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※(未)=未然形、(用)=連用形、(終)=終止形、(体)=連体形、(已)=已然形、(命)=命令形
古文】かり/そめにうき世の中を思ひぬるかな」と/
文法】かり/そめに|うき世|の|中|を|思ひ|ぬる|かな」|と|
古文】言はるるに「白露のおくての山/田」
文法】言は|るる|に|「白露|の|おくて|の|山田」|
※「おくて」の「おく」は「置く」(カ四動詞(体))と「奥手・晩稲」(名詞)の一部の「おく」の掛詞。
古文】とも結び具するは、またそれに/
文法】と|も|結び|具する|は、|また|それに|
※「とも」は連語。
古文】さること、人の気によりて、昨日は/
文法】さる|こと、|人|の|気|に|より|て、|昨日|は|
古文】わろしと言ふこと、今日は良しと言ひ、/
文法】わろし|と|言ふ|こと、|今日|は|良し|と|言ひ、|
古文】一人に長く詠むまじき由言ひ/
文法】一人|に|長く|詠む|まじき|由|言ひ|
古文】て、また他人には良しと言ふことも/
文法】て、|また|他人|に|は|良し|と|言ふ|こと|も|
古文】あり。京極中納言入道新作して、/
文法】あり。|京極|中納言|入道|新作し|て、|
古文】和歌所にて今はとどめらる/
文法】和歌所|にて|今|は|とどめ|らる|
古文】べき由、沙汰ありし言葉ど/も
文法】べき|由、|沙汰|あり|し|言葉|ども|
※「直過」は「直接過去」の略。




