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159#迷宮探索~リリス、ひなた、カミーラ~

 香織とマーニャが、他の冒険者と迷宮に入っていた頃、カミーラ、リリス、ひなたもまた、別の冒険者と迷宮に入っていた。


 カミーラ達と迷宮に入るのは、大クラン『女神の華々』のメンバーだ。


 今回メリッサ達は、いかに自分のクランが素晴らしいか、解ってもらうために迷宮に入る。


 そしてメリッサは、手っ取り早く済むよう、この都市にある、もう1つ迷宮『トレス』に向かった。


 トレスは4種の迷宮の内、2番目の難易度をほこる迷宮で、世界七大クラン以外で、完全攻略したクランはたった1つしかない。


 女神の華々は最下層のレイドモンスターと戦い、惜しくも撤退した経験を持っていた。


 そう、この難易度の迷宮を完全攻略した事がある、現存するクランは、10に満たないのだった。


 だが、いかに高難度の迷宮であっても、一階層であれば、メリッサ1人で歩くことが出来る。


 この事から、メリッサはモンスターの強さと自分の凄さをアピールする腹積もりだった。



 だがメリッサ達は、彼女の実力を知らない……


 今回、カミーラ達は防具屋で最安値の装備を買い揃えて、迷宮に望んだ。


「この迷宮は、かなり強力なモンスターが出るです。けどメリッサお姉さまがいるから、問題ないです。早くここのモンスターに馴れて、ガンガン稼げるようになるですよ」


 ポーラは、自分のクランに加入する前提で、話をしている。


「そうね、メリッサお姉さまは『女神セブン』には届かないけど、かなり強いの。すぐにあんな男なんて大したことないって思えるから」


 パルテノはランディの事を言っている様で、ひなたとカミーラは、一瞬眉を寄せる。


 メリッサ達は、隊列を組むのに職業やスキルなどの情報開示を求めたが、カミーラたちが説明したのは職業とスキルの1部だけだった。


トレス(ここ)の一階層は、ゾンビナイト、グール、オークの3種です。リリスは光魔法を使えるから活躍出来るです」


 事前の自己紹介でポーラ、パルテノとリリス、メリッサとカミーラはお互いを呼び捨てで呼ぶことを了承していた。


「むっ! 早速いた。2体だ、ちょうどいい。カミーラ、初めは私らだけで戦う。ここの戦いを見てるがいい」


 メリッサは、カミーラよりも5秒遅れて敵を発見した。


 近づくと、爪や牙に麻痺毒を備えたグールが2体パーティを見つけて、やって来るところだった。


「パルテノ1人で受け止めて、ポーラは援護。私は1対1でやるわ」


  ~敵プロフィール~


 グール×2

 HP 1190*1190

 モンスターランク 7

 備考

 弓・突き攻撃3分の1

 光魔法攻撃倍化

 麻痺毒(小)


 グールとメリッサ達の戦いが始まる。



 第1ラウンド


 先制攻撃はメリッサ、安定した動きでグールAをロングソードで切りつける。

 続いてパルテノがメイスを振るってグールBに一撃を与える。

 次はグールAとグールBがメリッサにパルテノに爪で攻撃するが、鎧と盾に阻まれれノーダメージに終わる。

 ポーラは『光破LV1』と叫び、グールBに大ダメージを与えた。


 第2ラウンド


 先制攻撃はメリッサ、余裕を持ってグールAを切りつける。

 次にグールBがパルテノに、噛みつこうとするが、避けられ、パルテノの攻撃もグールBに皮1枚程度掠めただけだった。

 ポーラが再び光魔法を使うが、グールBの虚を衝くことが出来なかった。

 続いてグールAの攻撃はメリッサの盾に弾かれた。



 第3ラウンド


 グールAとBがメリッサとパルテノに爪で攻撃しるも防具に阻まれれる。

 2人とも、良い防具を装備しているせいか安定した防御能力がある。

 ポーラは1度に使う魔法の回数を決めていて、武器をスタッフからダガーに持ち替えて攻撃し命中する。

 メリッサとパルテノも、確実にグールにダメージを与える。


 第4~6ラウンド


 メリッサは、先制攻撃する確率が若干高く、命中率も高い、回避することは少ないが、防具の性能で全て弾いてしまう。

 パルテノは、1度攻撃を外したものの、防御に乱れがなく、グールの攻撃を一切寄せ付けない。

 ポーラは、近接攻撃に代えてから、たまにグールに狙われるが、バランスを崩しながらも攻撃を凌ぎきる。


 第7ラウンド


 メリッサはグールに攻撃を当て、グールAの攻撃は相変わらす命中しない。

 ポーラとパルテノの連続攻撃で、グールBは塵となった。


 第8~11ラウンド


 メリッサは1人で戦う。

 誰が見てもメリッサの圧勝は疑い無く、11ラウンド目で、グールAは塵となって、魔石を19個を落とした。



「うわぁ、すごい!」

「時間を掛けた代わりに、安定感を見せつけましたね」

「うむ、これはワシ等に、戦い方を教える意味もあったのじゃろう、参考になったのじゃ」


 リリス、ひなた、カミーラの順で、先の戦いの感想を言っている。


「ふふ、どお? リリスたちのリーダーとは違うでしょ? これが『女神の華々』よ」


「ポーラ、新造パーティのリーダーと、うちのクランじゃ比べ物にならないから、自慢にならないわよ」


「やめなさい。この程度でクランの名前を出さないの」


 ポーラとメリッサは、事ある毎に自分のクランとランディの差を押し付けたい様だ。


「ごめんなさいね、貴女たちを仲間に入れたくてしょうがないのよ」


「大丈夫です。今の見学のおかげで、同じモンスターなら安全に戦う事が出来ますから」

(さっきから、私のランディを扱き下ろしやがって、香織に頼んで暗殺してもらうかぁ)


 言動と思考がまるで合わない、ひなただった。




 それから少し歩くと、カミーラがグールを2体見つけた。


「いた、先のモンスターと同じ種類じゃ。2体だから今度はワシたちが受け持とう」


「えっ? ……あっ、いた。危なくなったら援護するから、存分に戦ってみて」

(私が、油断したのよね? カミーラの索的能力が私より上なんて……)



「ではリリス、ひなた、1体は好きにするのじゃ」


「解った、かみーらお姉ちゃん」

「ふふ、任せて」


 グール2体とカミーラ達の戦いが始まる。



 第1ラウンド


 カミーラが大剣でグールAを切る、それは動かない目標に試し切りをしている様だったと、後にポーラは言う。

 ひなたもグールBにロングソードで切りつける。

 リリスはグールBをじっと見たまま攻撃に参加しない。

 グールA、グールBの攻撃は、カミーラとひなたにあっさりと避けられ擦りもしない。



 第2ラウンド


 カミーラの先制攻撃でグールAは少なくないダメージを受けるが、剣撃に耐性があるためまだ消滅はしない。

 ひなたの攻撃もまともに喰らうグールB。

 グールBの隙を見つけたリリスは魔法を使う。

「光破LV2」

 グールBはそこで消滅した。


 第3~4ラウンド


 SPDのステータスに差があるせいか、攻撃の順番はカミーラ、ひなた、リリス、グールと1ラウンド目から全く変わらない。

 4ラウンド目のひなたの攻撃で、グールBは消滅した。


「ねぇ、見て見てっ、魔石がちょっとだけおっきいよ!」

 リリスはパチンコ玉サイズの魔石を初め手に取り、はしゃいでいる。



「えっ? もう!? 嘘……」

「たった4ラウンドで!? まさか全てクリティカル狙い? 武器や防具がそれだけ高性能なの?」

「……驚いた」

(特にカミーラは、私のように様子見で戦っていた、さらにリリスって子は、相手の隙を見つけてから魔法を使った。攻撃が半減されないからダメージが高い、まさにアンデットキラーじゃない)


 パルテノがクリティカルと言ったのは、命中率を落として攻撃力を倍近くにする。一か八かの攻撃で、避けられる可能性が高くなることから、堅実な戦い方をする冒険者は余り使わない技法だ。


 あまりにも短時間に、グールがやられた事から、パルテノはひなたや、カミーラがクリティカルを連発したと考えた。

 しかし実際、ひなたもカミーラもクリティカルは狙っていない。

 さらに、カミーラは同ラウンドにもう一回攻撃する余力があったが、わざとそうしなかった。


「凄いです、この階層で楽勝なんて、すぐうちのクランで活躍できるです」


「そうね、うちの下位メンバーはトレスの2階層を狩り場にしてるからね」


「次は、6人編成で戦うわよ」


 ここの迷宮も幅員が広く、前衛カミーラ、メリッサ、ひなた、後衛リリス、パルテノ、ポーラとなって、迷宮をひたすら歩く。



 歩くこと数分、パーティはゾンビナイト3体と遭遇した。


「あら、ちょうど良いわね、1体ずつ対処しましょ。ひなた、カミーラ『ヘイト』は、取れるわね?」


「はい」

「造作もないのじゃ」


「リリスとポーラは光魔法、ポーラは4発まで使ってよし。リリスは任せるわ。メリッサは穴が空いたらサポート、それまで待機」


「わかった」

「はいです」

「分かりました」


  ~敵プロフィール~


 ゾンビナイト×3

 HP 1000*1000*1000

 モンスターランク 7

 備考

 弓・突き攻撃4分の1

 火魔法・光魔法攻撃倍化

 毒(ダメージ小)

 スキル

 ……二連撃

 ……高速剣

 装備

 ……錆びた胸当て

 ……錆びた槍



 第1ラウンド


 カミーラはゾンビナイトAにローキックで転ばせる……ゾンビナイトAは盛大に転倒した。

 ひなたも、カミーラの真似をする……ゾンビナイトCも転倒した。

「えっ?」

「足蹴り!?」

 ポーラとパルテノは初めて見る戦法に驚く。

「光破LV2」

 リリスの魔法はゾンビナイトAに向かって命中した。

 カミーラの狙いは、リリスに最高の状態で攻撃魔法を撃たせる事だった。

 リリスの光魔法で、ゾンビナイトAは消滅した。

 メリッサがゾンビナイトBをクリティカル狙いで攻撃する。

 モンスターランク7にしては、動きの遅いゾンビナイトはクリティカルヒットを貰った。

「狙いやすいです、光破LV1」

 ポーラはひなたによって転ばされたゾンビナイトCに光魔法を撃った。

 パルテノはカミーラとひなたの動きに驚きつつもた全体を見回して待機している。

「オーー」

 ゾンビナイトBの二連撃。

 メリッサは一撃目を盾で防ぎ、二撃目は当たりはするが鎧に守られて、ダメージを受けない。

「オーー」

 ゾンビナイトCの二連撃、ひなたは一気にステップバックして二連撃を空振りさせる。



 第2ラウンド


「横槍失礼するのじゃ」

 手の空いたカミーラは、メリッサと2人でゾンビナイトBと戦う。

「そーれっ」

 ひなたは体勢を立て直したばかりのゾンビナイトCにロングソードで切りつける。

 リリスは香織と違って混戦のなかでダガーを投げる事は出来ないので、待機している。

 メリッサは通常攻撃でゾンビナイトBに命中。

 パルテノも、リリス同様周囲を警戒して待機。

「光破LV1」

 ポーラはゾンビナイトCに2発目の光魔法を使った。

「ヴォーー」

「ヴォーー」

 ゾンビナイトB、Cは命中判定が高いスキル『高速剣』を使った。

 メリッサは盾で防ぎ、ひなた身を屈めて避ける。



 第3ラウンド


 カミーラがゾンビナイトBに切りつける。

「ふむ、もう少しじゃの」

 カミーラはゾンビナイトの残存HPをあらかた理解し始めていた。

 ひなたがゾンビナイトCに攻撃すると、ゾンビナイトCは塵となって魔石を落とした。

 リリスとパルテノは待機していて、メリッサが最後のゾンビナイトBに攻撃を命中させると、塵となって消滅した。


「私抜きで、ゾンビナイト3体をたった3ラウンド? うそ!?」

 パルテノは自分のクランでも上位チーム並にモンスターを始末する様子に驚く。


 メリッサもなにも言わないが、内心驚いている。

(たった3ラウンドだけど、攻撃の順番がカミーラ、ひなたと変わらなかった。これってSPDのステータス差がかなりないとあり得ない筈……でもたかだか三回……偶然よね)


 メリッサが所属するクランは、成熟されていて、SPDのステータスが2倍以上あると絶対に先制攻撃(イニシャチブ)は取れないと、検証されていた。



「やっぱり、貴女達はうちのクランに入るです。これだけやれるなら、あんな男の言いなりになんてならいで、うちで活躍するです。うちのお姉さま方に掛け合えば、男1人押さえ込むなんて楽勝です」


 カミーラ達の力の一端を見たポーラは、強引に勧誘し出した。


 ポーラのランディを馬鹿にする言葉に、ひなたは我慢をするのをやめた。



「1ついいでしょうか?」


「えっ、うちのクランに入るです?」


 どうやらポーラは、空気の読めないタイプの様だ。


「私の未来の旦那様に随分と暴言を吐くじゃないですか? ランディに交渉したかったら、権力じゃなく実力できたらどう? ためしにリーダーの実力を少し計ってあげようか?」



「……」

(しまった、怒らせた……ポーラのやつめ……いや、ひなたやカミーラの実力は不明だ、戦って見るのも都合が良いか)


「ちょっと、確かにポーラの言い方は不味かったかも知れないけど、メリッサお姉さまに対してそれは失礼じゃないの」

「パルテノ、勧誘するのにお互いの実力を見るのは良い手よ。でも、私の相手はカミーラ相手じゃなくて良いの?」


 ひなたは、フッと笑った。

「カミーラさんが出ちゃったら、あなた達3人がかりでも足りないわよ。メリッサ、そこのポーラをつけて上げるから、かかってきなさい」


 ポーラとパルテノもひなたの物言いにムッと来ていた。



「ちょっと言い過ぎじゃないの?」

「調子に乗ると、後悔するです」


「いいわ。ではポーラと6ラウンド、その後わたしと6ラウンド、稽古をしましょ。どちらか倒れたら終了でいいわね。パルテノ開始の合図をお願いするわ」


「解りました」

「盾のない重戦士なんて、大した事ないです」


 ひなたはロングソード、ポーラは杖を持ってかまえた。


「では、始め!!」


 ひなたの先制攻撃。

「結界!」


「なっ!? 魔法防御のLV4ですって。うそ」


 驚くポーラに、距離を詰めて足を引っかけるひなた。


「あっしまっ……」


 だがポーラは ひなたに掴まれて倒れないようにされた。


「くっ、舐めてるですか。風キャッ」


 至近距離にいたひなたは、ポーラの口を押さえたりして、魔法発動の時間さえ与えない。


「そ、そんな闘い方、知らない、うわっ……このお、んきゃっ。」


 ポーラがひなたとの距離を取った時には、既に5ラウンドが経過していた。

 それは、技術やステータスで大きな差があると、証拠として突き付けられていた。


「くっ、風刃LV2」


 ポーラの魔法攻撃は、赤色の壁に吸収されて消えていった。


 ポーラも防がれる事は分かっていたが、どうしても撃たずにはいられなかった。


「ぐっ、ポーラの……ま、負けです」

(あんなにコケにされて……悔しい、悔しい、悔しい!)


「次は私の番だな、あんな闘い方はさせぬぞ?」


「あなたに、出来ますか?」


 メリッサとひなたが戦闘体勢に入ったのを確認して、パルテノが闘い開始の合図をだす。


「始め!」



 ひなたは、いままでポーラに足蹴りや足払いを多用して、ロングソードを使わなかった。


 そしてメリッサ相手には、上段でいきなり切りつけた。


「うっ、クリティカル!? バカな……」


 高い防御性能を誇るメリッサは、本日始めてのダメージを許した。

 そして全身に染み渡るダメージから、クリティカルヒットを受けたと、直感で予想した。


「石城壁」


 青色の防御膜がメリッサの周りに展開される。

 物理防御スキルのLV3である。


 第2ラウンドも、ひなたの先制行動からはじまる。


「魔城壁」

 ひなたが使ったスキルは、物理防御スキルのレベル4で、重戦士のスキルとしてはメリッサを上回ると証明してしまった。


 メリッサの攻撃は、ひなたに避けられる。

 ギリギリではなく完全に避けられると、防御膜にすら当たらない。


 第3ラウンド、ひなたの先制攻撃。

 だが、メリッサの『石城壁』に阻まれる。

 替わりに、メリッサの攻撃はひなたの『魔城壁』に遮られた。

 そこで、直ぐにひなたが攻撃をしてきた。


 実はこの攻撃を、メリッサ、パルテノ、ポーラは4ラウンド目の攻撃と錯覚する。

 ひなたは、1ラウンドに2回攻撃を行うダブルアタックを仕掛けていたのだ。


 そして、4ラウンド目に入りもう一度ひなたが攻撃をする。

「えっ?」

「なっ!?」

「ウソ……」

 精彩を欠いたメリッサの攻撃では、ひなたに『魔城壁』ごと避けられてしまう。


 5ラウンド目は、ひなたの攻撃が『石城壁』を破壊する。

 さらに、ひなたの連続攻撃、だかそれはメリッサの硬い防具に防がれてしまう。

「やっぱりダブルアタックは命中率が悪いなぁ」

 メリッサの攻撃の番が来たとき、彼女は剣を下げて敗けを認めた。


「完全にやられた、ひなたの勝ちだ。凄いな、ひなたは……スキルレベルの事じゃなく、まともに闘わせてくれなかった戦法にだ」


「どういたしまして。でもこの程度、カミーラさんならもっと上手く出来るし、ランディはカミーラさんの上を行くのよ。勧誘したかったら、ランディを圧倒すくらいの力を見せてね」


 こうして、仲良く地下迷宮を進む様な雰囲気じゃなくなったパーティは、出口に向かって歩き出した。



 出口付近で、2体のゾンビナイトをカミーラが見つける。

 カミーラは、近くに誰もいないのを確認してから、メリッサに一言告げる。


「この先にゾンビナイトを2体見つけたのじゃ、場の空気を乱した詫びに、この魔石はそなたらやろう……ボソボソ」


「何を……あっ」

 言葉じたいは理解できるが、意味の通じないカミーラにカミーラに聞き直そうとした時、カミーラから氷の塊が出現した。

 そして、それは高速でゾンビナイトに向かって発射された。


「氷系魔法……しかも大きい……」

「嘘……」

「この大きさ、氷礫LV4か」


 ゾンビナイトはカミーラ質の存在を確認したとほぼ同時に塵となった。


「ここから、出口はすぐじゃな。メリッサ、パルテノ、ポーラ、勉強になったのじゃ。じゃが、ワシらを勧誘するには、話術でなく生きざまを見せるのじゃな」


 こうして、リリス、ひなた、カミーラのランディがいない1日が終わった。

よいお年を~


来年は11日に更新予定です。

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