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※(未)=未然形、(用)=連用形、(終)=終止形、(体)=連体形、(已)=已然形、(命)=命令形
古文】「おのづから染めぬ木の葉を吹きまぜて/
文法】「おのづから|染め|ぬ|木|の|葉|を|吹きまぜ|て|
古文】 色々にゆく木枯らしの風」/
文法】 色々に|ゆく|木枯らし|の|風」|
古文】と詠みたるをば、人々、「木の字二つあり。/
文法】と|詠み|たる|を|ば、|人々、|「木|の|字|二つ|あり。|
※「をば」は連語。
古文】上の句を『染めぬ下葉』とは、などはべら/
文法】上|の|句|を|『染め|ぬ|下葉』|と|は、|など|はべら|
古文】ぬぞ」と申しけるにも、まことに下葉/
文法】ぬ|ぞ」|と|申し|ける|に|も、|まことに|下葉|
※「間過」は「間接過去」の略。
※「にも」は連語。
古文】と言ひては、染め残す心も思ひ入れ/
文法】と|言ひ|て|は、|染め残す|心|も|思ひ入れ|
古文】たるさまにて、病をも去れば、方々/
文法】たる|様|に|て、|病|を|も|去れ|ば、|方々|
※「にて」は連語。
古文】その謂れある方ははべれども、風/
文法】そ|の|謂れ|ある|方|は|はべれ|ども、|風|
古文】に随ひて通る木の葉に向き/
文法】に|随ひ|て|通る|木|の|葉|に|向き|
古文】ては、下葉やらん、上葉やらん、げには/
文法】て|は、|下葉|や|ら|ん、|上葉|や|ら|ん、|げに|は|
※「やらん」は連語。「にやあらむ」(断定の助動詞「なり」の連用形「に」+係助詞「や」+ラ変動詞「あり」の未然形「あら」+推量の助動詞「む」の連体形「む」)の変化した形。
※「げには」は連語。




