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転生者は巫女と共に踊る  作者: マスター
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王都観光

昨日は投稿出来ずすみませんでした。代わりに長めのものとなっております。

本日は朝のうちに退院終え、そのままリアとデートだ。女の子とそういう経験が全くなかったのでとても緊張している。どのくらいかと言うと、魔族と戦う10倍は緊張している。


「それで、どこに連れて行ってくれるんですか?」


「俺が連れていきたいのは夕方だからな、リアが行きたいところがあるなら行こうかなって思うんだけどない?」


「そ、それじゃあ東区の大噴水に行きたいんですけど…良いですか」


「もちろん、ゆっくり行こう」



「そう言えば葵くん、良かったんですか?」


「ん?何がだ?」


「ゆっくり宿で休むとか、新しい武器を見に行くとか、団長さんと遊んでくるとか、やりたいことは他にあるんじゃないですか?」


「王都に来た目的のひとつがリアとこうして出かけることだから、これがやりたいことだよ。それとも嫌だったか?」


「嫌なわけないじゃないですか。でも…そうだったんですね。嬉しいです…」


「喜んでくれて何よりだけど、まだまだ始まったばかりだぞ。」



「…っと、ついたな。ここが大噴水か…」


「凄い迫力ですね…とても噴水には見えません…」


「ああ…いくらなんでもデカすぎる。観光地として有名になるのも当然だな。」


「観光地だけじゃなく、デートスポットとしても人気何ですよ、ここ。」


「そうなのか。って、詳しいなリア」


「…私も葵くんと回りたいと思ってましたし、そのために王都は少し調べておいたんです」


「それは嬉しいな。良かった。」


「何がですか?」


「いや、なんでもない。そろそろお昼だし、ご飯でも食べないか?」


まさか俺と回りたいと思ってくれてて嬉しい、などと素直に口にできるわけがないので、すぐに話題を入れ替える。


「そうですね、歩いて少しお腹が空いてしまいました…。」


「寒いしスープとか飲むか?」


「はい、そうしますね。」


ちなみに街に行くようになって数日後のことなのだが、リアが俺のために肉を食べれるようにと頑張ってくれたことがある。教会で禁止されている訳ではないらしく、ただの苦手意識だけだったらしい。そんなこともあり、食べるものは選ばなくても済むのである。


「野菜肉スープ、2つ頼む」


「あいよ!二人分で銅貨4枚だ!」


店主にお礼をいい、銅貨4枚を渡して噴水前のベンチに座る。


『頂きます。』


「…美味しい。それに温かい。お肉がこれだけ美味しいなんて知りませんでした」


「動物の命を頂いてるわけだし、美味しいよな。寒い季節にはスープだよなぁ」


2人で仲良く軽く昼ごはんをたべ、リアの行きたいところの前に先に中央街に来てもらう。


「中央街…人がとても多いですね。」


「ああ、流石王都の中央だな。だからこそ目的の店もあるわけだけど…っと、ここだ。」


「ここって…アクセサリー店?行きたいところって…」


そう、俺は王都でリアにプレゼントを買おうと考え、真っ先に思い浮かんだのがアクセサリーだった。リアがこの手のものを好きなのかは知らないけど…恐らく大丈夫だろうという謎の自信があった。


「そう、リアにプレゼントでもしようかなと」


「でも高いんじゃ……」


そう言われると思い、準備していた財布もどきを取り出す。


「ちゃんと準備してあるよ。白金貨2枚。ほら行くぞ行くぞ。」

ちなみに白金貨とは金貨10枚分の価値がある


「いいのがあったら言ってくれ」


「…私、あんまりこういうのに縁がないので…出来れば葵くんに選んで欲しいんですけどダメですか?」


「分かった。そうだな…このネックレスとか似合いそうだけどな、1度試しに付けてみるか?」


と言う感じで、銀色のシンプルなネックレスを購入した。ちなみに、めちゃくちゃ似合っている。可愛さ倍増だ。値段の方は金貨5枚だった。


「あ、ありがとうございます…大事にしますね。いつかお礼しますね?」


「ああ、よく似合ってるぞ。お礼、楽しみにしてる」



そんな感じで王都の色んなところをめぐり、ついに夕方…俺がリアに見せてあげたかった(俺も見たかったのだが)ものが見られる、王都西区展望台まで来た。


「凄い…とても綺麗です…これを私に?」


「ああ、ここから見られる夜景は凄く綺麗だって話でな。それに、光の加減と季節で1枚の絵になるらしい。今の時期だと龍みたいだな。好きかどうかわかんなかったけど、見せて上げたいと思ってな」


「綺麗…すごく幻想的…」


夜景を見ているリアもなかなか綺麗で幻想的なのだが、流石にそんなことを言う度胸もなく、また嘘を見破られて言わされるのも恥ずかしい話なので悟られないように夜景を見る。


「いつかまた2人で来よう。」


「はい、約束ですよ?」


度重なる魔族の出現、そのどれもが俺の前に出てきていることに口にはしないものの巻き込まれていくかもという予感を両者覚え、それでもなお…今の平和な時間が続来ますように、と2人で笑いながら願っていた。

読んでくださりありがとうございました。宜しければ感想やレビュー、ブックマーク等やる気につながりますのでお願いします

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