなり、動けなくなっていた……


ランディがとどめの構えをとる……

「火炎弾! お兄ちゃん避けて!」


突然のマーニャの声にランディは素早く、飛び退いた。

飛び退いた瞬間、魔族は火炎弾を受けて、燃え上がる……


ランディは「あれ、僕じゃなかったら 巻き添えくらってたよね?」ブツブツ

「それに、火炎弾とお兄ちゃんの順番逆だよ、逆」ブツブツ……


ブツブツ愚痴っている間に、計10発もの火炎弾を受けて、魔族は絶命したようだ。


「やったぁ! 仕返し成功!」

以前、別の紅色の魔族に丸焦げにされたのを、根に持っていたマーニャであった。



③小麦色の魔族VSブライアン、ガル


小麦色の魔族は 迫り来るブライアンを無視せざるを得なかった。


不意討ちとはいえ、自分より上位の蒼白の魔族の手首を切断した男の武器を最大限に警戒をしていた。


「怖い剣ね、なんて名前?」


「魔王剣だ……油断さえしてくれれば、一撃で倒せるぞ」


「なら、油断してあげない」


「2対1でそれが出来るかな?」


「やるしか……ないわね……土流弾!」


小麦色の魔族の魔法を間一髪かわすガル。


「これを避けるの?あなたいったい何者? ……ぐっ!」


小麦色の魔族の予想より速く到達した、ブライアンに後ろから切られる。


「坊やの闘気も、やっかいね……」

どうやら、魔族はブライアンの闘気が見えているようだった。


「まずは距離をとるわ!土積竜掌(ドセキリュウショウ)!」


地面が急に盛り上がり弾ける……ガルと魔族の距離ができた。


「フィンガースネークバインド」

ガルの左手の指が蛇に変化して魔族に襲いかかる。


魔族は空中で身体をくねらせてガルの攻撃を回避する。


「アームスネークランス」

いつの間にか 短剣をしまっていた、ガルの右腕が

大きな蛇に変化して、小麦色の魔族を突いた。


ぐっ!小麦色の魔族はダメージは受けなかったが、着地点はブライアンの近くになってしまっていた。


しかし、魔族はブライアンの事より、さらにガルとの距離を空けるため、魔法を使った。

「土弾!土弾!土弾!土弾!土弾!」


ガルの足下に集中した攻撃は、ガルとの距離をかなり空ける事ができた。


ザンッ!「うっ……」

ブライアンの斬撃が決まる……

「厄介な子との距離はとったわ、この間に全力で……」

ドス! ドス! 魔族の背中に2本の矢が刺さり、さらに痺れる様に身体が一瞬硬直する……

「な、何だって!?」

ブライアンにさらに斬りかかられる、ザン!


魔族は矢が飛んできた方を見る……

すると、遠くから小さめのボウガンを構えたガルの姿があった。


ガルは魔族にも聞こえるように声を大きめにして、「1つ言っておこう……俺、短剣よりボウガンの方が得意なんだよね……もう逃げられないよ、このライトニングアロー 痺れるだろ? あと24本しかないけどな」


「バカ言うんじゃないよ……あんなの後8回以上受けたら……ぐっ」


「おいおい、オレを忘れないでくれよっ!」

ブライアンの攻撃がきまる。


魔族は勝ち目がない事を覚り、逃げる事に全力を注ぐ事にした。


「土流壁!土流弾!」

ガルには壁、ブライアンには攻撃……

その後、全速力で壁に向かって移動する。


「ル・アデア・イルーガ」大広間の壁の一部が通路に変化した。


小麦色の魔族はどうやら通路に逃げ込むようだ、

ブライアンも追いかけるが全く追い付かない。


ガルが小さな手帳を取りだし、その1ページを切り取り叫ぶ。

「大気中の酸素よ我が魔力と交じ合い爆炎の刃と化せ……ファイヤーボール!」


決死の思いで、逃げ切れたと思った魔族だったが、

ガルのスクロールを使う魔法によりとどめをさされたのであった。



こうして、対魔族戦は ランディ達の勝利に終わった。



喜び合うみんなを ガルが制止する。

不思議そうにする皆にむかって、隠し通路を指差す


みんなももう一度気を引き締めて、通路に向かってあるきだす。


隠し通路の先は、おそらく地上に向かうであろう頑丈そうな梯子、梯子のそばには、金、銀を含めた宝石類、装飾品、骨董品などが多数あった。


ガルは トラップや気配を探っている……


ガルがにっこり微笑みながら、

「うん、危険は何もないよ」


みんなで一斉に声を上げる。


「せーの……やったぁ!!」

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