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※(未)=未然形、(用)=連用形、(終)=終止形、(体)=連体形、(已)=已然形、(命)=命令形
古文】嗜むとや聞こえざりけるも、/
文法】む|と|や|聞こえ|ざり|ける|も、|
※「とや」は連語。
※「間過」は「間接過去」の略。
古文】詠める歌のさま、遥かに隔/て
文法】詠め|る|歌|の|さま、|遥かに|隔て|
古文】て及ぶことなし。京極入道中納言/
文法】て|及ぶ|こと|なし。|京極|入道|中納言|
古文】定家、千首を詠みて送る人の返り事/
文法】定家、|千首|を|詠み|て|送る|人|の|返り事|
古文】に書けるごとく、「歌は必ず千首/
文法】に|書け|る|ごとく、|「歌|は|必ず|千首|
古文】万首を詠むにもよらず。その/
文法】万首|を|詠む|に|も|よら|ず。|そ|の|
※「にも」は連語。
※「その」は連語。
古文】道を心得て詠む人は、十首二十首/
文法】道|を|心得|て|詠む|人|は、|十首|二十首|
古文】より見ゆべし。さればこれほどの/
文法】より|見ゆ|べし。|されば|これ|ほど|の|
古文】心ざしならば、歌のやうを問ひ聞きて/
文法】心ざし|なら|ば、|歌|の|やう|を|問ひ聞き|て|
古文】ぞ読むべき」と言へる、肝要なる/
文法】ぞ|読む|べき」|と|言へ|る、|肝要|なる|
※「なるべし」は連語。




