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30#地下迷宮 再侵攻

異世界コラボを読まずに来られた方へ。


べつの異世界で、香織ちゃんはマジックアイテム

『可念盤ミセリコルデ』を手にいれました。


効果は、姿と気配を完全に消すのと、ランディの呪文を1レベルにつき一つストック出来るです。


【新異世界生活 14日目】


ランディ視点


僕は、仲間達と地下迷宮の入り口まで来ていた。


昨日の空き時間に自分のバックパックを一つ調べた。中には様々な色をした『ポーション』がなんと1000個以上も入っていた。


このバックパック、ドラ◯もん の四◯元ポケット のような作りで 出すものを意識していないと、適当な物を掴んでしまう。


中身のわからない僕は、結局全部出して確認するはめになった。


結果1050個ものポーションが出てきた。


そのポーションも 僕が、ラノベで読んで想像していた物と違い、日本のペットボトル製で、サイズはヨーグルトが入っているような、容量116mlタイプだった。


これぞ魔法と科学の融合……って 科学って言う程でも無いか……


何でも作ったのは、融合前の僕が作ったらしい。

彼=ランデイヤも日本に染まってたんだなぁと思う。


ポーションの種類も、

「ヒールポーション」

「ヘイストポーション」

「インビジブルポーション」

「ペイントポーション」

「レベルサーチポーション」

「スイミングポーション」

「ヒロイズムポーション」

の7種類もあった。


それぞれ、150個づつ有ったので、ランデイヤの几帳面さが伺える。


『ヒロイズムポーション』だけは 全くわからないが、後は想像できる、そのうちガルにでも聞いてみるか。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


地下迷宮の中はかなり暗い、光苔のお蔭で全く見えないわけでは無いが……


僕はブライアンと話し、彼の剣に 『ライト』の呪文をかけた。


瞬く間に辺りが明るくなる。

マーニャが僕を誉めて、ガルが喜ぶという、異様な図式が出来上がる。


今回の変成はガルが考えた。


第1列 ブライアンと僕ことランディ

第2列 ユリウスと香織ちゃん

第3列 真と里美ちゃん

第4列 ガルとマーニャ


この編成にマーニャ以外が快諾した。

マーニャは僕との距離が遠い事に不満だったらしい。


ここの出現モンスターは『肉食ラット』『ジャイアントバット』『野犬』の3種類で、『ジャイアントバット』は素早いので 注意してくれと言われた。


1回目の遭遇は『肉食ラット』5匹だった。


~敵プロフィール~

肉食ラット レベル2

HP 50*51*50*52*55

噛み付き〈G〉


ブライアンが僕に話しかける。

「俺が一人で片付けましょうか?」


僕はブライアンの実力を見ていない、相手が弱過ぎるが、力の一端なら見れるだろう。

「うん、初回は任せた」


1歩前に出たブライアンが、雑草でも苅るように、5匹の『肉食ラット』を切っていく……

結果ブライアンは、5回 剣を振っただけで終わらせてしまった。


「むう……ブライアンは闘気を(マト)ってるな、若いのに驚いた……」


みんなでガルに聞き直す。

「闘気?」×7


「あれ? 俺、説明しなきゃ駄目な感じ? ……んじゃ、簡単に……ブライアンは、物理攻撃の効かない極一部の魔族やモンスターでも、ダメージを与えられるって事だ。そんな芸当、俺やランディにだって出来ない。ブライアン、自慢していいぞ」


ブライアンは自分の手を握りしめながら「俺、なんかまた強くなった気がするよ……」



2回目の遭遇は『ジャイアントバット』だ


~敵プロフィール~

ジャイアントバット レベル1

HP 40*44*43*45

攻撃回避〈D〉


「香織ちゃん、ユリウス出番だよ。打ち漏らしたのは僕とブライアンでかたずけるからね」


「「うん!」」


ユリウスが弓を引く……「はっ!」……

ユリウスの弓矢は『ジャイアントバット』の頭部を貫通した。


続く香織ちゃん ダガーを投げ……あれ、僕が買って揚げたダガーと違う、ガルにでも貰ったのだろうか?


香織ちゃんのダガーは見事に『ジャイアントバット』の胴体に突き刺さり落下した。


残りは僕とブライアンで仕留めた。



ガルがまた呟く……

「ユリウス、弓矢に横回転が交ざってるな、そんな高等技術どこで覚えた? 」


「え?オイラそんな事してたのか?」


「ちっ、ブライアンといい、ユリウスといい、天才様は勝手に覚えやがる……」


あっ ガルがひねくれてる……


「オイラも強くなったかもしれない……」



3回目の遭遇は『野犬』だ、6匹で群れている。


~敵プロフィール~

野犬 レベル2

HP 60*65*70*66*68*70

噛み付き〈F〉


『野犬』もたいした攻撃をする前に、前衛4人の前に瞬殺された。


ただ、僕と香織ちゃんは『野犬』を一撃では即死に至らなかった。


その後は2回ほどモンスターに遭遇したが、完全にレベル違いで、全く問題外だった。



地下2階に降りる……


地下2階は 『スケルトン』『ゾンビ』のアンデッドモンスターの巣窟だと、ブライアンに教わった。


すると後方口出し隊のガルが 話しかけてくる。

「その程度のアンデッドモンスターならランディ1人でいけるだろう」


「え"……僕一人?」

わらわら ゾンビとか出てきたら、責任とれんのガル……


「ランディ人差し指の爪を見てみな……」


「うん?……あっ……うっすらと爪の中に模様がある」


「ランディ見せて……」「お兄ちゃん私も~」


こらこら二人とも、そんなに引っ張ったら指 取れるから……


「本当だ ネイルアートみたい」

「お兄ちゃん オシャレ~」


女子2人から 好感触だったから、喜んでおこう。


ガルがつまらなそうに話を続ける。

「ああ、これはランディのホーリーシンボル、解りやすく言うと 十字架だな」


なぜ、そんな話を…………このタイミング ま、まさか……


「ランディの職業はクレリックしかも最高峰のだ……アンデッドはランディに任せな」


成る程、ここで僕の出番か……格好いい所の見せ処じゃないか、 エーム学院に行ってから攻撃力不足で悩んでたんだよなぁ……


確か映画では、十字架を掲げて『死者よ成仏しなさい』とか『悪霊よ去れ!』とか言ってたよな……今の内に 素敵なセリフ考えておこう。



早速、ブライアンの剣の光に誘われて、5体のスケルトンが、カタカタやって来た。


~敵プロフィール~

スケルトン レベル1

HP 50*53*54*51*55

攻撃回避〈E〉


僕はスケルトンに向けて 指を差し叫ぶ。

「死に属する者よ、無に帰れ!」


スケルトンは淡く光だし、その光が上に移動しなから消えて行く……光が消えたと同時にスケルトンは灰になり、消え去ってしまった。


「おお?!」「凄い!」「こんなにあっさり」

「ほえ~お兄ちゃん凄い……」口々に驚きの声が出た。


が、一番驚いたのは僕だ。

やったぜランディ!アンデッド限定かもしれないけど、攻撃面で主役になれた。


と 喜んでいたら、早速次のモンスターがやって来た。


「うお~ ヴォ~」と唸りながら ゾンビ達が8体程、身体を引きずりながら こちらに来る。


~敵プロフィール~

ゾンビ レベル2

HP 88*79*69*80*85*99*52*82

噛み付き〈G〉

攻撃耐性〈G〉


さぁ この数相手にも 同じ事が出来るか……

「死に属する者よ、無に帰れ!」


8体のゾンビはもれなく光だし、光が上に移動し消えると、ゾンビ達は灰になった。


「お兄ちゃん凄い!私 あれが苦手だったのー」


そんな感じで地下2階は ランディ無双であっさり攻略してしまった。



地下3階に 降りる…… ブライアンの話では、『ジャイアントアント』『ジャイアントスパイダー』『ジャイアントクローラ』が出るらしい。


モンスターも少しづつ 強力になってきてるそうだが、まだまだ雑魚と言っていた。


5分程歩くと、『蟻』『蜘蛛』『芋虫』が6体で仲良くやって来た。


ここで、6神(虫)合体とかしてくれたら、生かしておいてやろう……


~敵プロフィール~

ジャイアントアント レベル4

HP 190*200

物理耐性〈F〉

噛み付き〈F〉


ジャイアントスパイダー レベル4

HP 177*185

噛み付き〈F〉

高速移動〈F〉


ジャイアントクローラー レベル4

HP 220*208

噛み付き〈G〉


『ジャイアントスパイダー』はかなりの速さでこちらに向かい 射程距離に入ると、跳んで襲いかかって来た。


並の人間や弱い冒険者なら、そのまま押し倒されて、喰われるんだろうが、僕とブライアンは違う、フェイントも無しにジャンプなどしたら、ただの的当てゲームに等しい。


僕とブライアンは空中にいる『ジャイアントスパイダー』をそれぞれの武器で叩き落とした。


体制を戻す前に、メイスでもう一撃、ブライアンも遅れて 突き刺す……恐らく倒したな、僕はもう一回頭部めがけて叩き付ける……グチャッ! 倒した。


ユリウスと香織ちゃんは、動きの遅い『ジャイアントクローラー』 に遠距離攻撃をしている。

香織ちゃんの投げナイフも 恐ろしい命中力だが、連射が出来ない分 攻撃力不足だな。


少し遅れて『ジャイアントアント』が真っ直ぐ カチカチと咬む気満々で来る。


今、この瞬間ナイスアイデアが頭に舞い降りた。

「ブライアン、かわして 首を狙え!」


ブライアンは避ける動作は、イマイチな感じだが、何とか避けて 首を攻撃、それが上手い具合にクリティカルヒットとなった。


僕はブライアンを見ながら、『ジャイアントアント』を叩く……


ブライアンによって頭部の切断された、蟻さんは、油断しまくりのガルに突っ込む……


後衛の4人なら、誰でもよかったんだが、一番当たって欲しいガルに突っ込んだ……ナイス ブライアン。


しかし期待空しく、首なしアントの突進は避けられ、片足3本を切断されてしまった。


我が友ガルよ 抜刀速すぎ……まぁ 近くにいた、マーニャと里美が驚いていたから良としよう。


しかしブライアンは後衛のブーイングを受けていた。


よそ見をしながら殴った『ジャイアントアント』は5回ほど叩いたら、倒れた。


そして真面目に戦っていた、ブライアン、ユリウス、香織ちゃんの3人で倒した。


結局 地下3階 も前衛4人で怪我なく攻略してしまった。


とうとう 前回ブライアン達が 封印の宝箱を見つけた 地下4階へと 入る。



本当の戦いはこれから始まる。

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