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※(未)=未然形、(用)=連用形、(終)=終止形、(体)=連体形、(已)=已然形、(命)=命令形
古文】「必ずよく四時に似たるを用
文法】「必ず|よく|四時|に|似|たる|を|
古文】用ひよ。春夏秋冬の気色、時/
文法】用ひ|よ。|春夏秋冬|の|気色、|時|
※「用ひよ(用ふ+よ)」は「用ゐよ」の誤写ではないので注意。そもそもは「用ゐる(ワ行上一段活用)」だったものが、鎌倉時代ごろに「ゐ」と「ひ」が混同されて「ハ行上一段活用」と考えられるようになった挙句、二段活用化したことで「用ふ」が生まれた。
古文】に随ひて心をなして、これ/
文法】に|随ひ|て|心|を|なし|て、|これ|
古文】を用ひよ」ともはべれば、春は/
文法】を|用ひ|よ」|と|も|はべれ|ば、|春|は|
※「用ひよ(用ふ+よ)」は「用ゐよ」の誤写ではないので注意。そもそもは「用ゐる(ワ行上一段活用)」だったものが、鎌倉時代ごろに「ゐ」と「ひ」が混同されて「ハ行上一段活用」と考えられるようになった挙句、二段活用化したことで「用ふ」が生まれた。
古文】花の気色、秋は秋の気色に、/
文法】花|の|気色、|秋|は|秋|の|気色|に、|
古文】心をよくかなへて、心に隔てずなし/
文法】心|を|よく|かなへ|て、|心|に|隔て|ず|なし|
古文】て言にあらはるれば、折節の/
文法】て|言|に|あらはるれ|ば、|折節|の|
古文】まこともあらはれ、天地の心にも
文法】まこと《名詞》|も|あらはれ、|天地|の|心|に|も|
※「にも」は連語。
古文】か/なふべきにこそ。「気性は天理に合ふ」/
文法】かなふ|べき|に|こそ。|「気性|は|天理|に|合ふ」|
※「にこそ」は連語。
古文】ともはべるにや。稽古に力入るる人も、/
文法】と|も|はべる|に|や。|稽古|に|力|入るる|人|も、|
※「にや」は連語。




