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転生者は巫女と共に踊る  作者: マスター
33/41

代償判明・決意

2日連続更新です(いつまで連続更新が続くかはわかりません)


「わかってるんですか葵くん!!」


「はい、大変申し訳ございませんでした…。」


何故俺が怒られているか、それは約10分ほど前のこと…



「葵くん、ちょっといいですか?」


「ん?どうした?何か気になることでも?」


「はい、とても、とっっっても気になる事です」


俺はそれまでしていた刀の手入れを辞め、声の下後ろに後ろに振り返る。そこには………


黒いオーラを纏ったリアがいた。いや、あの、怒ってますよね?


「怒ってないです、でも、今から聞くことにちゃんと答えてくれないと怒ります。」


いや怒ってますよね?と言うかリア、いつからエスパーになったんだ…??いまさらっと心読まれたよな…?


「わ、分かった。なんだ?」


「葵くん、嘘つきましたよね?」


「ぎっ……な、なんのことだ?」


「誤魔化さないで、ちゃんと私の目をみて。何故嘘をついたんですか?」


「…心配かけたくなかったからだ。」


「例えそうでも、私には嘘かどうか分かるんですよ?それなら、始めから正直に言ってくれた方が嬉しいです。それとも葵くんは、私に相談するのは嫌ですか?」


そう言ったリアの顔は、怒りつつも、本気で心配してくれていた。目も泣きそうになっている。そんな目をされたら弱い。


「そんな事ないよ、リアに相談できないなら俺のしる全ての人に相談できなくなる。ごめん。今度からちゃんと言うよ。」


「本当ですか?本当に、そう思ってます?」


そうやって顔を覗き込んでくる。リアが無防備なので胸元が見えそうになる。思わず、そこに視線が吸い込まれ…


「わかってるんですか葵くん!!」


「はい、大変申し訳ございませんでした…。」


と、言う流れになって今に至る。あ、見えてないからな。


「それで、本当の原因はなんですか」


「…能力、異能を使用した後、体に激痛が、な。今までこんなことなくて困惑してたんだ。」


「なっ…大丈夫ですか!?」


「ああ、今は収まってるよ。けど、この先異能を使う度にこうなるのはなぁ…」


「なんでこうなるのか、わかったりしますか?」


「多分だけど、自分の身体能力以上のものを再現しているから体に負荷がかかってるんだと思う。元々俺の能力は自分にできないことは再現不可能だ。だから、魔族の翼を再現することは出来ない。」


「私の目は生まれつきの異質な力。再現出来ないって言っていましたね。」


「でも、逆に言えば、体の負荷を無視すれば技術的に不可能なことでもコピーできる。自分のコピーしたいものの技術を、体を無理矢理動かして再現しているっていえば分かりやすいかな…。体の負荷を無視してるんだから、当然体に反動はくる。魔法も異能込で使用すると魔力消費量は多くなるしな。」


「なる…ほど…。つまり葵くんは、力を使えば使うほど、体に負荷がかかると。無理して、戦っていると。」


「そうなるな、異能で再現していた力は、当然異能抜きだと使えない。頑張れば使えるようにはなるだろうけどな。」


「葵くん」


「何?」


「異能禁止です、絶対」


「えぇ…異能抜きだと勝てない相手が来たらどうするんだ…」


「私が葵くんを守ります。葵くんはいつも1人で戦おうとしてますよね?これからは私を頼ってください。1人で足りない部分は、私が補いますから。」


「ちなみに、禁止令を破って異能を使ったら?」


「わたしを、おこらせたいんですか?」


瞬間、絶対零度の笑顔リアからを向けられる。俺は…


「いえなんでもありません。守らせて頂きます。」


逆らえるわけなかった。


「分かった、どの道異能を使っても問題ないぐらいまで体を鍛えないとだめだしな、引きこもりだから体力もないし。……リアを頼るよ。」


「それでいいんですっ!一緒に頑張りましょう?」


ああ、と答えつつ、俺はあることを決意していた。異能がない俺は、恐らくまともに戦えない。戦い方自体は体が覚えているだろう。現に、異能抜きで居合を使った時も素人よりははるかにましになっていただろうし。


だが、生半可な力ではリアを、守れない。大きな力には必ず代償がある。それが今回のことでわかったが、それでも………



何があっても絶対に、リアだけは守り抜く。


モチベーション維持に繋がりますので、よろしければブクマや感想、レビュー、評価をよろしくお願いします!


また読んでください!

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