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※(未)=未然形、(用)=連用形、(終)=終止形、(体)=連体形、(已)=已然形、(命)=命令形
古文】相応の故と申すにこそ。されば道/
文法】相応|の|故|と|申す|に|こそ。|されば|道|
※「にこそ」は連語。
古文】をも守り、新たなることも/
文法】を|も|守り、|新たなる|こと|も|
古文】先規多くはべるにや。大方、物に/
文法】先規|多く|はべる|に|や。|大方、|物|に|
※「にや」は連語。
古文】馴れて言と心と相応した/る
文法】触れ|て|言|と|心|と|相応し|たる|
古文】間をよくよく心得んことの、必ず/
文法】間|を|よくよく|心得|ん|こと、|必ず|
※「ん」は「む」に同じ。中古の中頃から「む」が「ん」と発音されるようになった。
古文】草木鳥獣ばかりに限るべからざ/る
文法】草木|鳥獣|ばかり|に|限る|べから|ざる|
※「ばかりに」は連語。
※「べからざる(=べからず)」は連語。
古文】故に、よろづの道の邪正もこれに/
文法】故|に、|よろづ|の|道|の|邪正|も|これ|に|
古文】志すとて言へるにこそ。景物につ/き
文法】志す|とて|言へ|る|に|こそ。|景物|に|つき|
※「にこそ」は連語。
※「とて」は「と(格助詞)/て(接続助詞)」が一語化したもの。
古文】て心ざしをあらはさむにも、心を/
文法】て|心ざし|を|あらはさ|む|に|も、|心|を|
※「にも」は連語。
古文】とめ、深く思ひ入るべきにこそ。/
文法】とめ、|深く|思ひ入る|べき|に|こそ。|
※「にこそ」は連語。




