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※(未)=未然形、(用)=連用形、(終)=終止形、(体)=連体形、(已)=已然形、(命)=命令形
古文】 浅くは人を思ふものかは」/
文法】 浅く|は|人|を|思ふ|ものかは」|
※「もの(形式名詞)」+「かは(係助詞)」が一語化したもの。
古文】といへる歌を言ひ出でて、歌の父母と/
文法】と|いへ|る|歌|を|言ひ出で|て、|歌|の|父母|と|
古文】言ふほどの歌、いたづら詞はよもあらじ/
文法】言ふ|ほど|の|歌、|いたづら|詞|は|よも|あら|じ|
※「打推」は「打消推量」の略。
古文】と思ふに、「影見ゆる山の井」にて/
文法】と|思ふ|に、|「影|見ゆる|山|の|井」|にて|
古文】は心得られはべるを、「さへ」の詞、いかにも/
文法】は|心得|られ|はべる|を、|「さへ」|の|詞、|いかに|も|
※「いかにも」は連語。
古文】言ひをさめたるにか、おぼつかなき/
文法】言ひ|をさめ|たる|に|か、|おぼつかなき|
※「にか」は連語。
古文】由、申しけるに、面々才学の人々、/
文法】由、|申し|ける|に、|面々|才学|の|人々、|
※「間過」は「間接過去」の略。
古文】「まことにかく言ふ時はおぼつかなし」/
文法】「まことに|かく|言ふ|時|は|おぼつかなし」|
古文】にて果てけるも、かの采女、この/
文法】にて|果て|ける|も、|か|の|采女、|こ|の|
古文】歌を詠める心、何故に起こりて、/
文法】歌|を|詠め|る|心、|何|故|に|起こり|て、|




