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17#真の異世界生活

【異世界生活 3日目】ランディは2日目


(アーデル)視点



村長と朝食を食べている僕達。

僕……実は少し寝坊をしてしまった。

昨晩は色々あった為に 興奮し過ぎて、寝付きが悪かった。


何故、タイムリープ先が、里美とキスした瞬間だったのだろう? ついつい里美を見つめてしまう。


里美も僕の視線に気付いたのか、ニヘッっとはにかみながらVサイン 機嫌はとても良いみたいだ。


この笑顔を無くしたくない。





食事も食べ終わろうかという時に、村長が「ブライアン殿 今日はユリウス殿、マーニャ殿、シャルロット殿達と 近くの森へ 狩りに行って欲しいのじゃが……」


「森ですか?」とブライは聞き直す。


「そうじゃ、オオカミや稀に熊がでるのじゃが、

冒険者にとって、丁度良い 腕試し場なのじゃ。

お供を二人 入口まで案内させるでの、そこで腕試しをお願いしたいのじゃ。なぁに おぬし達4人なら、いきなりオーク退治でも大丈夫だと おばば が言っておったぞ。そこで、戦いの感覚を掴んでもらって 明日、『ブラックオーク』の住み家まで、子供達の救出に行って欲しいのじゃ」


ブライは村長の話を聞いて 快諾した。

「はい、わかりました。みんな、食べ終わったら

早速準備だ。アーデル、夕御飯は スープが欲しいから お互いに頑張ろうな。」


僕は、「わかった」と力強く答えた。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



僕の前には 桶をもった村人達が、列を作って待っている。


前回は28回位の『散水』でダウンしたな。

今回は試したい事がある。


これでも、村から規制があって 行列は50人で 止まってるって聞いた。


僕は、人員整理をしてる人に話しかけ、50人分の桶を 一ヶ所に(マト)めてもらった。


深呼吸する、村人達は 頭の上に?マークを付けて 僕を見ている。


「大散水!」 すると、ザー、ザーと 桶から 溢れる位の水が出てきた。


成功だ。疲れた気配は全くない。

やはり僕は、前回の力を継承している。


村人達はびっくりしていた。


村人が1人僕に話しかけてきた。

「真さん、昨日とは 随分水の出が違いますね?

お疲れ様でした。今日はもう終わりにしますか?」


「今日はまだまだ 行けますよ」


「では 人を集めて来ますので、少しお待ちください」

別の人が2人ほど走り出す。


僕は、待っている時間を利用する事にした。

「すいません、井戸の場所がわからないので、連れて行って貰えませんか?」


「えっ?良いですよ。井戸で……ま、まさか 真さん力を温存しておいて下さい 急いで人を集めますから」


「大丈夫です。次の人達の分は温存しますから」




僕は、井戸のそばまで 連れてきてもらった。

井戸に向かって「湧き水」と叫ぶと、ドドドド……物凄い水の量が井戸に吸い込まれる。

井戸の容量も凄い。

結局五回分の湧き水を使用してしまった。

しかし僕の魔力の底はまだ見えない。

我ながらチートなパワーアップを果たしてしまった。


井戸を案内してくれた人は あわてて「ちょ、ちょっと村長を呼んできます」と言って 走って行ってしまった。


前回と、全く違う展開に少し戸惑う。


暫く待つと おばば と村長がやって来た。


「真どの、井戸をひとつ使える様にしたのは本当かの?」


「はい、そうですが……」


「なんとまぁ恐ろしい成長よの……」


「あれくらいの井戸であれば まだまだいけると思います」


「本当かの?」


村長&村人数名を引き連れ もうひとつの枯れ井戸まできた。


今度は、「大湧き水」ゴーーーーー!!

物の10分程度で、枯れ井戸を満たしてしまった。


村長は腰を抜かし、村人達は 真に向かって土下座をしている。

おばば は首を少し傾けながら考え事をしているようだ。


すると、おばば が村長に話しかけてきた。

話の内容はこうだった。


シラネの町にいる。『水門解放&水の買い出し』部隊を 真のおかげで水不足が解消したことを 伝えて 戻ってきてもらう、って話らしい。


おばば としては 馬鹿役人に頭を下げて、お金を使うくらいなら、可愛い真達に使ってやれって。


ちょっと照れるね。


そうして、村長らが大急ぎで使いをシラネの町に送った。


僕は、村に有る18箇所の井戸の内、6箇所を満杯にしたところで、疲れが来た。


結果 桶100杯分 井戸6箇所 が今日の成果である。

僕は1日でも早く水不足を解消して、試したい事があった。

明日も頑張ろう。



昼過ぎ、ブライ達が、熊2体 猪4体を持って帰ってきた。


里美(シャルロット)が僕の所にやって来た。

「真くん お疲れさま」


「さと……シャルこそ大漁じゃないか」


「でも、私ね 全然活躍してないんだよ」


「ならまだまだ延び代のあるパーティーだよ。

主役温存だもん」


「えっ?私 主役じゃないよう」

微笑みながら否定する里美。


そんなやり取りを 暖かい目で見るブライアン

冷たい目で見る マーニャ


ユリウスがブライの所に駆け寄る。

「ブライ、ブライ」


「ん?どうしたユリウス?」


「熊と猪の解体を一緒に見るって言ったじゃないか。

行こうぜ。アーデルはどうする?」


「僕も行くよ~ またねシャル」


「うん たまね」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


夜 晩御飯時



村長と村人数名と俺達 5人で食事をしている。

実はユリウスの食欲が無いらしい。

熊と猪の解体ショーのせいだろうか。

マーニャが「ほら、言わんこっちゃない。」

と言ってる どこかの方言ですか?


ブライが話しかける。

「ユリウス 解体ショーを見てから元気ないな」


「そうだね、モグモグ」


「聞いたよ、アーデル 物凄い大量の水を出したんだってな?」


「うん、頑張って、頑張って、皆をたす……手伝うんだ」


あの時、僕が駆けつけた時、ブライはすでに居なかった。


だから僕は、出来るだけ自分の力を磨いて、あの日 11日目には、 僕も地下迷宮探索に参加するんだ。

そして、今度は皆を助ける 死なせはしないぞ。




そう言えば、今朝から 水を出しすぎたせいか、

一部の村人達から『真様』と崇められて困っています。

次回 『ランディの異世界生活』


少し待ったりしましょう


嫌でも真はシリアスサイドになるので


土曜日 お昼頃更新予定です。


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