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転生者は巫女と共に踊る  作者: マスター
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下僕撃破

少し遅くなってしまいました、どうぞ!

「あのイリスさんは本物ではありません」


そう言ったリアの顔は暗かった。信じてもらえるか不安なのだろう。しかし


「だろうな。」


そう、俺はそもそもあのイリスを信用していない。偽物だと言う方が余程信じられる。あー納得した。先行こ。


「…ん?どうしたリア、そんな間抜けな顔して」


「誰が間抜け顔ですかっ!いや、驚いたことは否定しませんが!!なんでわかっていたんですか?」


「さあ、あいつが何者なのかわかってる訳じゃない。推測は出来るがな。それより俺が信用ならんと思ったのは目や態度が違いすぎたからだな。」


「ふーん…意外と人を見てるんですね」


「そうでも無いさ。ついたぞ」




「ちっ…どうせあのペースじゃあ、ダンジョンの入口を見つけることなんて出来ないでしょうし、あの子たちは使えないわね。」


神官の服を着た魔族がそう言う。


「もし脅威になるのなら生贄にしてしまおうと思ったのだけれど…あの程度にも気付かないのなら取るに足らないわ。」


そう言って、魔族が元の姿に戻る。魅惑の魔族、男であれば魔族、人間問わずに意のままにしてしまうという魔族である。


ふいに、通信魔法が起動する。


「おい、聞こえるか」


「聞こえるわよテスカ。何か用?」


「侵入者だ。恐らくお前が連れていた男と女だ。もうすぐここに来る、早く戻ってこい。」


「あら、あなたなら人間2人程度余裕なのではなくて?」


そう言って、焦っているテスカと言う名の魔族を煽る。しかし、テスカは焦っているのか、すぐに来て欲しいと言っていた。


「分かったわ、そこまで言うなら行きましょう。」


そう言って女は飛んで移動する。



「て、てめぇ…何故ここに来れた!?」


そう言っている目の前の魔族を見る。さすが、魔族と言うだけあって屈強そうだ。


「ったくやたらめったら結界張りやがって、ぶっ壊すのめんどくさかったじゃねぇか」


「アホいえ!こわそうと思って壊せるようなもんじゃないっつーの!」


そう、ここに至るまで侵入者避けの結界から何から色々…述べ50種類ぐらい貼られていたが、尽くたたきつぶしてきた。というのも、この結果を発生、維持させているのは壁に埋め込まれた結界魔法陣なのだが、それを崩壊させるだけでいい為壊すのは余裕だったりする。ただ数が多いだけだ。


「さて、増援が来る前に数は減らしておきたいのでな、最初から飛ばさせてもらうぜテスカさん。」


「ちっ…聞かれてたか。めんどくせぇ、適当に耐久して…」


防御系の魔法を貼るつもりだろう。だが、増援の魔族が来る前に、何としてもこいつは倒さなければならない。


神官のみが入れる結界を超えてくる魔族だ、正直相手にしたくない。



一瞬で後ろに回り、魔力を込めた刀を振るう。すんでのところでかわされるが、かわした魔族に焦りが現れる。


「ちっ、んな危ないもん振り回しやがって!死ぬだろうが!」


「んな事言ってていいのか?俺一人じゃないんだぞ?」


戦いのとき、基本は俺が前に出て、後ろでリアが攻撃魔法の準備に入る。これが俺たちの基本戦術。そして、魔族は神官の使う魔法…神聖魔法に弱い。


「ホーリーレイン!」


そう言ってリアが魔族に魔法を放つ。必死に相殺しようと魔力を練るテスカ。だが、その意識は俺から逸れた。


一瞬でも逸れたのなら俺の勝ちだ。そのまま横なぎに首を落とし、真上から刀を振り下ろすと同時に魔力を解放、魔族の体をバラバラにする。


「ふう、間に合ったか。」


「ええ、ですが…その…」


「いいさ、後は俺がやる。後ろでゆっくりしてろ」


ホーリーレインは必要魔力が多いので、リアでは一撃打つのが限界だ。


あ、ちなみに今の戦い、身体能力の方に一瞬だけ異能を使ってしまったりする。一瞬なので代償はそこまで無い。



さて、リアにバレなければいいが…。と、考えていた所、扉が開け放たれる。


「あら、やられてしまったのね。」



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