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頁017

※(未)=未然形、(用)=連用形、(終)=終止形、(体)=連体形、(已)=已然形、(命)=命令形

古文】万葉のころは、心の起こるところのままに、/

文法】万葉(名詞)(格助詞)ころ(名詞)(係助詞)、|(名詞)(格助詞)起こる(ラ四動詞(体))ところ(名詞)(格助詞)まま(名詞)(格助詞)、|



古文】同じこと再び言はるるをも

文法】同じ(シク形容詞(体))こと(名詞)再び(名詞)言は(ハ四動詞(未))るる(助動詞(体)受身)(格助詞)(係助詞)

※「同じ」の連体形には「おなじ」(語幹の連体法)と「おなじき」(連体形)の両形があるが、漢文訓読文・和漢混淆文では「おなじき」、和文では「おなじ」を用いるのが普通とされた。



古文】憚らず、褻晴(けはれ)もなく、歌の(ことば)、ただの/

文法】憚ら(ラ四動詞(未))(助動詞(用)打消)、|褻晴(名詞)(係助詞)なく(ク形容詞(用))、|(名詞)(格助詞)(名詞)、|ただ(副詞)(格助詞)



古文】言葉とも言はず、心の起こるに/

文法】言葉(名詞)(格助詞)(係助詞)言は(ハ四動詞(未))(助動詞(用)打消)、|(名詞)(格助詞)起こる(ラ四動詞(体))(格助詞)

※「とも」は連語。



古文】(したが)ひて、欲しきままに言ひ出だせり。心の

文法】随ひ(ハ四動詞(連用))(接続助詞)、|欲しき(シク形容詞(体))まま(名詞)(格助詞)言ひ出だせ(サ四動詞(已))(助動詞(終)完了)。|(名詞)(格助詞)



古文】自/性(じしゃう)を使ひ、(うち)に動く心を(ほか)に/

文法】自性(名詞)(格助詞)使ひ(ハ四動詞(用))、|(名詞)(格助詞)動く(カ四動詞(体))(名詞)(格助詞)(名詞)(格助詞)



古文】あらはすに巧みにして、心も/

文法】あらはす(サ四動詞(体))(格助詞)巧みに(ナリ形容動詞(用))(サ変動詞(用))(接続助詞)、|(名詞)(係助詞)



古文】(ことば)も体も性も優も勢ひ/

文法】(名詞)(係助詞)(名詞)(係助詞)(名詞)(係助詞)(名詞)(係助詞)勢ひ(名詞)



古文】も、おしなべて作者の□□□□□、かれもこれもすべてあらぬことなる故/

文法】(係助詞)、|おしなべて(副詞)作者(名詞)(格助詞)|□□□□□、|かれ(代名詞)(係助詞)これ(代名詞)(係助詞)すべて(副詞)あらぬ(連体詞)こと(名詞)なる(助動詞(体)断定)(名詞)

おしなべ(バ下二動詞(用))(接続助詞)が一語化したもの。

あら(ラ変動詞(未))(助動詞(体)打消)が一語化したもの。



古文】に、高くも深くも重くもあるなり。/

文法】(格助詞)、|高く(ク形容詞(用))(係助詞)深く(ク形容詞(用))(係助詞)重く(ク形容詞(用))(係助詞)ある(ラ変動詞(体))なり(助動詞(終)断定)。|

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