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※(未)=未然形、(用)=連用形、(終)=終止形、(体)=連体形、(已)=已然形、(命)=命令形
古文】矛/先を争ひ、才学をたて/
文法】矛先|を|争ひ、|才学|を|たて|
古文】候ふ前は、いづれか是いづれか非、/
文法】候ふ|前|は、|いづれ|か|是|いづれ|か|非、|
※「いづれか」は連語。
古文】知りがたきに似候へども、この道は/
文法】知り|がたき|に|似|候へ|ども、|こ|の|道|は|
※「がたき(=がたし)」は形容詞「かたし」が接尾語化したもの。
※「この」は連語。
古文】浅きに似て深く、易きに似/
文法】浅き|に|似|て|深く、|易き|に|似|
古文】て難く、仏法ともひとつに候ふ/
文法】て|難く、|仏法|と|も|ひとつ|に|候ふ|
※「とも」は連語。
古文】なれば、邪正をたづね極めら/れ
文法】なれ|ば、|邪正|を|たづね|極め|られ|
古文】候はん時は、私あらむところは/
文法】候は|ん|時|は、|私|あら|む|ところ|は|
※「ん」は「む」に同じ。中古の中頃から「む」が「ん」と発音されるようになった。
古文】叶はずや候はんずらむ。されば/
文法】叶は|ず|や|候は|んず|らむ。|されば|
※「ずや」は連語。
※「んず」は「むず」に同じ。中古の中頃から「む」が「ん」と発音されるようになった。
※「んずらむ」つまり「むずらむ」は連語。
※「現推」は「現在推量」の略。
古文】和漢の字により候ひて、唐の歌・
文法】和漢|の|字|に|より|候ひ|て、|から|の|歌|・
古文】|や/まと歌とは申し候へども、うちに
文法】やまと歌|と|は|申し|候へ|ども、|うち|に|




