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転生者は巫女と共に踊る  作者: マスター
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新たなる武器を求めて…

新年あけましておめでとうございます。今年もぜひともよろしくお願い致します。

それはそうとお久しぶりの更新です。

「ここに帰ってくるのも久しぶりだな」


何事もなく、俺が召喚された場所であり、家のような場所でもある教会に帰ってこれた。やはり自分の慣れ親しんだ場所というのは落ち着くものだ。それに、この場所なら誰にも荒らされないし。


「やっと帰ってこれましたね、もう夜も遅いですし、明日片付けることにして寝ちゃいましょう」


「俺は少しだけやることがあるから、先に寝といて。」


「程々に、ですよ」


分かってる、と返しながら庭に出る。さて、ここからはお楽しみの魔法タイムだ。


武器を探していた時、実は自分で作った方が早いと思いそれ専用の魔法を調べたり、剣を買いに行った時実際に剣を作るところを見せてもらっていっていたのだ。

職人が作る方法は設備がないので真似出来ないが、調べた魔法なら簡単に作ることが出来そうなので試すことにした。


…いやだって、新しく手に入れたものは使いたくなるだろ?ん?ならない?……だまらっしゃい。


「まずは玉鋼をテーブルの上に置いて…っと。あとはイメージして……」


圧縮、加工、変形…よし、イメージできた。


「クラフトプロセッシングアイテム・玉鋼」


そう言って、道具の作成などに使われる魔法を使用する。この魔法を知った時、この世界の魔法は英語を組み合わせたものなんだなと思ったものだ。


「歪むかなと思ったけど、案外上手く行ったな。」


思わず口にするように、きちんと日本刀の形に出来ている。形には、だが。

クラフトプロセッシングアイテム…これは、道具を作成するために使われる魔法のひとつで、物の形を変える事が出来る魔法。そう、形を変えただけで不純物の混ざっている玉鋼のまま。だから、覚えてきたもうひとつの魔法を使う。


「オブジェクトリソース・サーチデリート 」


この魔法は物体に使用すると、その物体から除去したい物体を削除することのできる魔法、らしい。らしいというのも、これはどうやら一般には普及していない(使用するためには魔力の質?と言うのが高くないとダメらしい)らしく、知られてはいるものの使われてはいないために話を聞いただけなのだ。


この魔法を使用して、本来不純物を取り除く工程を一気に省くことで強度を増加させる。あとは柄やら鍔をクラフトプロセッシングアイテムで作って、はめる。それで完成だ。


魔力は結構使用したが、簡単に日本刀が作れるとは驚きだ。玉鋼を見かけた時、この世界にも日本刀があるのかと思い団長に聞いてみたところ


「あ?刀?」


「ええ、直刀ではなく、斜めになっている…私の地方では、日本刀というのですが」


「剣と言えば、俺が装備している形のものしかないが…」


と言う会話があったので再現するのに少しだけ不安があったのだが、何とかなってよかった。


「何作ってるんですか、葵君?」


「……………リアか………ビックリさせないでくれよ…」


「そんなに驚かれると、もっとやりたくなってしまいますね。それで、これはなんですか?」


クスリと笑いながら、首を傾げる小悪魔。もとい、リア。


「これは日本刀…刀、って言ってな。俺の暮らしてたとこに伝わる武器だよ。剣と同じように斬る目的で使う武器だ」


「凄く変な形ですね…これを、葵くんが?」


「この世界は便利だよなあ、魔法で簡単に作れるんだもの。」


「流石葵君ですね…。その刀が葵くんの新しい武器ですか?」


「ああ、俺は当分これが武器だ。ついては切れ味チェックをするんだけど…見るか?」


「もちろんです、邪魔はしないので見させてください」


俺は立ち上がって、作ったら試し斬りに使おうと買ってきた細い丸太に対して構える。


「抜刀術で行けるかな。………ふっ!!!」


気合いとともに、居合の方で刀を抜き放ち、そのまま斬る。この辺のしたことが無い技術も、自分の持っているコピー能力を応用すればできるのも便利な点だ。


「凄いですね…細いものとはいえ、まるで抵抗ひとつなく紙のように斬るなんて…」


「本題はここからだ。どうやらこの玉鋼は魔力をよく通すと言う性質があるらしい。で、この玉鋼に魔力を通して……もう一度、斬るっ!!」


横に並べておいた太い丸太に向けて、刀を振るう。普通なら折れて終わりだと思うのだが、折れるどころか真っ二つに斬り裂いてみせた。思った通り、魔力を通せば切れ味や強度が上がるようだ。


「凄い………かっこいい」


「刀はかっこいいだろ?よく斬れるし。」


「葵くんのことを言ってるんですけど…もういいです。それで、いつ寝るんですか?あ・お・い・く・ん」


「……今すぐ寝ます、すみませんでした。」


物凄い笑顔で言われては、流石に従うしかない。女性を怒らせることほど愚かなことは無いのだ。


目的の刀は作れたし、明日からは魔法関係の特訓だ……

宜しければブックマークや感想、レビューなどお願いします。また読んでいただければ幸いです

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