頁006
※(未)=未然形、(用)=連用形、(終)=終止形、(体)=連体形、(已)=已然形、(命)=命令形
古文】 真如朽ちせずあひ見つるかな」/
文法】 真如|朽ちせ|ず|あひ|見|つる|かな」|
※「朽ちせ」は「朽ち(タ上二動詞(用))||せ(サ変動詞(未))」が一語化した複合サ変動詞なので、二語とも解せる。
※「かな」は「か(終助詞)/な(終助詞)」が一語化したもの。
古文】と詠み給ふ返しにも、南天竺より/
文法】と|詠み|給ふ|返し|に||も《係助詞)、|南天竺|より|
※「にも」は連語。
古文】始めて来れる婆羅門僧正も、
文法】始めて|来れ|る|婆羅門僧正|も、|
古文】「迦毘羅衛に昔契りしかひありて/
文法】「迦毘羅衛|に|昔|契り|し|かひ|あり|て|
古文】 文殊の御顔あひ見つるかな」/
文法】 文殊|の|御|顔|あひ|見|つる|かな」|
※「かな」は「か(終助詞)/な(終助詞)」が一語化したもの。
古文】と詠み給ふも、和国に来れば相応/
文法】と|詠み|給ふ|も、|和国|に|来れ|ば|相応|
古文】の詞を先として、和歌を詠めり。/
文法】の|詞|を|先|と|し|て、|和歌|を|詠め|り。|
古文】すべて和国は神国なる故に、/
文法】すべて|和国|は|神国|なる|故|に、|
古文】神明は殊に和歌をもてのみ、/
文法】神明|は|殊に|和歌|を|も|て|のみ、|
※「もて」は「も(マ四動詞(連用形の促音便の促音の無表記))/て(接続助詞)」の連語。ここでは格助詞的に用いられている。
古文】多くは心ざしをもあらはし給ふも、/
文法】多く|は|心ざし|を|も|あらはし|給ふ|も、|




