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頁016

※(未)=未然形、(用)=連用形、(終)=終止形、(体)=連体形、(已)=已然形、(命)=命令形

古文】作り、寛平くゎんぴゃう御時おほんとき孫姫ひこひめ喜撰きせん

文法】作り(ラ四動詞(用))、|寛平(名詞)(格助詞)御時(名詞)、|孫姫(名詞)・|喜撰(名詞)



古文】重ねて式を作り、歌の病を定/

文法】重ね(ナ下二動詞(用))(接続助詞)(名詞)(格助詞)作り(ラ四動詞(用))、|(名詞)(格助詞)(名詞)(格助詞)定め(マ下二動詞(用))、|



古文】め、同じこと再びは詠むまじき/

文法】同じ(シク形容詞(体))こと(名詞)再び(名詞)(係助詞)詠む(マ四動詞(終))まじき(助動詞(体)打当)

※「同じ」の連体形には「おなじ」と「おなじき」の両形があるが、漢文訓読文・和漢混淆文では「おなじき」、和文では「おなじ」を用いるのが普通とされた。

※「打当」は「打消当然」の略。



古文】ことになり、心も起こらぬともがらも、題と/

文法】こと(名詞)(格助詞)なり(ラ四動詞(用))、|(名詞)(係助詞)起こら(ラ四動詞(未))(助動詞(体)打消)(名詞)(係助詞)、|(名詞)(格助詞)



古文】いふこと盛りになりて、折句(おりく)沓冠(くつかうぶり)な/ど

文法】いふ(ハ四動詞(体))こと(名詞)盛り(名詞)(格助詞)なり(ラ四動詞(用))(接続助詞)、|折句(名詞)・|沓冠(名詞)など(副助詞)



古文】までも人の能にして詠む/

文法】まで(副助詞)(係助詞)(名詞)(格助詞)(名詞)(格助詞)(サ変動詞(用))(接続助詞)詠む(マ四動詞(体))

※「までも」は連語。

※「にして」は連語。



古文】姿の、寛平くゎんぴゃうより盛りになれり。/

文法】姿(名詞)(格助詞)、|寛平(名詞)より(格助詞)盛り(名詞)(格助詞)なれ(ラ四動詞(已))(助動詞(終)完了)。|



古文】これをくたして寛平くゎんぴゃう以往いわうとは/

文法】これ(代名詞)(格助詞)腐し(サ四動詞(用))(接続助詞)寛平(名詞)以往(名詞)(格助詞)(係助詞)



古文】言ふなり。古今にも仮名・真名序とも/

文法】言ふ(ハ四動詞(体))なり(助動詞(終)断定)。|古今(名詞)(格助詞)(係助詞)仮名(名詞)・|真名序(名詞)とも(名詞)

※「にも」は連語。

※「仮名」はこの場合「仮名序」の略。



古文】に歌やうやう(くだ)れることを言へり。/

文法】(格助詞)(名詞)やうやう(名詞)くだれ(ラ四動詞(已))(助動詞(体)存続)こと(名詞)(格助詞)言へ(ハ四動詞(已))(助動詞(終)存続)。|

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