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※(未)=未然形、(用)=連用形、(終)=終止形、(体)=連体形、(已)=已然形、(命)=命令形
古文】才学を好み、義を案じもち/
文法】才学|を|好み、|義|を|案じ|もち|
古文】てばかり問答をする時、古人の/
文法】て|ばかり|問答|を|する|時、|古人|の|
古文】詞をも我が方の趣にのみ/
文法】詞|を|も|我|が|方|の|趣|に|のみ|
※「我が」は連語。
古文】とりなし、心は入れで僻様に理り、
文法】とりなし、|心|は|入れ|で|僻様に|理り、|
古文】|我が物に得るところもなし。得る
文法】我|が|物|に|得る|ところ|も|なし。|得る|
※「我が」は連語。
古文】ところなしは進むことなし。詠み出だす分/
文法】ところ|なし|は|進む|こと|なし。|詠み|出だす|分|
古文】も不審を挙ぐる際も、同じ輪の/
文法】も|不審|を|挙ぐる|際|も、|同じ|輪|の|
※「同じ」の語幹の連体法。「同じ」の連体形には「おなじ」と「おなじき」の両形があるが、漢文訓読文・和漢混淆文では「おなじき」、和文では「おなじ」を用いるのが普通とされた。
古文】うちを出づることなき由、沙汰し候ふなり。/
文法】うち|を|出づる|こと|なき||由《名詞)、|沙汰し|候ふ|なり。|
古文】されば年来の好事、これをのみ嗜む
文法】されば|年来|の|好事、|これ|を|のみ|嗜む|
古文】由なるも、古人のさほど/
文法】由|なる|も、|古人|の|さ|ほど|




